自家栽培で作った唐辛子でおいしいパスタ作ったお前してみた
私が所有する山林には畑があり、これまで様々な植物を植えては失敗を繰り返しています。失敗の原因は獣のせい、そして土地のせいと言いたいのですが、実際は管理をちゃんとしていないから。
作物はちゃんと育てればちゃんと育つわけです。しかし私はそれを一切せずに全て作物まかせにしていたわけです。当然ちゃんとしたものは育たず、世に出るべきものではない作物が生産されるわけです。
しかしそんな中、売っててもおかしくないようなものがめでたく収穫できました。それは唐辛子です。
場所柄鳥獣被害の多い地域です。日々猿やイノシシ、鹿やキョンが出入りするような場所です。獣の気配を感じない日はありません。何かを植えれば次の日には荒らされているという状態です。鳥獣除けネットをしても食いちぎられて侵入してきます。電柵も効果があまりないような場所です。
このように作物が育つ環境ではない場所で、新たな命が生まれたわけです。
まぁ殺されかけていた枝を回収したわけですが、やっと収穫っぽいことをしました。
しかしそのまま食べるのではなくせっかくだから唐辛子として活用したいわけです。
そのため干物ネットを購入し一カ月ほど放置しました。
この干物ネットが結構幅を取るんです。ずっと外に出して置ければよいのですが、乾物は雨に弱い。そのため自宅にいて日が出てるときしか干せません。また日が出てるといっても排気ガス一杯の場所です。むしろ自宅の中で干している方がよいのではないかという環境。そのため最初の数日は外で干しましたが、以後は部屋の中で干しておりました。
でかいのでクソ邪魔なんです。
乾燥することで赤色が帯びるものもあれば緑のままただ乾燥するだけのものもあります。
一応三種類に分けてみました。
まず一軍です。
これは販売してもよいレベルに育っています。数的にも一番多いです。
見た目も唐辛子や鷹の爪といっても遜色ない仕上がりとなっています。なんだかちゃんと農業やってるんだなぁって感じがします。
続いて二軍です。
若干緑が混ざっています。色も深紅とは呼べず薄紅色。そして緑が混ざっている感じ。如何にも素人が育てたらこんなんなっちゃいましたって感じの色味です。
形は唐辛子なので恐らくそれなんだろうというのが分かりますが、食欲はわかない色味ですね。
最後は三軍です。
こちらは緑のまま乾燥してしまったやつです。それと赤ではなく茶色、つまり枯れてしまったやつです。
明らかに食べちゃダメなヤツ感があります。
サイズが小さいのは赤くならず茶色、もしくは黒っぽくなるだけですね。唐辛子はある程度のサイズがないと難しいようです。
これを見る限りでは、やはりある程度成長していないと赤色にはならないのでしょう。
三軍はただ干からびているだけのような感じでした。
でも赤色に変わった唐辛子だって、そして売っている唐辛子だって干からびているだけなんじゃないでしょうか。ネットで調べたところ中国産の唐辛子は見た目を赤くするために重金属を使用しているということです。実際この干して枯れた緑の唐辛子では食欲は湧きません。
そもそもこれ食べていいやつなんでしょうか?
恐らく緑のやつは食べられそうな感じがします。でも黒くなってるのはちょっとやばいのではないでしょうか。
まぁ緑も大丈夫か悩んでしまうところですが...。
こんな感じなので中国では唐辛子は「赤」と決まっており、緑にならないように試行錯誤しているわけなんです。
そういった意味では緑のやつは自然農法で作られたトウガラシというのが分かるわけですね。
先日収穫したのはまだ乾燥できていませんが、それ以前に収穫したものは乾燥しています。せっかくなので実食してみたいと思います。
一軍は問題なく食べれそうなんで、とりあえず二軍から試してみたいと思います。若干黒みがかっているところ、これ腐ってるんでしょうかね。それとも緑と赤を合わせると黒っぽくなるからその色なんでしょうかね。一応その辺は避けて使用します。
本日の料理はアーリオオーリオペペロンチーノです。
ニンニクもパスタも既製品。私が作ったのは唐辛子だけです。いつもよりも唐辛子多めにしてみました。ペペロンチーノは簡単に作れるからこそ複雑なんです。
まずはフライパンにニンニクと唐辛子をみじん切りしたものをオリーブオイルで弱火で炒めて香りを出しておく。そしてパスタを茹でます。パスタのゆで汁を使って乳化させるというのが一般的ですが、私は別の方法で乳化させます。先ほどのニンニクと唐辛子、オリーブオイルを入れたフライパンに水を入れ、そして小麦粉を少々入れます。ゆで汁は使うのはパスタから落ちた「小麦粉水溶液」で、それをもとに乳化しているわけです。例えば火口が一つしかないのであれば茹でながらソースを作ることもできません。
そのためパスタを茹でる前にソースを作っておかなければなりません。そうなるとゆで汁が無いわけです。乳化させなければペペロンチーノは美味しくありません。それを可能にするのが小麦粉なんです。最近はふりかける小麦粉もあるのでこれを一振りして煮立たせればソースは作れるわけです。
味付けにケッパーも足しました。
適当に作ったため見た目不味そうですが、普通のペペロンチーノの雰囲気はあります。そもそも唐辛子以外は既製品ですからね。実際の味は、ちゃんと唐辛子の味があります。風味も唐辛子の香りがしっかりとしています。緑でも何ら問題なさそうです。乾燥させれば先っぽも辛くなると思ったのですが、やはり先っぽは苦いだけのものが多いです。辛いものも一応あるんですがそれを選別するのは見た目で判断できません。そのため先っぽは捨てて根元のところだけつかいました。
これだったら三軍でも大丈夫?
問題は若干カメムシの味を彷彿とさせるんです。そもそもカメムシはこの唐辛子を食べて育っていたわけですからね。そのため同じ味がしてもしょうがないんだと思います。とくに緑が多めの部分はそれが顕著です。恐らく三軍はカメムシなんでしょう。乾燥させてもカメムシなんだったら食べることは難しそうですね。
適当に育て、カメムシにもだいぶやられましたがちゃんとした作物が育ったのではないでしょうか。来年もまた唐辛子を育てたいと思います。次回は虫に食われないように防虫ネットをかけた方がよいかもしれませんね。
でもこんなにトウガラシ作ってどうするんだ!?