【尼崎】消滅の危機がある三和市場とかんなみ新地
先日は今里新地に行きました。あと残り二つを回れば大阪五大新地制覇となります。残りは滝井と信太山。滝井に関しては五大新地の中でもヤツは最弱。そして信太山に関しては郊外です。天王寺から南下すれば30分もかからないようですが、そこまで行く元気がない。そのため五大新地制覇はまた今度にすることにしました。
でも時間的な余裕がある。ちょっとぐらいなら出歩けそう。まだ見ておくべきところがあるのではないか?
という感じで行った先は尼崎です。
大阪からわざわざ兵庫に行きました。東京でいうならば隣の県の川崎に行ったくらいの感じでしょうか。まぁ実際に尼崎ってなんとなく川崎の雰囲気があるんですよね。
兵庫県だけど神戸じゃなく大阪の属国。
神奈川だけど横浜じゃなく東京の属国。
工業地帯で目の前は大阪湾。
工業地帯で目の前は東京湾。
尼崎にはコリアンタウンがある。
川崎にはコリアンタウンがある。
尼崎は治安が悪い。
川崎は治安が悪い。
尼崎にはその手の店がある。
今回はそれを見に来ました。
かんなみ新地と呼ばれるところで、尼崎では有名な場所です。兵庫県はソープ街が三宮のほうにあります。そのため風俗営業の規制は大阪よりも厳しくなかったのでしょう。大阪はソープランド禁止となっていたため料亭という形で営業をしたわけです。それを考えると尼崎はまた独自の進化をしたのかもしれませんね。
尼崎も今里駅と同様にJR尼崎と阪神尼崎があり二つの駅は離れています。どちらかというとJR尼崎は後発で出来た街、阪神の尼崎のほうはお城もあり元々城下町だったようです。
海際は貧民窟で内陸はハイソというイメージでしたがそうではないようです。
今回は「じゃない方じゃない尼崎」に来ました。
この商店街を抜けた先にお目当ての場所があるようです。
関西だとこの手の商店街があっちこっちにありますよね。東京だとこういうアーケード街が限られています。土地代も高いし、そもそも土地がないというのが理由なんでしょう。アーケード街の個人商店という形ではなく、ビルを建ててそこに入居させる形の方が土地活用としてはよいのでしょう。
そういえば新宿のしょんべん横丁も何年か前の火事以降、あの場所にビルを建て、その中に横丁を作るという話が持ち上がっていました。
消防法があり再建築ができない土地。そのまま老朽化するのであればいっそのこと全て更地にして建て直すのはどうだろうかという話でした。
しかし複数の店舗があり地権者がいるわけです。当然折り合いがつくはずもなく、その話は夢物語となっています。
ビルにした方が衛生面などもいいのでしょう。しかし風情がなくなるというところがあります。
アーケード街というのも風情の一つです。こういうのなくならないでほしいですね。
えべっさんって恵比寿様のことだったんですね。
最初なんだかわからず、関西の土着のものだと思ってしまいました。
鳥居が異常にでかいです。
「大きければ勝ちやろ」みたいなところがありますよね。
そしてなぞのオブジェがあります。
この神社はえびす様がまつられております。恵比寿様は海の神様。とくにこのあたりは瀬戸内海に面しており漁業が昔から盛んなんでしょう。明石のタコも有名ですからね。そのためこのなぞのオブジェなんでしょうと解釈します。
この場所は尼崎のシンボル的な存在なんでしょうかね。
この戎神社があったからこの場所も栄えたのでしょう。
駅前の方はかなり人の往来も激しく繁盛しています。やはりここは関西です。BGMは阪神タイガースの歌が定期的に流れます。毎日この曲を聞いていればそりゃファンになるわけですわ。ほぼほぼ洗脳みたいなもんでしょうね。
しかし現在は栄えているところもあれば衰退しているところもあるようです。日中ですがシャッター街の場所も。尼崎駅近くの場所は栄えていますが、少し外れるとこのようにシャッターが閉まっている場所もあります。これはどの町でも同じですね。
それを避けるために町内会も頑張っているようですが、
これで復活するとは思えない感じです。
でもこういう土地が余っているわけです。とくに尼崎は神戸にも大阪にも行ける立地です。そして街自体もある程度栄え、人口もそれなりにいるのでしょう。少し駅から離れていますが、活用次第ではこの場所も再度盛り上がりそうな感じはします。でもやるのであれば以前のような街ではダメなのでしょうね。
実際に現在はコスプレイベントをしたりガサキングという怪獣ゆるキャラで商店街を盛り上げようとしているようです。しかし店が無いためなかなか盛り上がらないんですよね。それであれば出展者を募集すればよいのですが、そのような広告も一切無いんです。ちゃんと探せていないというのもあるのですが、探しても見つけられないのであれば無いのと同じ。
出展者募集をサイト上ですれば良いのですが、そもそも町内会のウェブサイトも見当たりませんでした。
この辺、金の臭いがしますね。
宅建業の資格取れてればそういうのまとめて全部対応できるんですけどね。
アーケード街を抜けるとひらけます。ここからは住宅地へと変わるようです。
そして猫がいます。
動物にあまり触れないのですが猫は好きなんです。
そして触れないのに狩猟免許も取りました。いつかは触れる日が来るのでしょう。
ちなみに猫も狩猟対象です。
厳密にはネコではなく野ネコが狩猟できるだけですが。
この猫は野ネコではなく野良猫なので狩猟不可です。
でもこいつがこの街ではなく山林で出会ってたら狩猟対象になるんですよね。
猫を見つけるととりあえずカメラで撮影したくなってしまいます。
しかし動物の対応が下手なので、よほど人に慣れてない限り、遠くから撮影するか、このように逃げてる姿を撮るしかないのです。
ちゃんとカメラにおさえたいのですが近づくと逃げてしまいます。
路地の中をどんどん進んで行ってしまいます。
ついついネコを追ってたら、民家の裏手みたいなところに入ってしまいました。
ていうかここ、かんなみ新地やないかーい。
無意識でネコ追いかけてたら気が付けば風俗街に迷い込んでいました。こんな住宅街の中に普通にあるんですね。そして周りが駐車場なので大分ひらけたところにあります。風俗街というよりはその一角といった感じです。そこまで大きくありません。でも一か所にまとまっているのですごいわかりやすいです。
この周りの駐車場はここを利用するためのものなんでしょうかね。
尼崎駅からは15分かほど歩きましたからね。車で来る人が多いのでしょう。
入り口のところには「いらっしゃいませ」という看板も。
本来であればここが入り口なのでしょうが、猫を追ってたため別のところから入ってしまいました。
建物の造りはそのほかの新地にあるのと同じです。ただ、ここはお店の看板が一切ありません。
新地の料亭といえば白地に黒の文字の看板があり、そこにはお店の屋号が書いてあるというのが今まで見てきたところです。しかしここかんなみはそのような表示が一切ありません。恐らくほかの新地では組合があるから統一した看板でつくりも似たような感じだったんだと思います。
ここは組合運営ではなく“組”運営なのかもしれません。
兵庫といえば“お膝元”ですからね。
とはいっても日中なので怖い人はいません。夜もそういう人はいないのでしょう。
でも、いるんでしょうね。
かんなみ新地のそばにある看板です。
全然追放できてないし、実施中の様子も全く感じない。
なんだったら受け入れ態勢。周りの駐車場も恩恵を受けています。
警察「違法風俗店?あるわけないでしょ!だってここは料亭の街なんだから」
これが尼崎のいう「健全な街づくり」です。
町全体でボケるところ、ここは関西ならではですね。
いいですね。こういう感じの街並みも。
関東だとこのようなところも限られているのでここに来るのは楽しいです。
ただ雰囲気などからそう長くは続けるのが難しそうな感じがします。一応リフォームなどで建物は綺麗に保てているのだと思います。しかし一般的に考えて非合法なお店でしょうからね。一応法の穴を抜けているのだと思いますが、これを今後も続けていくというのは難しい問題があるのでしょう。ほかの新地同様に衰退していくのではないでしょうか。
せめて消滅する前には行きたい。
次は営業時間に行きたいところです。
最後に尼崎駅の反対側にある尼崎城へ。
まぁいわゆるコンクリートでできたレプリカです。
防水加工もしっかりとされ、水抜きもちゃんと処理されています。
本当であれば館内も見たかったのですが、お城は17時終了とのこと。16時30分で受け付けは終了となっていました。
尼崎駅前には観光案内所があります。中には女性スタッフ。
こういうところで聞くとよさそうな観光名所などの場所を案内してくれるのでしょう。しかし私は口下手で陰キャな性格なのでこういうところで情報を聞き出すことは難しそうです。しかも17時前ということで観光案内所は終了のようです。
そもそも明らかに私の聞きたいことは受け付けてくれないでしょう。
もうすぐ17時。かんなみ地区の営業時間は確か17時だったはず。
私が行くべきところは観光案内所ではなく無料案内所でした。