神奈川県民割クーポンアプリ「リージョンペイ」を使ってみた
日本では規制緩和をした途端に新型コロナウイルスが猛威をふるい、新規感染者数が世界一にもなったそうです。
とはいっても重症感染者数で考えるとそこまでではありません。ある程度ワクチンの効果があるってことでしょうか。そもそも重症患者の多くが高齢者、または特定疾患を持つ人たちです。60歳以下の健常な人であればコロナに感染しても無症状、もしくはちょっと酷い風邪くらいなのでしょう。このまま徐々に落ち着いていってほしいものです。
本来であれば7月から全国旅行支援というGOTOトラベルキャンペーンの名称が不評だったから違う名前にした観光業支援事業が始まる予定でした。しかし急激にコロナ感染者が増えたため先延ばしに。そのかわりにそれまで行っていた県民割を延長しました。
県民割はバンコクに行く前に利用しました。
また勝浦のホテル三日月グループ運営ではないホテル三日月にも泊まりました。
県民割と言われていますが、住民票のある県限定ではなく、近県であれば利用できます。ちなみに神奈川県だと東京を除く関東六県(神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬)と隣接する静岡・山梨で利用できます。
県民割は宿泊費が6000円であれば3000円割引、10000円であれば5000円割引となります。
さらに2000円の地域クーポン券がついてくるんです。
クーポン券の利用期限はチェックアウト日の23:59までと短い期間しか使えませんが、6000円のホテルの場合、3000円引きでホテル代が3000円となり、そこに2000円のクーポンがつくから実質1000円で泊まれるんです。
しかも他のクーポンと併用できるようです。
例えば定価6000円のホテルで1000円引きキャンペーンをやっていた場合、5000円となるため県民割対象外になりそうですが、県民割は定価を基準とします。つまり県民割の3000円にさらに1000円の割引が適用され、そして2000円のクーポンが付くんだから実質ゼロ円で泊まれるんです。
ってことは、定価6000円で5000円引きキャンペーンをしているところは2000円もらえる上に2000円のクーポンまで付くってこと??
当然そのようなホテルはないですが、6000円のホテルで500円引き、そこから地域割3000円引きで2500円で泊まれるホテルがありました。つまり実質500円。
このように安く泊まれるんです。
ってわけで横浜で県民割を使って宿泊しました。
ホテル代は2021年の緊急事態宣言とかが出ていたころより値上がってます。
私が2000円台で宿泊していたホテルは現在7000円台になっています。7000円だと3000円引きで4000円。そこに2000円のクーポンで実質2000円。つまり県民割があるときもないときも値段は変わりません。県民割りは観光業の支援事業なので利用者はそこまで恩恵を受けないようですね。
緊急事態宣言も解除され、県民割もあることで利用者が増え、それにより値段が正常になったともいえるのかもしれませんが、なんとなく便乗値上げ感がするところがあります。まぁ値引きで安くなってはいるので文句を言いつつも利用します。
しかし楽天やじゃらん、一休などのOTAで予約する場合、各社利用条件を設けていて宿泊制限がかけられているんです。どこのOTAも神奈川は一泊のみで連泊ができません。
直接ホテルに予約をすれば連泊も可能なんですが、これもこれで結構面倒です。一つだけ直接ホテルに電話確認をしたのですが「県民割を使う場合は通常プランとは違うプランとなります」と言われ、金額を聞くと通常プランより3000円高くなっていました。つまり県民割の恩恵が受けられないんです。全てのホテルがこのように酷いわけではないのでしょうが、なんかそのような中で探すのも面倒です。ってことで今回は楽天で予約をしました。
重要なのはホテル代は6000円でなければならない。
県民割を最大限利用するためには6000円で3000円引き、2000円のクーポンをもらう形です。「最大半額」の「最大」を狙うならば6000円のホテルになるんです。当然ホテル側もそこは考えているようで、6000円で泊まれる部屋が結構出てきます。ただ、6000円だとシティホテルは難しく、ビジネスホテルになります。
今回は朝食付きでポイント10倍のホテルにしました。ポイント分を考えると実質700円で朝食がつくプランです。
まぁぼちぼちです。普通のビジネスホテル。ちょっと小さいですがこれで十分です。
唯一の問題点は景観が悪いくらいでしょうか。まぁ寝るだけなんでそれも別によいです。
こちらは朝食です。ビュッフェスタイルが復活しています。
ビジネスホテルだとしょぼいパンにゆで卵、それにオレンジジュースみたいなのしかないところもありますが、こちらのホテルの朝食はいいですね。近所のホテルに泊まって普段とは違う布団で寝るってのも気分転換ができてよいと思います。
さて、県民割でもう一つ重要なことがあります。それはクーポンの利用です。
クーポンはチェックインからチェックアウトの23時59分まで。それまでに利用しなければダメなのです。
このクーポンに関してですが電子クーポンと紙クーポンがあります。利用できる店舗は神奈川県のウェブサイトに載っているんですが、結構な割合で「電子クーポンのみ」の店のようです。その電子クーポンですがスマホにアプリを導入しなければなりません。
その名もリージョンペイ。
スゲー怪しい。
バンコクから帰国する際もなんだかわからないアプリを入れるように強要されました。そしてここでもわけわかんないアプリを入れなきゃダメなようです。
「RegionPay」
つまり都道府県ペイってことでしょうか。
これ入れておけば別の県でも利用出来て便利なのかもしれませんね!
神奈川県限定アプリ。全然利用できない。
ちょっと前までは大阪でも使えたそうですが、現在は神奈川県限定のアプリ。そもそも大阪で使えたとしても神奈川県民は対象外なのでやっぱり神奈川でしか使えません。これなら「KanagawaPay」でよかったんじゃないでしょうか。
名前負け感が否めませんがこのアプリをダウンロードすれば県民割が利用できます。
ホテルから発行されるQRコードが書かれた紙クーポンを読み込めばチャージされます。利用は普通のQR決済と同じで店頭に貼ってあるQRコードを読み取り金額を指定して決済すればOK。アプリ払いは便利ですが一泊の旅行だとこの2000円のためにアプリをダウンロードしなきゃダメなのがちょっとだるいです。
それと問題点は利用できる店舗です。
千葉では飲食店だけでなくドラッグストアでもクーポンが使えました。ドラッグストアであればジュースとかが買えます。わたしは全て医薬品にしました。食事だとその場限りですが、お店であれば普段使っている医薬品や化粧品にクーポンが使えるんです。これならお得感があるんですが、神奈川にはそれがありません。
アプリ上で利用できる店舗が見れるのは便利です。しかし利用できる店舗は飲食店とアミューズメント施設がほとんど。ちょっとだけお土産屋があるだけ。
一応老舗っぽいところもありますが、多くはよくあるチェーン店です。なかなか一人で行くのはしんどい店ばかり。どうも神奈川のクーポンは個人客を一切考えていないようです。千葉と神奈川でこのような格差があるんですね。
結果的に買ったのが文明堂のカステラです。
文明堂は長崎発祥の東京土産。横浜は一切関係ありません。唯一横浜と長崎はどちらも港がある街ってくらいでしょうか。
と思ったらどうやら違いました。
こちらの文明堂、横濱文明堂ってところで東京文明堂とは違うところのようなんです。そして味も違うんだとか。元を辿ると長崎の文明堂ですが、会社は違うそうで、文明堂は全国に8社もあるようです。いわゆるのれん分け企業。つまり横浜文明堂は横浜土産なんです。
今度別の文明堂と食べ比べしてみたいですね。
神奈川の県民割、ちょっとショボメですね。
でも千葉と神奈川で違いがあるなら他のホテルも違うのでしょう。そのため別の県に泊まってみます。