Bライフという生き方の選択
先日テレビ制作会社より取材の申し出がありました。
取材を受け入れなかったため詳細をお伝えすることは控えますが、それなりに視聴率のあるニュース番組のようです。
内容としては地方移住者や小屋暮らしなど都会や一般社会から離れて質素な生活を受け入れた生き方をしている人にスポットを当てるといったものでした。
そもそも私は質素な生活を望んでいるわけではなく、出来れば豪遊したいという気持ちが強いです。
しかしながら豪遊するためには金子が必要。宵越しの銭を持たない江戸っ子(江戸っ子ではない)ですので、そんな遊び歩けないんです。しかも働くのを好まないわけですから負のスパイラル状態。結果、豪遊はできない。かといって好んで質素は受け入れているわけでもありません。
こんなんじゃ制作会社の描いた絵の通りのものを提供できません。
それを演じるにしても私には演技力はない。
さらには顔出して個人情報を全てさらけ出すんでしょ。
食事の時間帯に汚物を表示させるようなもの!そんなの末代までの恥でしかありません。
ニュース番組でモザイクかかって声も変わって、名前も職業も不詳の輩が...。
「日本は今、変革すべき時が来ております。経済格差が激しくなる昨今。そんな中、山林生活というのは―」
とかほざいていたらただの不審者でしかないじゃないですか。それこそニュースですわ。
でも視聴率が15%ということは1000万人程度が見ており、仮にその10%がネットを使う世代でも100万人。さらにその内の0.1%が当サイトにアクセスしてくれるだけでも1000人くらいは見てくれるんでしょうね。
PVアップを見込めるとしても、ただでさえ恥さらしにも関わらず恥の上塗りはしたくないです。
雑誌とかの取材であれば対応できそうなんですけどね。テレビは少しハードルが高いです。そのため「他の人当たってください」という形でお断りしました。
私が山林を購入したのは二年半ほど前。
当時は漠然と山を買って小屋を建ててそこで暮らしたいというものでした。とくに誰かに感化されてというものではありません。ただ、今年に入ってからブログの更新を継続して続け、小屋暮らしの人のブログを見たり、視聴者の方からのメッセージを頂いたりしているうちに一つのキーワードを知ることになりました。
それがBライフというものです。
山林購入前もいろんな人のブログを見ていたのでこの言葉があるのを認知してはいたのですが、とくに気にすることなく山を購入しました。でもこのような生活をしようとしている人にとっては切っても切り離せない言葉のようです。私もつい最近意識するようになりまして。
私はランク下の生活であるB級ライフという形で認識していますが、この言葉には様々な意味があるようですね。私はどちらかというとランク下、愚民、格下、社会不適合者、人に非ずといった身分に近しいわけなので、BどころかCライフかDライフくらいに該当する立ち位置です。とりあえず収入はあるものの微々たるもの。その消えてしまいそうな収入もいつ消えてしまうかもわからない中で生きています。
一般社会から離れてというよりは、一般社会より下、格下の生活といった感じなのでしょう。一般社会であれば戸建や分譲マンションを購入し、家族仲良く社会生活を送るものです。しかし私は結果的に山林を購入したわけです。
なんとかそこで生活をしようとするもそれすらできない体たらくぶりを発揮しています。お金がないのに実行力もないわけですのでこのままズルズルと続くのでしょう。
私は土地を買うという選択をしたわけですが、格下の生活をするにあたり、方法がいくつかあると思います。
・安アパートを購入または賃貸をして支出の少ない生活。
・土地を購入してセルフビルドで家を建てて生活
・車中泊で定住せず、ジプシーのような生活
・物価の安い海外に移住して海外移住生活
・資産も何も持たず、ネカフェや路上生活
こんなところでしょうか。
安アパートを購入または賃貸をして支出の少ない生活
まず安アパートに住むという形ですが、一番この方法が手っ取り早く実行できる方法です。
不動産屋に行って安いアパートを借りてくればそれでできます。また高度経済成長期にできた古い団地などであれば格安で購入できます。
しかし、アパート暮らしって金銭的な余裕ができても心の余裕ができないと思うんですよね。都心に住めば誘惑もあり、その誘惑に吸い寄せられ、結果的に支出も多くなってしまう。私のような煩悩の塊にはこのような暮らし方は望ましくないのでしょう。格下にもかかわらず見栄をはって首を絞める生活になるのでしょう。でもアパート暮らしであれば仕事の選択もしやすいというメリットもあります。仕事をしたくないと常々思っている私にとってはあまりメリットではありませんが。
土地を購入して小屋を建てる生活
まさにこれがBライフ的な生活なんだと思います。
自活で出来る限り何とかするなどいろいろとやるべき作業は多いのだと思いますが、そこに楽しさを感じることができるかもしれません。また何もない傾斜地とはいえ一国一城の主なわけです。所有欲を満たしてくれるので心の余裕も出るのでしょう。
しかし本気でこの生活に挑もうとするのであればストイックに物事を進めていかなければならないようです。
電気もソーラー。ガスもない。水も井戸か川で。
初期は楽しいかもしれませんが、絶対しんどくなりそうですよね。
車中泊で定住せず、ジプシーのような生活
車中泊に関してですが、車の設備がしっかり整っていれば、小屋を建てる必要もなく、アパートで隣の部屋の音を気にすることもなく、好きな時に好きなところへ移動しながら生活ができます。ただ設備に限りがあり、近年ガソリン代も高騰しています。食事を用意するのも楽ではなく、なんだかんだでコストもかかります。実際に一カ月ほど車中泊をした結果、結構なコストがかかりました。私の場合はホテルに泊まったりしていたので参考にはならないですが、なんだかんだで一カ月安く見積もっても10万くらいの生活費はかかってしまうのではないでしょうか。でもやっぱり地方に行ったらその土地の「おいしいもの」とか「おいしいひと」とか味わいたくなっちゃうんですよ。結果的に一晩で10万円使っちゃうんですからね。ダメ人間です。
物価の安い海外に移住して海外移住生活
物価の安い海外に引っ越すという形ですが、15年、20年前に一時流行った時期がありました。
まだその当時発展途上国であったタイバンコクなどの東南アジア。そこに移住をするなんて人も多くいたようです。あと退職して年金世代の人が海外移住をするなんてことも。
しかし以前発展途上国と言われていた国も今では日本よりも発展しているなんてことも。
物価もどんどん上昇し、年金だけでは暮らしていけない、ちょっとした資金があっても長期で滞在できないといった具合になっているようです。
今物価が安くても10年後になれば同じような状態になってしまう恐れもあります。またそもそも言葉の壁やビザの関係、渡航費などのことも考えなければなりません。アフィリエイトなどで日本円を稼げる環境にいたとしても、ずっと不安がついて回るでしょう。一度は海外移住も考えたのですが、やっぱりご飯に味噌汁が食べたいんです。そもそも日本ですらコミュニケーションが取れないのに、海外の人と話せるわけがありません。そのため海外移住は諦めました。
資産も何も持たず、ネカフェや路上生活
それってただのホームレスです。
これでは社会不適合者そのものになってしまいます。
でも本当の自由なBライフはこれなんでしょうね。
結局のところ日本で暮らし、行政サービスを受ける、また納税をするといった行為がある以上、住所不定という形は望ましくないです。車中泊で生活をするとしてもやはり拠点となる場所は持っておかなければなりません。また海外に移住をするとしても日本の拠点があるべきなのでしょう。それらを考えると土地を買うか、家を借りるかというのが一番今の社会にあった生活スタイルなんだと思います。
またそれ以上に、やはりその人の性格が一番重要になるんだと思います。覚悟がある、信念があればどのような生活をしたとしてもそれで成り立つのでしょう。反対にそれらが無ければどのような生活をしたところで、その程度なんだと思います。
でもやっぱり土地を買うっていうのが一番Bライフっぽい感じがしますよね。
でもBライファ―の人からすれば私はBライファーではないと思われてるのでしょう。だって小屋建ててないし、決意も感じられないし、なんとなく好き勝手やっているだけですからね。でも私としてはこのようなゆるーい感じの生活が一番性に合っていると思っています。
小屋付きの山林を購入したのにそこで車中泊しているわけですからね。
そんな私はABCライフ。
A(アホ)によるBライフ的なC(car)ライフといった感じでしょうか。
つまりは準Bライフ、ネオBライフ、亜Bライフなんでしょう。
そんなD(ダメダメ)ライフです。
これからもこれまで通り、何の参考にもならないことを発信していきます。
さて、最後に重要なことなので再度お伝えしますが、紙やネット媒体の取材であれば受け入れる用意があります。
でもその場合、まぁなんていうんでしょうか。その、アレをですね。まぁ色々と包むべきなんじゃないかなということです。
別に金額がどうこうとかそういうんじゃないんです。そういった下世話なものではないのです。
人と人との付き合いというのはある程度信頼関係に成り立つものです。
ではその信頼の尺度を測るには目に見えるものがよいってわけなんですよね。
ということは、そういうのが必要ということです。わかりますよね。
こんなのどうでしょう。
「自分の土地で車中泊をする高身長超美形イケメン男子に密着!」
「自家栽培しながら車中泊をする知的イケメン男子を取材!」
タイトルとしては目を引くと思うんですけどね。
個人的にはタイトルに寸分の狂いもないと思いますし。
顔出さなければ批判も無いでしょうし。背も低いですがそこはPhotoshopで何とかなりそうですし。雑誌であればなんとかなるのではないでしょうか。アウトドア雑誌とか車雑誌の編集者の方は是非。