【山林購入】このたび山林を買いました
山林を買って自分の好きなように使いたい。
一度はこんな感じで憧れたことがある、また現在も購入を検討している人がいるのではないでしょうか。
私が山林を探し始めたのは今年の2月頃です。それ以前は「無人島に住みたい」と思っていました。
単純にテレビ影響でしょう。しかし無人島は値段が高い。無人島の不動産売買を手掛けているサイトがありますが、手を出せる金額ではありません。また島だけでなくそれ以外の費用も必要となるでしょう。もちろん電波が入りませんのでインフラ整備、移動するために船の用意も必要です。そのためには船舶免許も必要となります。資材を運ぶだけでもかなりの金額が必要です。これは、宝くじが当たらないと厳しいな。。。とあきらめていた時に山林物件を偶然目にしました。
坪単価50円。下手したらタダで!?場所によってはただで手に入る!?
夢、広がります。
一万坪買っても50万円で済むって聞くとわくわくしました。そんなこんなで山林物件を探しはじめたのです。
まずどのような山林を探したいのかを思い描きました。
やっぱり広いところ。広ければ農地開拓や山菜採取などいろんなことができる。
そして敷地内に川や湧水があるところ。水は生きる上で必要な資源。川があれば釣りもできる?かも。
物件近くにスーパー銭湯、ホームセンターがあるところ。できればコンビニやスーパーがあると便利ですね。
電波が入って、南向き、海も近い、立木も多く、竹もあって平地があってそして人里離れて誰にも迷惑がかからないところ。
山林を買おうとしている人はいろんな条件があると思います。当初は私もこんな感じでイメージしておりました。
しかし、コンビニが近くにあって人里から離れているのは矛盾しています。
たしかにいろんなものが近くにあって好条件の場所があればよいのでしょう。ただそんなところはありません。そもそもそんな便利なところがよいのであれば都心の駅チカ日当たり良好のマンションに住めばよいわけです。
有史以来誰も住もうとも思わなかった場所だから山林となっているわけで好条件なはずはありません。地震がくれば崩れ、台風が来れば荒れた大地となるようなとこです。
本来、そこに人は住むべきではない場所なのです。それでも山林に住むのを望むのであればそれを受け入れていくしかありません。
不便を楽しむ。山林生活とはこういうことなのでしょう。
こだわりがなくなると探す幅がかなり広がります。
ただ何も決めずに探すのは反対に見つけづらくなるためいくつかの条件を設けました。
■都内から通える場所
■車両で乗り入れができる場所
■電波が入る
■あまり寒くない
この4つを条件として山林を探し出しました。
当初は関東から九州まで豪雪地帯をのぞき山林を探していました。
一番最初に目が行ったのは和歌山県でした坪単価50円を見たのは和歌山です。
もちろん田舎であり闇が深そうな場所でした。
南海トラフ地震が来たら果たして大丈夫なのだろうか、台風も直撃したら大変だろうし...。当初はこんな感じで山林探しをなめていたところがありました。
その後、岡山の山林を扱っている不動産屋のサイトを見つけました。
和歌山ほどではありませんが手ごろな金額で希望に近い物件もありました。そのほか熊本や大分などの安い物件を手あたり次第ネットで検索をしていました。
しかしいろいろ探した結果、一つ問題がありました。
それは「今の生活を捨てなければならない」ということでした。
世捨て人になろうとしているものが俗世に未練タラタラです。
そうなんです。所詮はその程度の決断だったんです。
自給自足の生活がしたい。でも文明からは離れたくない。
人里離れた場所で生活をしたい。でも人恋しい。
山林生活をしている方のサイトを見てみるとそこに住む覚悟のある人がいらっしゃいます。残念ながら私にはその勇気がありませんでした。所詮は道楽、ただ山林生活をしてみたいといった粋狂なんです。
そんなわけで山林を探す場所は関東に絞りました。
関東でも山梨の長野寄りや群馬の奥は比較的安くて広い物件があります。しかし寒いのでその辺は除外。
奥多摩も冬は寒いんで除外。このように寒さにより範囲が絞られました。
伊豆半島、房総半島。
この二つの地域は比較的暖かいみたいです。都心からも通える距離です。
しかし、この地域はリゾート開発が進んでおり、区画された小さな土地、場所によっては謎の管理費、さらには坪単価も高いのです。そのため一番最初に考えていた東京ドームの広さの山林はあきらめました。そもそもそんな広い土地を買っても管理が大変ですからね。
将来「あの山、俺ん家」って言いたかったのですが、お金は大事なので...。
さて、そんな山林探し。いろんな探し方があるようです。
日本の土地の66%が山林で、その内の七割が民有林だそうです。
しかし利用価値のない山林は売買されないようです。需要がないため供給もない。結果、山林は市場に出回りにくいようです。不動産屋も雀の涙ほどの金額で取引される山林よりも、手数料が多く入る宅地を扱うほうが儲かるのでしょう。
山林は売買実績が少なく、市場に出回らない。
売りたいって人も多いし買いたいって人も一定数いそうな感じなんですけどね。
ネット社会となった今でもなかなか良い物件は見つけられません。はした金程度にしかならない所有山林。固定資産税もかからず維持費も特にかかりません。持っていても損はない。それならわざわざ買主を探しましょうとはならないのでしょう。
不動産屋以外にも林業関係の組合に余っている山林がないか聞いたり、国が保有する国有地で販売しているところを購入したり、競売で競り落としたりなど手法がありますが、山林に関する知識、また不動産に関する知識がないと結構面倒ですしそもそもコミュ障のわたくしが直接交渉ができるはずもありません。
餅は餅屋。
結局不動産屋で山林物件を探しました。
その結果、500坪の山林を購入しました。
当初の目標は年内に山林を見つけ、年明けから開拓をはじめる予定でしたが三か月ほどで購入しました。
山林を探している人はいろんな物件を見に行ってる人も多いでしょう。
しかし物件は一期一会です。同じように探している人はいます。あまり選り好みせず、気に入ったら即購入ぐらいの勢いのほうが良いかもしれません。
乗りと勢いで購入したのは否めませんが、買わなければ山林生活は始まりません。
まずはその一歩を踏み出せました。今後このサイトで山林生活をアップしていこうと思います。
また現在山林を探している人のために役立つのであれば、探し方などもレクチャーできればと思っています。