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独自の文化を遂げた大須観音の今【北野新地】

独自の文化を遂げた大須観音の今【北野新地】

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大須に来てます。
前回名古屋に来たときは日帰りでしたが、今回は名古屋に滞在します。空き時間があったので大須観音にお参りにきました。名古屋の繁華街は錦や栄のイメージがありますが、大須もかなり大きな町のようです。こちらの方は古くからあるのでしょう。調べてみると700年前からこの町は発展してきたのだとか。幕末には遊廓ができ、明治25年の大須大火で一時衰退するも以後は演芸場として発展。戦前までは浅草、大阪の千日前と並んで三大繁華街と呼ばれていたそうです。

戦後は電気街として発展するも栄地区に人が流れ客足も遠退いていきました。一時はシャッター街となっていたそうですが、近年はまた人が往来するようになったそうです。

確かに人が結構います。シャッター街ではなくお店も結構繁盛している感じです。なんだったら浅草よりも人が多い感じです。

大須観音でお参りします。社は大きくありません。また参拝者も多くないです。
商店街は活気ありましたが、参拝客は少なめ。大須観音があるから人の往来があるんだと思ったのですが、そうではありませんでした。

人よりも多いのが鳩。大量の鳩です。これが平和の象徴です。

エサを与えているため人に慣れてしまっています。
しかし野鳥には変わりありません。

写真撮ってたら腕に乗ってきました。野鳥って病原菌のもとなんですよね。

ドバトなので狩猟不可。狩猟不可の理由は伝書鳩や愛玩動物として飼われているからなんだそうです。
駆除されないためどんどん増えるのでしょう。しかもハト用の餌を販売しているわけです。そりゃハトも集まってきます。
殺生禁止の伝統とはいえ、生態系に影響を及ぼす危険もあるわけです。餌やりの結果、巡り巡って殺生につながることもあるでしょう。

今回大須に来たのは、もともとこのあたりには遊廓があったためです。先日中村大門には行ってきました。

【名古屋中村大門】衰退する中村遊郭の名残りを求めて
【名古屋中村大門】衰退する中村遊郭の名残りを求めて

名古屋駅に近くに大門という地名の場所があります。こちらは元々中村遊郭と呼ばれる場所でした。戦後は赤線街となり、今

中村大門は現在でもソープ街です。大須はそれよりも古くに遊郭だったそうですが、その移転先が中村大門だったようです。明治大正には移転しており、その後火災や戦争が影響し跡形もなくなっています。

古い建物もありますが、とくに遊郭の名残はありません。なんとなく昭和初期頃にできたであろう建物も存在しますがごく普通の街並みです。道もだいぶ変わってしまったようですからね。

北野神社。このあたりは北野新地と呼ばれた遊郭がありました。普通の住宅街、普通のお店があります。今は健全な店しかないのでしょう。名古屋には中村大門があり、また納屋橋のあたりに風俗街があります。飲み屋も錦三丁目がありますので、大須にお店を作る必要もないのでしょう。そのため夜は静かで閑散としています。不健全だった街が今は健全な街になっています。

大須は戦後電気街へと発展していったそうです。秋葉原と同じように電器店があります。そして秋葉原と同じようにアニメや同人誌、漫画を取り扱う店もあります。電気街とアニメってなんで一緒になってしまうのでしょうかね。

コンピュータ⇒ゲーム⇒アニメ⇒メイド

こんな感じなのでしょうか。秋葉原も今は電気街と呼ぶべき場所ではなくなっていますからね。大阪の日本橋も同じような状態なのでしょう。

街はこのように変化をするわけです。一時は人の往来が減り、シャッター街になっていたそうです。100メートル道路に遮られる形で街は衰退。しかしその後頑張って復興したのだとか。
商店街の一角は多国籍料理店に埋め尽くされている地域もあります。

ブラジル料理やトルコ料理、ベトナム料理など様々な飲食店が立ち並んでおります。同じ服屋、同じ飲食店が軒を連ねるよりもこのような感じで様々な店が並んでいると大須に来る人にとっては便利になるでしょう。店も共存共栄する必要があるってわけですね。

名古屋って東京でもない、大阪でもない中途半端なイメージしかありませんでした。名物料理もカツレツに味噌掛けたり、おにぎりに天ぷらのせたりとかけ合わせたものばかりで独自性が無いと思っていたのですが、その中途半端なものを極めることで新たな文化ができるわけです。台湾ラーメンだって台湾関係ありませんが、これも名古屋だからできたこと。名古屋発がブラジル料理できる日が来るかもしれません。

旭廓と呼ばれた場所はビルやマンションが建て並ぶ普通の街になってしまいました。
これが時代の流れってやつなんでしょう。平成も終わり令和へと変わります。昭和はもう過去のもの。もう見ることができなくなってしまったのが残念です。

異文化を取り入れて街を発展させる。

いいんじゃないでしょうか。
そうやって新たな文化を作るのは素晴らしいです。私もそんな感じで成長していきたい!

ということで夕飯はスガキヤです。

一切新しいものを取り入れないスタイル。

スガキヤ独自のフォーク付きスプーンです。これも新たなものを取り入れて作られたんでしょう。
このスプーンがあれば麺も食べれてスープも飲める。すごい画期的です。まさに様々な文化を取り入れて出来た集大成ではないでしょうか。

名古屋も案外捨てたもんじゃないです。新しいものを取り入れそれを具現化するのが名古屋の魅力なんでしょう。
名古屋は栄や錦だけではない。これから名古屋に行くことが少しだけ楽しめそうな感じがしました。

ほかにもいろんなところを周って新しい文化に触れたいものです。

すみませーん。普通のレンゲください。

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