ここは文化の発信地!高度経済成長期に栄えた街「今池歓楽街」
本日は名古屋に来ております。
こちらは名古屋市営地下鉄の今池駅です。
東山線と桜通線が乗り入れる駅なので利用者も多い駅なのでしょう。今池のあたりは中心から少し外れたエリアですが商業施設もありながら住居も多いです。栄まで3駅、名駅まで5駅の距離にある今池は住みやすい環境なのでしょう。
ほら駅の目の前には性風俗店。しかも二軒。
同じビルに日焼けサロンがあります。人類進化の過程の画像が描かれてあります。少しずつ人間になるのでしょうか。でもその先にあるのはピンサロ。
これは人の最終目的地。
こちらの店どこかで見たことがあると思ってましたが日比野の駅前にあったサロン店と同じでした。そしてそのサロン店にも日焼けサロンがあった。まさかの違うサロン店が併設されている店。
いやこれがサロン店と決まったわけではありません。もしかしたら普通のキャバクラかもしれません。でも10分2200円のキャバクラは無いし同じ建物内にある店にはキャンパスと書かれてる。これはキャンパスパブに間違いないはず!
キャンパスパブは口淫もしくは手淫のお店です。
でも店名が、
私にはホンサロじゃないのか?と思ってしまう。
駅前はこんな感じですが中心地は駅から離れています。中心地は南側で今池交差点のあたりでしょうか。こちらが今池交差点です。
交差点の先に見えるのはドン・キホーテとぱちんこ店。
これは輩しかいない予感しかない!
あまり質がよさそうな雰囲気がない今池。駅の界隈にはパチンコ店が多めです。そもそも名古屋はぱちんこ発祥地と言われてます。近年はどの街でも下火産業のパチンコ業界ですが名古屋は千客万来のようです。これはぱちんこが名古屋の聖地だからでしょう。
これも名古屋が聖地だからでしょうか。こちらにはキャンパブがあります。素人ギャルが勢ぞろいと書かれてある看板。私は素人を売りにする店に疑問を持っています。
素人寿司職人が板前の寿司店。
素人コックが作るフレンチ料理。
素人が作る家。
誰がカネ払います?
お金払うならプロの頼みたいんです。
「私、不器用なもので」ってクソまずい料理出されて納得できますか?
「素人系の風俗店とアットホームの職場は信じるな」
これは私の祖母からの遺言です。
そもそもここで働いている時点でプロなんです。
「君たちは素人じゃないプロだ」
私はいつもこの手の店に行くと説教しています。めんどくさい客のやつ。
それに比べるとこちらの店はどうでしょう。明らかにプロの店然とした店構え。
丸文字ゴシックの明瞭会計。
ポップ体で描かれた店名。
金額が明確ってこと以外は看板からはわからない。
キューピットつまり愛の神でしょうか。
キューピットはギリシャ神話のエロースのことですがエロースの撃つ矢が胸にあたると恋に落ちるんだとか。私も過去にその矢を撃たれ恋に落ちたことがあります。その矢の効果は長くて120分、45分だったこともありました。また大阪では20分だったこともありました。
こちらは何分恋に落ちるかわかりませんが8000円ほどで短期的に恋に落ちるそうです。
名古屋の広小路通り。
名古屋駅から東に延びるメイン街道ですがそこには怪しい店が軒を連ねていました。これでも一時期よりは減ったようです。かつての今池にはもっとその手の店があったんだとか。
こちらは駅の南側の今池東南です。
今池は各路地に名前が付けられています。こちらの通りはダイエー通りのようです。現在すでにダイエーはありません。ここにダイエーができたのは1969年、名古屋市ではじめてできたダイエーなんだとか。商店街の路地の名にダイエーを冠するくらい多くの人が往来し地元に根付いていたのでしょう。しかしダイエーがイオングループになったことでここにあったダイエーはイオンに名称が変わりました。しかしそのイオンも2024年に閉鎖。
現在取り壊し作業をしておりこちらには20階建てのマンションができるそうです。閑静な住宅街に生まれ変わるのでしょうね。
ダイエーの周りは今でも飲み屋が多くあります。スナックが多めの路地でかつては賑やかだったのがうかがえます。
こちらのビルも結構な飲み屋の数。見たところバーとスナックが多めです。性風俗店のようなお店はなさそう。
こちらにはニッカスタンドがあります。
トリスバーと似たようなお店でしょう。1950年後半の高度経済成長期の頃、日本ではハイボールがブームとなっていました。トリスバーは全国で2000軒もあったそうです。トリスバーはサントリーの息がかかった店。ニッカスタンドはニッカの店なのでしょう。同店は1958年から営業。58年といえば法改正で赤線が事実上廃業した年。飲み屋がここまで多くある今池なのでかつてこの界隈は私娼窟だった可能性がありそうです。
こちらにはビジネスホテルがあります。
ホテルは営業してませんが看板は残っています。
だいぶ年季の入った看板。かつての今池歓楽街を知っている宿なのでしょう。
こちらにはカプセルホテルがあります。この界隈はラブホテルがあるエリアで新宿でいえば歌舞伎町二丁目のようなところ。
そんなところにあるキャバレー花園。
キャバレー花園があるところは過去に繁栄していた飲み屋街。今池の花園は1977年6月に開業したそうで50年前は歓楽街だったようです。そもそもこの界隈は戦後闇市で賑わった場所で高度経済成長期に歓楽街になったようです。
人が集まれば怪しい店も増えるもの。
そっち系の店があってもおかしくないです。
でもそれは過去のお話。今でも飲み屋はあるので夜は人も増えるのでしょうが、かつてのような輝きはもうないのでしょうね。
今池の西側にきました。
こちら側も飲み屋が多いエリア。ほら、こちらにあるのはキャンパブしかも二軒。これは飲み屋としてカウントしてよいでしょうか。
ちゃんとした飲食店もあるんです。まるでキャンパブがちゃんとしてないような言い方。
こちら中国台湾料理味仙の本店です。名古屋名物の台湾ラーメン発祥の店です。ランチを食べようと思っていたんですが夜しか営業していないんですね。やはり歓楽街だから夜営業だけなのでしょうか。
こちらはビデオパブ。
10代20代専門店。
道徳的な問題はありますが18歳は成人してるので風俗店で働くことはできます。つまりこちらの店では2007年生まれの人が働いているのかもしれません。
2007年は初代アイフォンが発売された年。
2007年は東京マラソン第一回目の開催年。
2007年は東京ミッドタウンが開業した年。
2007年は初音ミクが発売された年。
なんかすごい最近のような感じがしてしまいます。
自分の子供と同じ年齢。
下手したら孫と同じって人もいるかもしれません。法的に問題ないとしても道徳的に問題ありそう。
でもご安心ください。
そもそもがビデオパブは性風俗店じゃなくて、飲食店ですからね。
こちらに今池スタービルって雑居ビルがあります。
1963年に建てられた今池センタービルは飲食店が入居する雑居ビルですが、それ以外にも映画館やミュージックバー、書店がある今池カルチャーの発信地ような場所です。
かつての今池は映画の街と呼ばれてました。
今の今池にある娯楽施設はぱちんこくらいですがかつてはボウリング場やスケートリンク、映画館などの娯楽施設があり、今池には8軒も映画館があったそうです。しかし時代の変化とともに映画館は年々減少。今池センタービルにあった映画館も感染症の影響で2023年に一度閉館してます。かつては映画の街と呼ばれた今池は映画館が一軒もなくなってしまったのです。
このように映画の街ではなくなった今池ですが2024年に有志らにより再度映画館を開館しました。今池のカルチャーがここにはまだ残ってるのです。
かつてここにヤングレディーというキャンパブがありました。
それはあまり文化的ではない!
でもその店は閉店してしまったようです。
文化的じゃなかったのか、それとも時代にそぐわなかったのか。再開を望んだ名古屋市民もいたのでしょう。しかし映画館のように有志が集まりませんでした。そもそも法律上再開するのが難しい業種です。もうその店は蘇ることはないのでしょう。
ある意味キャンパブは名古屋のカルチャーですが、なかなか続けるのが困難のようです。今池にはその手の店がないようです。
現在今池にあるキャンパブの数は7軒。全盛期の映画館と同じくらいでしょうか。でも映画館と同様に減少傾向にあります。今残っている店も一軒、また一軒と時代の流れの中で消えていくのでしょう。
ちなみにこちらはヘルスです。
映画館の全盛期と同じ数ある風俗店!
ある意味これが今池のカルチャー。
一応今池唯一の風俗店になるのでしょうか。
ほかの店は全て飲食店。飲食店とは違い看板の様子は激しめ。
ここはある種のイメクラになるのでしょうか。
異世界転生モノがこんなところで味わえるんです。