ごちゃ混ぜ文化の名古屋の真骨頂!エステだらけの歓楽街「女子大小路」
本日は名古屋に来ております。
こちらは栄駅そばにある久屋大通公園です。先に見えるのは中部電力ミライタワー、一般的には名古屋テレビ塔と呼ばれてるのでしょうか。
テレビ塔ができたのは1954年。
日本で最初に完成した集約電波塔で高さ180m、東京タワーの4年前に建てられたそうでその当時は日本一の高さだったそうです。東京タワーと通天閣は登録有形文化財ですが名古屋テレビ等は重要文化財に指定されています。つまり東京タワーよりすごいタワーなのです。
2011年にアナログ放送の停波により電波塔としての役目が一時終わりました。アンテナ使用料が取れなくなり会社は倒産寸前、テレビ塔の解体の話も出ていたそうです。しかし名古屋市長が取り壊しを拒否したことでテレビ塔は存続することになりました。現在はネーミングライツなどで維持しているようです。一応名古屋一の観光スポットになるのでしょうか。
名古屋のシンボルでもあるテレビ塔。この界隈が名古屋の中心で、高級ブランドショップなどが建ち並ぶエリアです。ちょっと私は居づらい環境の街並みでなんとなく銀座っぽい感じがします。
少しズレると錦三丁目があります。
錦には性風俗店が多くありますが銀座のクラブっぽい店と混ざり合っているんです(こちらも銀座的要素がある)
栄や錦ってなんかちょっと居づらい環境なんです。飲み屋や風俗店には興味はあれどちょっと高級なところは委縮してしまいます。私の求めているのは赤羽とか蒲田のようなところ。さすがに中心地にはそんな街はないのでしょう。
でもちょっとズレたところに居心地がよさそうな街並みが広がっています。本日はそちらに向かいます。
こちらは栄から東南方向に位置する街路です。
東栄通という名称がついていますが一般的には女子大小路と呼ばれているところです。そのように呼ばれているのには理由があり路地の一角にある名古屋東急ホテルがあるところに中京女子短期大学の運動場がありました。その女子大の西側に歓楽街があったため女子大小路と呼ばれるようになったそうです。
大学があったのは1963年まで。移設されてから60年以上経過していますがその名が引き継がれているのは感慨深いです。
この界隈はいわゆる歓楽街。なんとなく雰囲気が近いのが歌舞伎町です。ホストの看板が目立ちます。女子大生が好きそうな店ばかり。
てっきり女子大生が働いていそうなキャンパスなにがしみたいな店があると思ったらちょっと違ってた。
女子大小路は名称に偽りありですよね。
女子大もない女子大生もいない街。やたらとホストが目立つんです。
でもホストあるところ立ちんぼあり。
もしかしたら本当の女子大小路があるかもしれません。
ここの雑居ビル、濃縮されてていいですね。
インドネパール中国。
あとは得体知れない居酒屋やスナックのあるビル。なんとなく歌舞伎町感があって素敵です。こういったところに行きつけの店を持ちたいです。
ホストクラブも多いですが歌舞伎町と同じようにクラブが一番多いようです。まさに女子大生が働いてそうな店があります。この界隈は普通の日本人スナックもありますがフィリピンや中国、韓国パブが多くあるそうです。特に韓国パブが多くあるようでバブル期に一気に増えたそうです。しかし店の名前だけでは韓国パブを判断ができません。これは一軒ずつ回って調べるしかないですね。
カフェと書いてあるので普通の喫茶店。
でもこれでパンツ見えたらパンチラ喫茶じゃないですか!
でもたまたまパンツ履き忘れた店員がいたらそこはノーパン喫茶じゃないですか!
まさかの令和の時代に昭和の遊びができる店。
この白と黒の飲み屋の看板って素敵です。ギラギラしている看板よりもこっちの方が好きです。ここには落ち着いた店があるのでしょう。
ちょっと落ち着きが足りない。これは女子大生が行く店なのか客も店員も男性の店なのか。判断し辛い店ですが筋肉があるのは確か。こちらがどっちの店かわかりませんが、どうやらこの界隈はゲイ関連の店があるようです。
でもどっちがそっちの店なのかわかりづらい。新宿二丁目のようにかたまってあるのではなくホストクラブなどと混ざっているんです。
このような店名であればどっちの店かわかります。
店名はその店をあらわす顔。
この店はどんな店なのか容易に想像できます。
でもこれだとどっちの店か判断できない。
ヤンチャな男性店員がいるのでしょう。なんとなくゲイバーっぽい。色味とやんちゃとごりらっていうキーワード。あと全部ひらがななのもゲイっぽい。でもここの店はメンパブなんだとか(ヒジョーに分かりづらい)。
これだと間違えて入店しちゃったときなんかお互い気まずい空気が流れそうです。間違って入ることはないのですがなんかもやもやする!
こちらは女子大小路の町内地図です。
バブル崩壊後は錦のほうに客を取られてしまい空き店舗が目立つようになったってことでしたがそこまでガラ空きってわけではなく8割くらいは埋まってそうな感じ。その多くはスナックかラウンジといった飲み屋。オシャレな錦や栄とは対照的に古臭い感じです。でもスナックやキャバクラやホストだけでなくクラブやバーといった若者向けの店もあります。
新宿歌舞伎町も様々な人が出入りする街ですが女子大小路も年齢性別性指向に人種関係なく色々な人が行き交う街のようです。
このようにホストクラブありキャバクラありゲイバーあり外国人パブがある女子大小路ですが風俗店が一軒もないんです。
この手の街って風俗店が必ずあるもんです。そして無料案内所では案内しているもんですが案内すらしていません。つまり風俗はゼロってことなんです。
名古屋って住宅街の一角にヘルス店があったりポツンと一軒風俗がある不思議な街並みです。でも歓楽街で人が多く出入りするところなのに風俗がゼロ。これはかなり特殊です。でもちゃんと棲み分けができているんでしょう。
でも、エステが多すぎる!
風俗エステが混ざっててもおかしくない。なんかすごいエステ店が乱立してるんです。
なんとなく中華要素強めのエステ店。女子大工事のエステ店のほとんどが女子大生ではなく出てくるのはほぼ中華。これは夜になると街頭に立つ中国人女性から「マッサージイカガデスカ」って言われるやつ。
韓国人が多い街だと思ってましたがチャイナタウンだった。しかもマッサージだけ!
私が確認した範囲で30軒以上あるエステ店。おそらくちゃんと数えればもっとあるのでしょう。
名古屋の人、
肩こりが酷いのかな?
リンパの流れが悪いのかな?
リラックスできていないのかな?
見たところ普通のマッサージ店の看板。怪しい店もありましたがほとんどが普通の看板。経絡とか書いてあるので効きそうな感じがしますので普通のマッサージ店が多いのでしょう。でも、あるんでしょうね。
普通のマッサージ店だけど実は風俗店ってのは結構あるんです。看板が過激すぎると警察に目をつけられます。普通の看板にしてこっそりと営業する。ここにそのような店があってもおかしくないです。だって風俗店がない歓楽街なんです。飲んだ後に受け止める何かが必要でしょう。まさにこれらの店の中にその役割を担うところがあるのでしょう。しかし看板からでは判断ができない。
そのためこれは一軒ずつ回って調べるしかないですね。
こちらは町内にある池田公園です。
一応遊具もある公園ですが、ここ三大ゲイタウンの一つなんだとか。
ゲイタウンで有名なところといえば新宿二丁目、次いで大阪の堂山町でしょうか。その次に有名なところが池田公園なんだとか。名古屋だけ公園。
池田公園がゲイの中心地となっているのは公園の周りにゲイバーが多くあるからなんだとか。それと公園にはトイレがあります。中部地方では一番大きなゲイタウンのようでゲイが集まる地域。やはりゲイの店が多いからなのでしょう。
かつては夜になるとゲイの人が集まったんだとか。公園にトイレがあるしね。
いわゆるハッテン場だったそうです。公園にトイレが...。
でもそれはかつての話。現在は様々な人が集まるエリアとなっています。公園の周りにゲイバーが多いとお話しましたがホストクラブも結構あります。そのためホストのたまり場となっておりこの公園で客引きをしているそうです。ゲイの人にとっては手厳しいです。かつてはゲイの集まるスポットだったのに今はノンケなのかゲイなのか判断できない。そのためハッテンバの要素はなくなったようです。
またこの界隈には外国人パブやエステがあります。そこで働く従業員も集まってくるんだとか。なんかすごいごちゃごちゃしてる。
さすがに日中はそのような人はいませんが客引きっぽい人は公園の周りをうろうろしてます。夜になればいろんな人が集まってくるのでしょう。
客引きをするホスト、客引きをする姑娘、出会いを求めて集まるゲイの人たち。夜になればカオスとなります。そしてこの公園、「界隈」の人のたまり場になっているそうです。
名古屋の若者が集まるところといえば栄にあるドン・キホーテのそば、かつてドン横と呼ばれるところがありました。居場所のない若者が集まる地域があったのです。しかし2022年にタワー建設が始まりドン横は閉鎖。行き場を失ったドン横界隈の人たちが行った先がここ池田公園だったそうです。夜になるとそういった若者が集まるんだとか。そして集まった若い女性に対しホストが群がるようです。女性はホストにハマりそして散在。支払えない分は街娼として働くそうです。つまりこの界隈には立ちんぼがでるそうです。そういう人たちが夜な夜な集まって来る、ここは名古屋にある大久保公園なんです。
風俗店がないと思っていましたがその手の店がない代わりがちゃんとあるようです。でも街娼の中にはニューハーフもいるそうです。さすがは日本三大ゲイタウン。すごい混ざり合ってる。
七色の虹じゃ表せないくらい色彩豊か。
さすがはごちゃ混ぜ文化のある名古屋。
歌舞伎町であり二丁目であり大久保公園。ほぼ新宿の全てを一カ所にまとめたエリアのようです。
ホストもあるしキャバクラもある。
外国人パブもあるしゲイバーもある。
ハッテンバもあるし立ちんぼもいる。
それにエステとかエステとかエステとか。
これら全てが一つの街で混ざり合っているので名古屋の歓楽街は混沌としているんです。そのためトラブルは絶えないのでしょう。
一般的には女子大小路と呼ばれていますが栄ウォーク街って名称にしようとしてます。治安の悪さの代名詞でもある女子大小路。名古屋で一番治安の悪いところなのでしょう。そのイメージを払拭するため新しい名称を用意したみたいです。でも渋谷センター街や博多親不孝通りと同じで名前を変えたところでなんの意味もないのです。
色々な人が出入りするんだから大小様々な軋轢や摩擦が生まれます。それが治安の悪さのもとになっているのでしょう。多文化共生の中では避けられない事象です。でもそれは人間くさい街なのでしょう。
いろんな人がいていろんな価値観があって普段の生活では知ることのない情報に触れられる。そうやって新たなカルチャーが生まれるのです。そう、女子大小路は 文化創造の街なのです。
ごちゃ混ぜ文化と呼ばれる名古屋の真骨頂。いろんな店がごちゃごちゃあって全く統一性がない不完全な街「女子大小路」。でもそれが名古屋の魅力なのかもしれません。