山林生活

【山林版Airbnb】山林レンタルビジネスについて

【山林版Airbnb】山林レンタルビジネスについて

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先日とある方から問い合わせがありました。

内容としては私が所有している山林をレンタルしないかというもの。要は山林版のAirbnb。キャンパーの人に土地を貸してキャンプをしてもらうという内容でした。考えとしては新しいのですが、色々と問題がありそうなのでここに書き留めておきます。

民泊ではいろいろと問題になっていますよね。一応法改正を行い、民泊の届け出はしやすくなっているようですが、マンションの規約上民泊はできない。それらの問題がクリアになってもゴミ問題や騒音などで苦情がある。貸した部屋が汚れてクリーニング費用が嵩むなど色々と問題があるようです。とくに民泊は外国人向けに貸しているケースが多く、日本と外国の文化の違いでトラブルも多いのだとか。

では山林の貸し出しに関してはどうか。

山林は個人所有のため、マンションのような規約に縛られることはありません。また部屋を貸すわけではないので民泊のような届け出は不要。ただその土地を貸してそこでテントを張ってもらうだけです。一見すると比較的たやすく始められるわけですが、それでもトラブルは発生するでしょう。

ご近所トラブル

当然近所はよい思いはしないでしょう。ただでさえ部外者が買った土地にさらに見ず知らずの人が出入りするわけです。人の出入りが多い地域であれば別ですが、私が所有しているような山林は地元の人しかこないような場所です。

村社会全開。

ただでさえ閉鎖的な環境であり、若い人の考えは受け入れません。見ず知らずの人が出入りすれば不審に思うことでしょう。それによりトラブルに発展することも。もちろん個人が所有している土地なので法的な問題がクリアであれば何に使用しようが勝手です。しかしやはり近隣村人から白い目で見られるのはつらいものです。

ごみ問題

キャンパーが皆しっかりとしているというわけではありません。ちゃんとした人なのであればゴミは持ち帰るのでしょう。しかしその辺にゴミを捨てたり散らかしたりする人もいるわけです。私の山林付近にはゴミ捨て場がありますが、自治会が管理しています。またごみの日も決まっているため、そこに勝手に出すわけにもいきません。利用者はそんなことを知らずに出してしまうわけですからこれもトラブルの原因となります。

火の元の管理

キャンプをするということは火を起こすわけです。山林というだけあってあたりには木々が生い茂っています。そのため燃すものも容易に手に入ります。それと同時に、周りには燃えるものが生えているわけです。火の不始末により山火事になることもあるわけです。ではそれを常に管理するとなった場合、その管理は誰がするのでしょう。当然、所有者になるでしょう。

所有者責任

火の不始末もそうですが、土地を貸すということは所有者もある程度責任を負わなければなりません。近所とのトラブルの対処や仮に使用者が敷地内でけがをした時の保証など、いろいろと貸す側にも責任が生じることもあるでしょう。

貸すということは事業の一環です。そのためそこから出るごみは事業ゴミとして扱われるのでしょう。ゴミも火の元も土地所有者の管理責任となります。

こんな感じでいろいろと問題は出てくるでしょう。現状はただの山林という形ですので固定資産税はかからない、またはかかっても微々たるものですが、もしこのようにレンタル、つまりは賃貸物件とした場合、固定資産税が高くなることも考えられますね。このあたり疎いのでどうなるかはわかりませんが、リスクを考えれば人に土地を貸してそれで稼ぐというのはちょっと厳しそうです。たしかに私がいないときは無駄なわけですが、山林レンタルというのは現実的では無いようです。

キャンプ場も限られ、またキャンプブームなどで人が混雑する。誰にも邪魔されないで一人でキャンプをしたいという人は結構いるのでしょう。ある程度の需要はあるのかもしれませんが、供給側のリスクが高すぎるため、空き時間や空きスペースを貸すというのは難しいところがあります。

考えとしてはすごい魅力のあるものではあります。日本国内には何の利用もされていない山林がかなりの数あります。それを活用できる手法ではあるのですが、保険や保障の部分をもう少し何とかしてほしいです。もちろん詳しい話を聞いていないためしっかりしているのかもしれませんが、いただいたメールからはそのあたりが見えませんでした。

ここについては民泊も同じなんでしょうね。
AirbnbとかUberとか個人が副業としてできるビジネスが日本に押し寄せています。でもどのサービスもリスクが結構高く感じてしまいます。当然何もしないのもリスクなわけですが。そもそも、コミュ障の私が知らない人を土地に招き入れることが困難です。

新しいものを受け入れない、私はまさに村社会の考えですね。失礼しました。

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