山林購入への道案内3-空き家バンクの利用-
山林は安い。確かにそうなんですが、距離の問題などいろいろと踏み出しづらい要素があります。
私は以前このように考えていました。
山林は地方に行けば行くほど安くなる。いっそのことその地域に住めばいいんじゃないか!?
少し前より田舎に移住をする若者が増えているのだとか。山林暮らしとは少し違うものの同じ匂いがします。都心には何でもあるのかもしれません。ただ何でもあるからよいというわけでもないのです。
自然に接していたい。自由に暮らしたい。そんな気持ちが田舎や山林に憧れるのだと思います。だからこそ山林を買いたい。田舎暮らしをしたいとなるんだと思います。
「土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう」
これはゴンドアの谷の詩です。
山林を買う人の多くはナチュラリストと呼ばれる方がいらっしゃいます。スローライフな生活を求め、山を買い、自ら開墾するというのを楽しむ人も多いのでしょう。しかしちゃんと整備するまでに時間もかかるわけです。それであれば古民家とか買った方が「手っ取り早く」、「スローライフ」をエンジョイできるわけです。
所詮は山を買うなんて道楽でしかありません。
「バカバカしいものを買う余裕が人生のゆとりってもんだよ」
これはちびまる子ちゃんの言葉。
まぁその道楽のために山を買うわけですが、山林を購入した場合、それの整地が必要。そのために通わなければならない。それだったらいっそのことその付近に住めばよいのではないか?そうすれば地方でも購入できるんじゃないかと考えていました。
かといって物件を探すのも楽ではありません。その際に使い勝手が良いのが空き家バンクなのでしょう。
田舎暮らしを国が推奨している感があります。地方は過疎化が進み、また高齢化の一途をたどっています。限界集落は年々増え続けているため若返りを目指そうと若者を地方に呼び寄せているのだとか。国主導でやっているところもあり、また人が寄り付かないような場所なのでかなり安い金額のところもあります。一軒家が50万円くらいで買えるなんてところも。またリフォームすれば助成金がもらえるってこともあります。
購入じゃなくても賃貸をしているところもあるようですね。そこを拠点として山林を探せば安くて手ごろなものが見つけられるんではないでしょうか。
不動産屋を通すとどうしても高くなってしまいます。ただ直接取引であればかなり安く、下手したら無料で譲ってもらえることもあります。そのためには現地の人と知り合いになる必要もあるでしょう。
コミュ力は必要ですが、山林を不要と思っている人は結構いるみたいです。ただ売るためにはお金をかけなければならない。売れる保証もなく、売れたとしても二束三文。そのため市場に出回らないわけです。
そんなわけなんで自治体が土地建物の販売を手伝っているという形です。
地方に行けばかなり安い金額で借りれます。年間数万円とかそういった金額のものも。ただ自治体としてはそこに住んでもらいたいわけなので、空き家バンクを通して買うか借りるかする場合は住民票の移動などが必要となります。そうやって住民を増やし町の収益を高めようとしているのでしょう。子連れの夫婦であれば大歓迎といった感じで下手したらタダ同然で土地や建物を提供してくれる自治体も。
しかし実際にそこに住むとなると容易ではありません。人がいないため公共交通機関はありません。自家用車かコミュニティバスが移動手段。また子供の通う学校が近くに無いなんてことも。そして周りは老人だらけなのであかの他人の世話もしなければなりません。山でひっそり一人暮らしのはずが、老人ボランティアみたいな状態になってしまうことも。
このようなことを考えると、あまり人の少ない村とかの空き家を借りるというのは好ましくないのかもしれませんね。多少は人口も多く、人付き合いもそこまでしなくてよい場所の空き家を探し、そこを拠点として山林探しをするというのが一番なのでしょう。
そこに住み始めれば直接所有者と話が出来る機会も出てくると思います。
山林も安く手に入れることが出来るかもしれません。山林なんて必要ないと思っている人もいます。また農地も余っているところがあります。特に農地は耕さなければ荒れてしまうわけです。しかし年老いて農作業もままならないって人もいます。それだったらタダでもいいから使って欲しいと考える人もいるわけです。
家も空き家バンクで借り、農地も近所の人から借りる。自分のものにはなりませんが、無駄なものを持たなくてよいという点では良いのかもしれませんね。それと先々山に住みたいというのであれば間借りしているだけという感覚でいればよいのではないでしょうか。
また山の近くであれば通うのも楽ですからね。
そのため山林探しよりも住める場所をまずは見つけた方が良いのかもしれません。
「場所を選べ!そこが貴様の死に場所だ」
これは北斗の拳のケンシロウ言葉。