【テキーラ】100%アガベ、パトロンのアネホを飲む
去年末、血液検査の数値があまり芳しくなく禁酒の契りを交わしました。しかし今年に入り海外旅行に行っては酒を飲み、山林に滞在しては酒を飲みの繰り返しとなりました。自宅での酒の量は少し減ったというものの、コロナの影響で禁酒の契りは破れ、今では以前とあまり変わらずに飲んでいます。
先日病院に行ったときに医師から「お酒はもう飲んでいませんか?」と聞かれました。
「一応仕事以外では飲まないように心がけています(心がけています)」
ブログに酒のことを書けばこれは仕事の範疇なんじゃないだろうか。ブログの更新上酒は欠かせない。致し方ないことなんです。山林に滞在しているときも酒が無いとダメでしょ。そのため毎回酒の話題が出るのです。
結局アルコールが無いとダメな人間なんです。
アルコールは生きる意味であり明日への糧です。酒がないのならば死んでるのと同義。それであれば「モノ言わぬ臓器」にもう少し頑張ってもらうしかありません。
こんな感じで晩酌を正当化。それで飲み続けています。
でも酒量はかなり減りました。以前は飲みだしたら際限なく飲むというのが酒の神バッカス対する礼儀。酒に失礼だからツマミは食べないのが理想的な飲み方と言っていましたが、それだと肝臓に負担が大きいので酒量を抑え気味にしています。ビール一杯だけの時とかもあるんです。非常に健康的になりました。それにより荒ぶっていたγ-GTPも落ち着いています。
しかしビールだけだと物足りない。ワインだけだと物足りないんです。先日山林にウイスキーをもっていったのですが、それもなんだか違うんです。そんなモヤモヤを抱えたまま先日新宿の酒屋に訪れました。
酒屋に行くと長居をしてしまいます。ただ酒を選ぶだけなのに一時間くらいかかることもあるんです。ブランデーを選ぶかウイスキーを選ぶか、はたまたワインにするか。よし!ウイスキーにしよう!となっても、どこの地域にしようか...といった具合に悩むのです。そして予算のことも考慮しなければなりません。
ある程度の金額を出せばある程度の酒が手に入る。やっぱり値段の高い酒は相応に手がかけられており味も美味しいのです。しかし手元にあるお金は限られています。もちろん奮発して買えない金額ではないんです。でも高いのは美味しい。そうではなく安くても美味しいお酒を選びたいんです。
今のところ値段が安くて美味しいと思ったのはニッカのディープブレンドです。
この値段でこの味を出せるのが意味わかりません。安いのにピート香もしっかりしていて味もまとまっているんです。これだと他のウイスキーを飲んでも物足りなく感じてしまいます。
でもここでディープブレンドを買うのはちょっと違います。間違いない酒ですが、ここはちゃんと勝負をしたい。そのために酒屋に来ているのです。そんなこんなで購入したのがこちらの酒です。
パトロンというテキーラです。
テキーラって罰ゲームで飲む酒のイメージがありますが、それはホワイトテキーラという熟成していないヤツです。今回購入したのは樽で熟成したもの。テキーラにはいくつかランク分けがあり、プラタ、レポサド、アネホと分けられています。プラタはブロンコとも呼びます。ブロンコは白色ってこと。罰ゲームで飲むのがこのプラタになります。ウイスキーでいうニューポットです。できたてて樽熟成をしていないヤツ。そのため本来のテキーラの味はプラタを飲むのがよいのでしょう。
レポサド、アネホと順に熟成の期間が変わります。アネホの上にエクストラアネホとかもあるのですが、基本的にはテキーラのアネホが最上級という扱い。今回購入したのはパトロンのアネホです。
テキーラは記した通り罰ゲームの酒が先行しています。そのためイメージもそちらに偏っています。「強い」「きつい」「くさい」この三つのイメージがあり、飲むときは塩とライムを使って飲むというのが印象深いですがアネホになるとその飲み方はもったいないです。ほぼウイスキーと一緒、なんだったらウイスキーよりも上品な味わいです。
テキーラで一番好きな銘柄はポルフィディオアネホ。厳密にいうとテキーラではなくメスカルになるのですが、ここのブランドのやつが好きなんです。味がまとまっててテキーラ臭さやアルコールっぽさがあまりありません。甘みが強くブランデーに近い味わいってところでしょうか。
ポルフィディオの瓶の中にはサボテンが生えているんです。
テキーラの原料がサボテンで出来てると言われてしまうのはポルフィディオの瓶のせいなのかもしれません。テキーラはリュウゼツランという植物から作られます。リュウゼツラン自体サボテンっぽい感じですが。
このポルフィディオが好きなんです。
しかし値段が高いです。以前は7000円前後で買えたのですが現在は10000円を超えています。そして最近では味が違うやつが出ているみたいなんです。以前も正規品と個人輸入でカラメル色素を添加したやつとそうでないヤツがありました。人気のお酒なのでいろいろとあるのでしょう。しかし10000円を出すのはちょっと気がひけます。そのため今回は諦めたのです。
それでもやっぱりテキーラが飲みたい。その際に選んだのがパトロンでした。
値段は4000円。ポルフィデイオよりは安いですが晩酌で飲むにしては結構な金額です。
安くて美味しいお酒を。流石に1000円台というわけにはいきません。多分プラタでも1800円くらいはします。メキシコに行けば安いのでしょうがここは日本です。そこまでテキーラを好んで飲む人がいません。需要が無ければ供給も少なく値段は高くなってしまうのです。でもポルフィディオの半額以下で買えます。
見た目は若干薄そうな色です。
個人的にはこのボトルのデザインがあまり好きではありません。これはパトロンに関してだけではなくテキーラ全体の問題だと思います。
とりあえずちょっと変わった形のボトルにしてみました感。
これがどうも気が乗らないんです。ウイスキーって基本的にボトルの形が統一されています。でもテキーラはボトルデザインがメーカによって千差万別。先のポルフィディオもボトルデザインが他とは違います。かわいらしいボトルなんですがガラスの強度は低いし形がいびつなんです。見た目も重要だと思いますが取り扱いが面倒になるんです。見た目じゃなくて味で勝負してほしいんです。
では問題の味に関してですが、ポルフィディオと比べると物足りない感じです。
色の薄さもそうですが、これが味に出ています。熟成年数が短いのが原因でしょうか。深みがあまりありません。
テキーラのよさはあるんです。プラタとはちがって角が取れて丸みがあります。アルコール臭はありません。テキーラの甘みがしっかりと出ています。上品でテキーラっぽさは抑え気味。品のよいプラタといった感じでしょうか。
多分飲みやすいテキーラって感じでしょうか。テキーラの独特の臭みを消したという部分で飲みやすくなっている分、臭みを消したことによるテキーラの魅力が少し減ってしまっている感じがします。もう少し熟成させると深みが出そうな感じです。
4000円は妥当な金額なんじゃないでしょうか。
でもニッカのディープブレンドで考えるとちょっと高いと感じてしまいます。
当初山林にテキーラ持っていくって言ってたのに家で飲むことに。次は何の酒にしましょうかね。