「バルヴェニー 12年 ダブルウッド」は華やかなスペイサイドウイスキー
山林の小屋で飲む酒は格別である。
ツマミは大したものは用意できない(昨日はその辺に落ちていたどんぐり)。氷もない。そのような環境下ではありますが、家で飲むよりもここで飲むほうがなんか美味しいんです。
例え安い酒であっても雰囲気が良ければ美味しく飲めちゃいます。
そもそも酒なんて最初の一杯だけ味わって飲むだけで以降は酔っぱらってるから味も減ったくりもないんですけどね。
山林で飲むお酒はここに来るまでにスーパーに立ち寄って買ってきます。買ってくるお酒で多いのがワインです。
普段ワインは飲みませんが、山林滞在の時は買ってきます。常温で保存できるし、比較的値段が安い。日本酒を買うこともありますが、日本酒だと喉乾くんですよね。ワインの方がスルッと飲めるから重宝します。
あと、スーパーで結構いろんな種類がるというのも選択する理由の一つです。
安いワインだと500円くらいからあります。2000円くらい出すと結構いいワインが買えます。いつもは1000円前後のワインを選んでいます。正直そこまで味の違いが分からないんですよね。ワインはどれを飲んでも一緒に感じてしまうんです。
ワイン以外に持っていくのがウイスキーなどの茶色いお酒です。
これまでもウイスキーだけでなくラムやテキーラ、ブランデーも持っていきました。
しかしスーパーだとどうしても売っているものが限られちゃうんです。
山崎や白州はまず売っていません(というより現在プレミア価格)。日本のウイスキーだと角瓶とニッカウイスキー、海外だとデュワーズ 、フィディック、バランタイン、シーバス、ジェムソン、ジャックダニエル、メーカーズマーク、アーリー、ジムビーム...。まぁこのあたりが売っている感じでしょうか。
この中であれば値段も安く安定的な味のデュワーズを選ぶんでしょうが、デュワーズはソーダ割が良いんですよね。でもそれもそれで味気ない。やっぱりちょっと変わったの飲みたくなるじゃないですか。
というわけでスーパーで買わずに事前にネットで注文しちゃいました。
ネットであれば選び放題です。飲みたい酒を買う。最近では家で飲まないし店でも飲めなかった時期が長かったので「美味しい酒欲」が高まっています。
酒はAmazonとかでも売っているんですが、古くから利用している酒屋さんでネット注文します。
酒屋ってどこも同じような感じですが、店によってポリシーがあったりするんです。それによって売っている酒も偏りがあります。私が利用している酒屋は焼酎であれば狛江と五反田の店。ウイスキーは目白と二子玉川の店。あとは歌舞伎町にある酒屋。これらのどれかを利用しています。以前までは直接店舗に行って選んでいましたが、このご時世ですのでネット通販を利用しました。
そして手に入れた酒はこちら。
バルヴェニー12年のダブルウッドです。バルヴェニーのスタンダードウイスキーですね。
バルヴェニーにはなんちゃらカスクとかトリプルなんちゃらとか色々な種類がありますが、スタンダードのやつが一番おいしいです。
以前トリプルカスクを買って飲みましたがその時もダブルウッドの方が美味しいよなーって思っていましたからね。
やっぱり普通ってのがサイコーってことです。
しかも普段であれば並行輸入ものを手に入れるのですがサントリーの正規品です。なぜ正規品を買ったかというとこちらの方が安かったからです。正規品の方がちょっとだけ安い。それであれば並行輸入品よりもサントリーのお墨付きのを選びますよね。正規品の方が安い理由はコロナの影響で並行輸入がしづらい状態なのかもしれません。
値段は6000円です。普段は1000円程度のウイスキー、もしくは1000円以下の焼酎を飲んでいるため6倍の値段になります。
ダウブルウッドを飲むのは何年ぶりでしょうかね。昔はこれが宅飲みのメインだった時期がありました。当時は3000円以下かそれくらいの値段で買えていたんです。モルトの中では比較的安い金額で味が安定していたのでこればかり飲んでいました。
飲み方はストレートで。というより割るものも氷もないのでストレートでしか飲めない。バルヴェニーの一番おいしい飲み方はロックか少し加水して飲む形です。香りは華やかで甘い臭いがします。味はハチミツっぽい甘さもありつつちょっぴりスパイシー。
ダブルウッドという名前の通り二つの樽を使って熟成させています。一つ目はウイスキー樽。もう一つはシェリー樽。熟成に使う樽はこのようにリユースのものを使うわけですが、樽の素材は木なので前に使っていた酒の残り香が染みついているわけです。それによってウイスキーの味や香りが変わるわけです。優雅な香りや味はシェリー樽から、スパイシーな味わいはウイスキー樽からなのでしょうね。
スペイサイドウイスキーではシングルモルトのロールスロイスと言われているマッカランが有名ですが、個人的には同じスペイサイドモルトのバルヴェニーの方が好きです。ちなみにマッカランもハチミツっぽい味でちょっとだけスパイシー。
中身すり替えられていてもわからないかもしれません。
正直なところ6倍の味の差があるかというと、無いです。楽しく飲めるのであれば1000円以下の焼酎の方がコストパフォーマンスは高いでしょう。でも、こういうのたまに飲まないと心が廃れてしまいそうなんです。心を癒す意味でたまに高い酒を買ってしまいます(ちなみにこれよりも高い酒を買ったのでそちらはまた今度)。
本日のアテはグラム198円の30%引きのオージー牛で。
炭火で焼くステーキは安い肉でもおいしい(むしろ安い肉の方が美味しい)。