ザ・バルヴェニー 12年 トリプルカスクを飲んでみて
高いものは良いものだ。
この考えは私の基本原理となっています。お金を払えば程度の良いものが手に入る(手に入る可能性が高い)
だから高いものを買う。
たしかに安いものの中にも良いものというのは存在します。しかし総じて粗悪なものばかり。なかなか良いものには出会えません。出会えたうれしさというのもあるわけですが、そこに至るまでに様々な失敗をするわけです。それであれば最初から高いものを買っておけばよいのではないか?このような考え方に行きついてしまうのです。
山林を購入する場合もそうで、安い土地には相応の理由があるわけです。安い中で探そうとすれば選択肢も限られてしまいます。
一つずつ問題点を見ていくのも面倒。楽しみたいために山林を探しているのに、それが苦行となってしまうのです。
であれば金で解決です。
お金があれば何でもできる。迷わず払え!払えばわかるさ!
私はこんな感じの考え方なのでお金が貯まりません。宵越しの金を持たない、というより持てないといったところでしょうか。あったらすぐに使っちゃうんです。今更これを変える気はありませんが、どんどん年老いていき、ろくな仕事にもありつけなくなれば何もできずに朽ちていくだけです。
あとは酒飲んで眠るだけです。
ということで、本日のお酒を紹介したいと思います。
これまでコンビニで売っているものを主としていましたが、先日酒屋に行きました。私は酒屋に行くと一時間くらい時間を潰してしまいます。なけなしの金で何を買うのかをずっと悩むわけです。
だいたい酒屋に行くと買うのはウィスキーかラム、ブランデーあたりとなります。
安く済ませるのであればだいたい選ぶのも決まるのですが、せっかく酒屋に来たんだからということで奮発してしまいます。お酒もやはり高い方が美味いんです。
本日はシングルモルトから選択します。
スペイサイド、ローランド、ハイランド、アイラ、アイランズ、キャンベルタウン、ジャパニーズ。
この中からどれを選ぶか悩みます。
ジャパニーズは値段が高くなっているため除外。
今日はどちらかというとあっさりと飲みたいのでアイラ、アイランズ、キャンベルタウンは除外。
そうなるとスペイサイド、ローランド、ハイランドからの選択となります。
最近のシングルモルトは値段も少し高くなっております。2000円前後では買えず、3000円~といったところです。
恐らくメジャーどころで一番安く買えるのがグレンリベットとグレンフィディックです。
どちらもおいしいんじゃないでしょうか。個人的にはグレンフィディックのほうが好きですね。
でもこれだとなんか物足りないんです。多分、たまにコンビニに置いてあるから物足りないんだと思います。せっかく酒屋に来たんだからもっとグッとくるやつを飲みたい。
ということで選んだのは「ザ・バルヴェニー 12年 トリプルカスク」です。
並行輸入もので1000mlあります。恐らく正規で12年のトリプルカスクは扱いがないのではないでしょうか。
私の好きなシングルモルトの一つに「バルヴェニー 12年 ダブルウッド」というのがあります。トリプルカスクは兄弟みたいなものです。
蒸留して樽で寝かせる時、二つの樽を入れ替えて寝かせたものがダブルウッド、三つの樽で寝かせたものを合わせたのがトリプルカスクってわけです。
樽を分けているのは樽の種類が違うから。
ダブルウッドはバーボン樽で熟成後、シェリー樽に詰めかえて再度寝かせます。
バーボン樽とはもともとバーボンを熟成していた樽、つまり中古品ってわけです。
白飯に焼き肉をバウンドさせたようなもの。その時点で白飯は中古品だけど焼き肉味がほんのりするわけです。
バーボン樽もバーボンの味や香りがほんのりするのでしょう。そのため樽をいくつかに分けて複雑な味を表現しているわけです。
16年は呑んだことありましたが12年のトリプルカスクを飲むのは初めてです。
値段も1000mlなんで1mlあたりに対する単価は安く買えています。
飲み方はストレートで。
ダブルウッドよりもさらに追加されているんだからおいしいんでしょう!
あくまでも個人の感想ですが、トリプルカスクよりもダブルウッドのほうが好きでした。
トリプルカスクはクセがないって感じで物足りなさがあります。バルヴェニーらしい部分はあるんですが深みがないといった感じ。
これであればダブルウッドの方がおいしく飲めます。
同じメーカーで樽の違い程度。だったら三種類の方がゼッタイ美味いでしょ!という考えだったのですがそうではありませんでした。
樽でここまで違いがあるんですね。でも、樽が違うからっていろんなヤツ飲みだしたらお金と肝臓がいくつあっても足りなくなってしまいます。
もともとそこまで高くなかったのですが、洋酒も値上がりしてます。。。でもたまにはこんな感じで少し高めのお酒を買ってみるのもいいもんです。
バーとかに行けば飲めますが、やっぱり値段は高くなってしまいますからね。リーズナブルに飲むのであれば自分で購入することです。
今回のようにハズレを引くこともしばしば。でも不味くて飲めないというわけではなく、予想よりも下だったというだけです。
安いウィスキーよりは美味しく飲めるのでこれも良しとしましょう。
関連記事

私が初めてウィスキーを口にしたのは恐らく幼稚園生のころでした。 当然ただの苦くて変な感じの飲み物という認識でした。ある...