山林生活

狩猟免許の取得をお考えの方へ

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狩猟免許を取るのであればまずは狩猟免許とはどのようなものなのかという基本理念を知っておく必要があります。
以下は狩猟読本(猟友会発行、野生生物保護行政研究会監修)の一番最初に書いてある内容です。
狩猟免許を取るのであれば、この理念をしっかりと認識し狩猟の社会的責務、関係法令、野生鳥獣の判別及び猟野における銃器等の猟具の取扱い並びに狩猟のマナーを努めなければなりません。

野生鳥獣は、自然環境を構成する重要な要素であるとともに、学術、芸術、文化などの観点からも、人間にとって必要不可欠な存在であり、いわば国民共有の財産である。狩猟は野生鳥獣を捕獲する行為であるが、野生生物の営みに対する深い理解と感謝の念があってこそ初めて成立するものである。また、狩猟は人と野生鳥獣との持続的な共存の実現に寄与するものであり、決して自然環境の保全に反する行為ではない。むしろ、自然資源の管理と持続的な利用を図る意味では、人間の社会生活と共存するために、自然環境を保護保全管理するために必要な行為の一つであるといえる。そして野生鳥獣の保護管理の担い手の一員である狩猟者は、単なる野生鳥獣の捕獲者ではなく、自然環境の保全に貢献するいわゆる「森の番人」的な存在であることを自他ともに再認識する必要がある。かつては、鳥獣の生息環境が人々の様々な社会経済活動により影響を受け、また狩猟を適正にコントロールしないと一部の鳥獣に過度な捕獲圧がかかり、国による野生鳥獣の保護が優先される時代が続いた。その後、農山村地域から都市地域への人口流出や狩猟者の 減少、高齢化の進行とともに、人々の環境に関する意識も大きく変わり、その結果、近年、一部の野生鳥獣は、著しく生息数を増加したり分布を拡大し、農林水産業に甚大な被害を与え、自然の生態系や人間の生活環境を脅かす事態を招来した。そのため、平成26年には、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」を改正し、集中的広域的に管理をはかる必要のある鳥獣を指定管理鳥獣とし、都道府県等が捕獲等を行う指定管理鳥獣捕獲等事業を創設する等、国もその生息数や分布域を適正な水準に積極的に管理する政策に大きく転換した。一方で、減少している狩猟鳥獣については、保護の観点から狩猟による捕獲圧を引き続きコントロールする必要がある。これらの目的を実現させるのは他ならぬ狩猟であり、今、狩猟者に寄せられる期待は今まで以上に大きくなっていることを認識しなければならない。

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