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私娼窟は遊郭の名残りだった!台湾三大置屋「基隆鐵路街」

私娼窟は遊郭の名残りだった!台湾三大置屋「基隆鐵路街」

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本日は台湾北部にある観光地「九份」に来ております。19世紀末に金鉱山として栄えた街で、その当時の雰囲気を味わえることから観光スポットになっているようです。千と千尋の神隠しのモデルになった場所と噂されたことから日本人観光客の人気スポットにもなっているようです。

山間にある九份。そのため山の上から眺める景色がキレイなんだとか。

景色、拝めねーし。

生憎の天気でした。その割には結構観光客がいます。九份は台北市街地から離れています。台北市内から高速バスがあるようですが90分以上かかるようです。九份にはホテルはなく民宿があるくらい。行きづらい場所ですが台湾旅行で一度訪れたい場所なので天気が悪くても観光客が来るのでしょうね。そもそも九份は世界有数の雨が多い地域。1カ月のうち20日以上は雨の日なんだとか。つまり雨は通常営業のようです。まぁ雨の九份の雰囲気もよいのではないでしょうか。

このようにアクセスし辛い九份。多くの人が台北市内から高速バスで来るそうですが、私は九份からローカルバスで1時間くらいのところにある基隆にホテルを取りました。基隆に宿をとったのは単純に台北中心地のホテル代が高騰していたから。週末になると市内のホテル代が倍くらいに高騰します。そのため週末は郊外のホテルに避難するのが一番です。

それと基隆には私娼窟があるそうです。

むしろそっちの方がここに泊まった理由っぽい。

台湾の三大私娼窟の一つがあるそうなんでそちらの観光もかねて基隆に宿をとりました。ってわけで基隆を見てまわります。

台北中心地から30kmに位置するて基隆。外洋につながる港町で台湾で一番輸出をしている港湾都市なんだそう。位置的に横浜のようなところでしょうか。現在の港は日本統治時代に形成されたようです。

海の男たちが集まる街。荒くれ者が多い場所には性風俗店ができるものです。

メインディッシュの私娼窟へ行く前に、基隆の街を散策します。

台北の中心地とは違って少し田舎っぽい雰囲気のある基隆。でも広範囲に街は広がっていて居心地はよさそうです。

街中にはピンク色の看板が目立ちます。街が発展すればその手の店が増えるのは当然のこと。

何の店なのかはわかりませんがおそらくナイトクラブ。そして連れ出しができるんでしょうね。どのみせもカラオケがあります。

もうOKって言葉が卑猥に感じる。

こんな感じで怪しい飲み屋が多くありますが、普通の飲食店もあります。こちらは基隆廟口夜市です。夜市と名前がついていますが日中も営業している店があります。地域柄海鮮系の店が結構あるようです。店によってクオリティに差があるみたいで混んでいる店もあれば空いている店もあります。混んでる店に行けば間違いないでしょう。

観光地ではないため観光客は少なめ。そして台北市内よりも物価は安いです。

こちらはルーローハンと豚肉スープ。日本円で400円くらい。ルーローハンが100円で食べられるのはいいですよね。どれも基本的に脂っぽいけど好きな味付けです。

台北市内から電車で40分くらいで来れる基隆。観光地っぽくないのが居心地がよい。そしてここには台湾三大私娼窟の一つがあるんです。場所は龍安街ってところ。今回宿泊したホテルから徒歩一分のところに私娼窟がありました。

私娼窟の入り口にコンビニがあるのはデフォなのでしょうか。基隆の私娼窟もOKというコンビニがあります。

もうOKって言葉が卑猥に感じる。

地元ではこの私娼窟を「鐵路街」と呼んでいるそうです。線路わきに怪しい店があるのは万国共通なのでしょうか。日本もJR線脇にピンサロや駅前ソープができるように台湾も線路わきに私娼窟があります。

日中ですが鐵路街の中は真っ暗。私娼窟って情報がなければ絶対に近づかない場所です。中に入るとピンク色のネオンが見えます。女性が中にいて手招きするスタイル。システムはちょんの間と同じで15分いくらって感じのようです。シャワーもなくおしぼりで拭くのもちょんの間と同じ。あまり衛生的ではありません。

路地の中には椅子に座っている男性がいます。アウトローな雰囲気のある男性。そして監視カメラがあっちこっちに設置されています。そもそもこの営業スタイルは法的に問題があります。

売春自体が違法とされる台湾ですが、個人間に関してはそこまで厳しくされていません。しかし組織ぐるみの管理売春は日本と同じように処罰されます。実際に鐵路街は過去に摘発に遭っており2023年に大規模な摘発があったそうです。働いている女性は台湾人だけでなく不法就労外国人もいたようです。これらを管理している組織があるのでしょうが、そういった組織が表に出ることはないようで摘発後もピンクのネオンは灯り続けています。

そもそもこんな辺鄙な場所になぜ私娼窟ができたのでしょう。実は鐵路街は古く100年近い歴史があるそうです。
基隆市は多くの船が往来する港湾都市ですが、島国である台湾は防衛上の軍事拠点でもありました。日本が統治していた1900年代初頭に基隆要塞が設置、要塞砲兵大隊が編成されました。
軍隊のいるところ性風俗あり。兵士の性欲管理は軍部の務め。いつしか私娼窟が形成されていったのでしょう。1896年に田寮河沿い仁一路に、1922年以降には玉田町二丁目、現在の仁愛区に遊郭が設置されました。仁愛区にあった遊郭跡地は現在もそれに準じた店が残っています。このようにして基隆の色街は発展しました。

終戦後も基隆の色街は発展し続けます。
ベトナム戦争時には台湾は米軍の補給地の役割となり、多くの米兵が駐留したそうです。基隆は船の出発地。米兵の休暇は性欲を満たすために用意されていたのでしょう。多くの米兵が利用していたそうです。このように古い歴史があります。

日本人、いろんなところに風俗街作りすぎ。

鐵路街は遊郭設置場所とは違いますが遊郭そばに私娼窟ができるのは世の習い。遊廓なきあとも基隆の男たちの下半身を潤わせたのでしょう。
台湾の吉原と言って問題ないんじゃないでしょうか。

そんな台湾の吉原である鐵路街。三大私娼窟と叫ばれるだけあって人気があるようです。結構お客さんが多いんですよね。

ってことで早朝、鐵路街に来てみました。朝であれば店もやってないしお客さんもいない。撮影に適しています。風俗街は朝に限る!と思ってやってきたんですが早朝から営業しています。

これはもう日の出営業。

朝から営業しても客が来るようです。それとも24時間営業をしているのでしょうか。さすがは三大私娼窟です。

薄暗くて中に入るのは勇気がいりますが安心してください。私娼窟に隣接する龍安街にも数軒ちょんの間があるようです。こちらであれば明るいです。でも雨の多い基隆。雨の都と呼ばれるだけあって一日中ぐずついた天気です。そのため薄暗いけど屋根のある鐵路街のほうが傘を必要としません。

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