山林生活

【ぴょんぴょん舎】盛岡三大麺の冷麺を仙台で。

【ぴょんぴょん舎】盛岡三大麺の冷麺を仙台で。

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以前盛岡に仕事に行った際に、盛岡三大麺を制覇しました。三大麺はわんこそば、じゃじゃ麺、盛岡冷麺です。わんこそばは古くからあるのでしょう。要は蕎麦ですからね。残り二つは戦後にできたもののようです。
じゃじゃ麺は戦前に満州に滞在していた人が戦後盛岡に戻り、満州時代に食べていた炸醤麺からヒントを得て味噌で味付けした肉とうどんを和えたのを屋台で提供したのがはじまりなんだとか。白龍(パイロン)という店がじゃじゃ麺発祥の店なんだそうですが、盛岡に行ったときに訪れました。東京にじゃじゃ麺屋さんはありましたが、あまり人気がないのかすぐ潰れてしまうんですよね。
そしてもうひとつの冷麺に関してですが、本日は盛岡冷麺のお話をしたいと思います。

冷麺といえば平壌冷麺をイメージします。金正恩も自慢していました。南北首脳会談のとき金正恩委員長が「平壌から、苦労しながら平壌冷麺を持って来ました。」とジョークを言っていました。本来であれば文在寅大統領は「にぃさん、それ、麺がのびてまうがな!」っていう突っ込みを入れるべきだったのでしょうがスルーしていました。せっかくの融和チャンスだったのにこの突っ込みがなかったことで両国の関係は冷え切ってしまいました。

まさに、これがほんとの冷麺ですわ。

話が逸れました。
日本では韓国料理店や焼肉屋に行けば大体冷麺が置いてあります。大久保に行けば冷麺専門店なんてのもあります。しかし焼肉屋で食べる冷麺と盛岡冷麺では少し違うんです。
焼肉屋で食べるのと一緒にされちゃ困るんですわ。

冷麺もわんこそば、じゃじゃ麺同様に盛岡で食べました。これまで食べてきた冷麺とは違い衝撃を受けました。
夏の暑い時期、盛岡は東北と言えど夏場は暑いのです。そのような気候の中で食べた冷麺は格別でした。
三大麺なので盛岡には冷麺専門店があるんです。
何軒か食べましたが一番おいしかったのは盛楼閣という焼肉屋で食べた冷麺です。

結局冷麺は焼肉屋で食べています。

平壌冷麺と盛岡冷麺。少し違うといっても元をたどれば朝鮮半島から来たものなんです。
盛岡冷麺はもともと在日朝鮮人が作ったんだそう。岩手にも川崎や大阪のように在日朝鮮人のコミュニティがあるようです。どのような経緯で盛岡に移り住んだのかはわかりませんが、そこで生活をする以上は収入を得なければならない。そんなわけで朝鮮にいたころに食べていた冷麺をアレンジして出したのが盛岡冷麺のはじまりなんだそう。それが今から70年ほど前のお話。その当時は「盛岡冷麺」と呼称されず、ただ単に「冷麺」や「平壌冷麺」と呼ばれていたんだそうな。
盛岡冷麺という名が広まったのは今から30年ほど前、ぴょんぴょん舎というところがこの名称を利用したのがはじまりなんだそう。

ということでぴょんぴょん舎に行ってきました。
ぴょんぴょん舎は川崎にもあります。そのためいつでも行けるんですが、急に冷麺食べたくなる時があり、たまたまその時に冷麺屋が目についたため行っちゃいました。場所は仙台。まったく盛岡関係のないところですが、東京よりも盛岡に近いということで。

まだ少し肌寒い季節です。そんななか冷麺を食べます。ランチセットというのがあったのでそちらを注文しました。

ぴょんぴょん舎は冷麺で有名なところですが元々は焼肉店なのでしょう。そんなわけでハラミが一緒についてきます。ちょっとおしゃれな感じです。まぁこの店があるのは仙台パルコの中です。新宿にいた時すらパルコに行くことなんて少なかったわけです。おじさんがいくような商業施設ではないのでしょう。

こちら冷麺です。ぴょんぴょん舎の冷麺は過去に食べたことがあります。盛楼閣とぴょんぴょん舎だと盛楼閣のほうが麺のコシが強めです。盛岡冷麺の特徴は麺がゴムみたいにコシがあることでしょう。弾力があるので喰いづらいんですが、そのゴム食ってるみたいな食感がたまらないんです。ぴょんぴょん舎が好きという人も多いようですが個人的には盛楼閣の方が好きです。でもぴょんぴょん舎が美味しくないわけではありません。こっちの冷麺も美味しいんです。

今回注文したのは別辛というものです。辛味を選択できるんですが、辛すぎれば食べられなくなるし、辛味がなければ美味しくないのでしょう。しかしどの程度の辛さがベストなのかが分かりません。ということで辛味を別皿にして持ってきてもらいました。

具材はたまごにキュウリ、果物が入っています。あと牛肉でしょうか。夏場だとスイカとかが入ってるんです。スープは牛出汁ということのようです。食感は弾力があって美味しい、スープも美味しいんです。辛味を足すとまた味が変わってよいのですが物足りないんです。そして何が物足りないのか食べ終わった後わかりました。
冷麺で重要なのは気温なのでしょう。やっぱり汗かく夏場に食べる冷麺が最高に美味しいんです。冷やし中華って冬場食べてもピンとこないじゃないですか。それと同じで冷麺も暑い夏に食べるからさらに美味しく感じるんじゃないでしょうか。

冷麺はもともと冬の食べ物なんだそうです。真冬に保存食であるキムチを作る際に出た汁を使用して作ったのが冷麺のはじまりなんだとか。でもそれは韓国でのお話。日本では気候も違うし冷麺も変化しています。やっぱり暑い時に食べるのが一番おいしいのでしょう。
つまりは夏に盛岡行きは決定しました。暑い時期に盛岡で冷麺を食べる。これが一番の贅沢なんだと思います。東京から仙台まで車できました。距離は430kmほど。仙台から盛岡までは170km。つまり東京盛岡間は約600kmです。新型コロナがおさまることを期待して、東日本車中泊の旅の計画を現在練っております。

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