【アルコード】中国人的安酒蒸留酒「白酒」は不好吃
ウイスキー、ラム、ジン、ウォッカ、テキーラ。あとは焼酎。
蒸留酒を飲むってなると大体この辺りでしょうか。日本だと焼酎が比較的安く手に入ります。最近では日本の酒造メーカーがジンに力を入れています。ジャパニーズジンとして人気になるかどうか微妙なところ。安ければそれを飲むんですが、ちょっと高いのがネックですよね。結局私は安い焼酎か、おじさんの絵が描かれたブレンデッドウイスキーになってしまいます。
このように蒸留酒はいくつかあるんですが、蒸留酒の中にも世界三大蒸留酒ってのがあるんです。
その三つってのはウイスキーとブランデー、それに白酒です。
そういえばブランデーも人気ですね。しかし白酒ってあまり聞かないですよね。
白酒と漢字で書かれてある通り、漢字文化のある地域のお酒、つまり中国の酒です。
バイジュ、パイチュウ、パイチョウ。細かな発音はわかりませんが、おそらくそのあたりで呼ばれている酒です。有名なのはマオタイ酒です。
こちらはミャンマーのヤンゴン国際空港内にある免税店です。こちらにマオタイが置かれてます。
マオタイ酒の原料は高粱やモロコシなどの穀物です、穀物を発酵、糖化させ蒸留したものを甕で何年か寝かせるようです。焼酎やウォッカと似たような造りですが、フルーティーな香り、凝縮された旨味があっておいしいのです。私も昔一度だけ中華料理店で飲んだことがありますが、グラッパとかに近い味わいでした。しかし値段が320ドル。当時の値段で4万円くらいでしょうか。しかも量が375mlの小瓶のやつです。中国の帰りであればお土産として買ったでしょうが、ミャンマーからの帰りでしたからね。こちらは買わなかったのです。
この白酒が世界三大蒸留酒なんです。全然イメージがないんですが、単純に世界人口のおよそ20%が中国人と言われています。それだけ人口が多ければ中国発祥のものは何でも世界三大○○に含まれますよね。日本の人口の14倍近い人がいるんですから消費量も多いのでしょう。
そんな白酒を飲んでみたい!
それで手に取ったのがこちらのお酒。紅星ニ鍋斗と書かれたお酒。斗は斗じゃなく「头」で日本では「頭」のようです。
つまり紅星ニ鍋头(紅星二鍋頭酒)ってお酒です。
漢字で「正宗」、カタカナで「アルコード」と書かれてます。日本向けのラベルだけどなんか失敗してそう。正宗は菊正宗のオマージュでしょうか。アルコードってのはアルコールの誤植ですかね。もしくはアルは二でイーアルサンスーの数字の「アル」。鍋は「ゴウ」、头は「トォゥ」。
つまり、アルゴウトォゥ。
二鍋って書かれてある通り、同製品は二回蒸留を繰りかえしているそうです。アルコール度数は56度と高め。700円で売ってたので手に取っちゃいました。
実はこの酒、昔飲んだことがあるんです。友人の中国からのお土産でもらいました。その際「マオタイ酒と同じ白酒だよ」と言われたんですが、想像と全く違いました。かなり飲みづらいし何だったら飲むことができなかったんです。不味いとかではなく痛い味なんです。その時お土産でもらったのはスキットルタイプだったので280mlだったでしょうか。それを消費するのに半年ほどかかりました。
今回は500ml。一年かけて消費したいと思います。
早速飲もうと思ったんですが、キャップの意味がありません。普通こういうのって開けるとリングが残るんですが、それがないです。つまりこれ、中身すり替えられててもわからないヤツ。近年、回転寿司で他の客の寿司にわさび入れたりする動画が問題になっていますが、このキャップだと変な液体を入れられている恐れがあります。昨今このような問題が起きている上に、こちらの製品は中国製品です。マジでこれ、飲んで大丈夫なんでしょうか。
私の人生、案外短かったですがなんだかんだで楽しく過ごせました。酒に当たって死ぬってのもよい死に方ではないでしょうか!ってことで飲みます。
色は無色。香りは穀物の発酵臭がします。きつめの泡盛っぽい匂い。問題の味ですが、やっぱりきついです。フルーティーな味はします。その部分は美味しいんですが口に含んだ後に感じる工業的な臭い。なんとなくプラスチックが溶けたような臭いが鼻腔を刺激します。そしてシンナーなどの溶剤の香り。
フルーティーな味、シンナーの香りは受け入れられるんですが、工業的な味と臭いがどうしても受け入れられません。以前はここまで酷くなかったんですが、味が変わったのでしょうか。
二鍋頭酒は北京では安く酔える大衆酒なんだとか。
日本に輸入してるのに700円で買えるわけですからね現地ではもっと安いのでしょう。そのため味が一定ではなく多少ばらつきがあるようです。
私は北京に行った際に牛欄山陳醸白酒ってやつを飲みました。メーカーがどうやら違うようで、牛欄山陳醸白酒をいいちことするならば二鍋頭酒は二階堂ってところでしょうか。陳醸白酒もけっこうイタイ味だったと記憶してます。でもあれは一晩で飲んだんですよね。次の日二日酔いでしたが。
ちょっとこの味が私には無理ですね。
中国では蒸留酒に添加物を入れるのが当然のように行われているようです。安酒も高級酒に近づけるよう香り成分を添加するんだとか。一応こちらのブランドは大手のようですので無添加なのでしょうが、過去には有毒な成分が検出された例もあるようです。
そもそも安全性が担保されていない蓋です。メーカーがちゃんとしていたとしてもやっぱ不安ですよね。蓋の機能が果たせてない時点でメーカーの問題でもありますが。二杯飲みましたがそれ以上手が付けられず、こちらは廃棄処分をするしかないですね。
酒の神、バッカスに怒られちゃいますね。でも命は大事にしなければなりません。
不味いのではなく不安要素があったためこれ以上飲めませんでした。
アルゴウトォゥ、アリガトォゥ。
関連記事
古く歴史あるものはよいものである。 創業が古く今もなお営業ができているということは親しまれてきた証です。もちろんそのよ...