性癖を拗らせた弱者男性の街!ゲームにメイドにアニメにSM「大須観音商店街」

本日は名古屋の大須に来ております。
こちらは大須観音です。
真言宗智山派の寺院でご本尊は聖観音菩薩。
創建は14世紀ころ。現在の本殿は1970年に再建したんだとか。周りが賑やかで雰囲気の良いお寺です。地元名古屋の人に親しまれている寺院で初詣の時は50万人も来場する人気スポットです。

浅草の浅草寺、三重の津観音、大須の大須観音。
これら三つを合わせて三大観音と呼ばれており、初詣時期は大変な賑わいとなるようです。
その賑わいは古くからで1610年に名古屋城が整備された際に大須は門前町として発展したんだとか。
今は中心から少しズレており下町感がある地域ですがかつては賑やかだったのでしょう。
東海道と中山道をつなぐ脇街道の美濃路。尾張の中心に行くのもこの脇街道を使います。その美濃路が大須観音前を横切っており多くの人が行き交っていたようです。
人が多く訪れれば宿屋や飲み屋が軒を連ねる。そしてそんな街には下世話な店もあったのでしょう。大須には江戸時代の頃から私娼窟がありました

こちらは北野神社です。
大須観音のそばにある天神様をまつる神社。
幕末の頃にこの界隈は私娼窟だったそうで北野新地と呼ばれていたそうです。明治になり正式に遊郭として認められました。
しかし手狭だったこともあり隣接する日ノ出町に新たに遊郭を設置。1887年に旭廓ができました。

北野神社には旭廓にあった妓楼の玉垣が残ってます。この界隈が遊郭だった証拠です。
大須観音の門前のため人気スポットだった旭廓。
しかし1923年に中村大門に遊郭を移設しています。
遊郭を中村移設した理由は風紀が乱れたため。この界隈はあまり良い人が出入りしてなかったのです。
風俗営業を営むためには届出が必要ですが暴力団関係者は届出が受理されません。そのためヤクザは風俗店を営業できないのです。
では実際はどうでしょう。
カタギじゃなさそうな店。けっこうありますよね。
それは明治大正の頃も同じで遊郭の運営者の中にはヤクザがいたのでしょう。
そんなわけで旭廓は昭和を迎える前に中村へ移設。この町は普通の街になりました。

この界隈にはラブホテルが数軒あります。
私娼は残ってたっぽい。
遊郭は移設しましたが当時の中村はド田舎でした。客のいない遊郭よりも客が多い私娼窟。
大須は多くの人が訪れるスポットだったわけで参拝後にお遊びする人も多かったのでしょう。そのため私娼窟になったようです。
新宿大久保公園の周りにラブホがあるように私娼を利用するにはことを致す場所が必要です。そんなわけで連れ込み宿ができたのでしょう。その名残りがラブホです。
こんな感じで街はずれはちょっと異質ですが風俗はなくラブホがある程度。大須はごく普通の商店街となっております。

こちらは大須観音商店街です。
大須観音とともに発展した商店街。一時はシャッター街となっていましたが、今は活気が戻ってきているようです。

こちらは東仁王門通りです。
こちらの通りは飲食店があるのですがちょっと様子が異なります。ブラジル国旗にインド国旗、ベトナム国旗など、外国料理店が多いです。

ごく普通の商店街じゃねぇ!

でも名古屋らしいと言えば名古屋らしいです。
関東と関西が混ざる、ごちゃ混ぜ文化のある名古屋。別に海外の文化が混ざっても不思議じゃないです。いろんな国の文化が混ざり合い新しいものが生まれる。大須は多文化共生区域なんでしょう。
商店街がシャッター街化するのは客が来ないってのも理由の一つですが、一番は店を貸し出さないからでしょう。
多くが店舗兼住居なのでテナントとして貸し出さない。
年を取って商売をやめてシャッターが閉まる。
シャッターが閉まっているから客が来ない。
その負の連鎖によって商店街が衰退するのです。
でも大須の場合は来るもの拒まずで外国人料理店を受け入れました。
どこも似たようなものしか売ってない洋品店。
どこの商店街でも売ってる和菓子や洋菓子。
そんなありきたりなものしかない商店街より、この異国情緒溢れる店の方が好まれるでしょう。この商店街では各国の食事が楽しめるとなれば何度も通いたくなりますよね。何でも受け入れる体制がよかったのでしょう。

このように何でも受け入れる体制の大須。
一時はシャッター街化した商店街ですが受け入れることで商店街を存続していきました。
大須は電気街としても有名です。それについても受け入れ態勢があったからのようです。
大須は東京の秋葉原、大阪の日本橋と合わせて日本三大電気街といわれています。実際に商店街の中には家電量販店があります。

大須が電気街となったのは1970年代。
こちらにはアメ横ビルって建物がありますが、この店ができたことで電気街に変わったそうです。
もともとここには劇場がありましたが、商店街に客がいなきゃ利用者も減るばかり。
そんなわけで電器店に業種変更したそうです。
名古屋市内にも家電量販店がありましたが秋葉原のような電気街がなかった名古屋。
秋葉原のマニアックな感じを再現したのでしょう。マイコンブームと相まって大盛況となりました。これを皮切りに近隣にPCショップが乱立。このようにして大須電脳街となったようです。つまりここが電気街の発祥地のようです。
ちなみ同ビルの名称は上野のアメヤ横丁が由来でアメ横をイメージしてこの名にしたんだとか。店内は上野ではなく2駅となりの秋葉原。

そして客層もそちらに偏っている感じです。
リュックにポスター差してそう。
チェックのネルシャツ着てそう。
服のサイズがあってなさそう。
だいぶ偏った秋葉系のイメージ。
かつては電化製品を取り扱うでしたが秋葉原と同じように大須も変化しているようです。

まんだらけ、らしんばん、イエローサブマリン。電脳街と言われるようなところにあるショップが大須のこの辺りに乱立しています。こちらは赤門通ってところでサブカル系の店が多いエリアです。中野ブロードウェイみたいなところ。まさにオタクの街です。アニメだけでなくマニアックな趣味の店が多い。サブカル系の店があるエリア。

電気と親和性があるのでしょうか。秋葉原も日本橋も同じような街並みになってます。電脳街というイメージは薄れ、現在アニメやゲームの店が多くあります。

またメイド喫茶やコンカフェも多くあります。
秋葉原も日本橋もコンカフェ街になりましたが電気街の末路はこの手の店が増えるのでしょう。

電気好き、アニメ好き、ゲーム好き。
でも、男の子だもん!
性を売りにした店に行きたいですよね。
でもキャバクラのようなところは避けたい。
なんかキャバクラって怖いじゃん。それに比べるとコンカフェはなんか安心できる。肩ひじ張らずに店に行けるんです。電気街にコンカフェが増える理由はこれです。
恋愛経験がゼロ、彼女いない歴が年齢。
もうすでに魔法使い。
異性に対しアプローチが苦手な人。
奥手で女性との接点が少ない人。
そういう人にとってキャバクラは過激なのです。
何事にも段階ってのが必要でその初期段階がメイド喫茶、次いでコンカフェなんです。

まずはメイド喫茶に通って女性と接点を持ち、そしてコンカフェに行って距離を縮める。このように少しずつ慣らしていく。階段は一段ずつ上っていくのです。ここ大須にはそういった店が多くあるのでしょう。
メイド喫茶、アイドル喫茶、魔界喫茶、妖精喫茶、ナース、男装、異世界、ロボット。
多種多様のコンセプトを持った店があるようです。過激な店がない大須なら安心して遊べます。ここは弱者男性のオアシスなのです。

こちら、SMクラブです。
キャバクラよりも過激な店。ほぼほぼ最終段階の店。
利用者がいるから店が成り立つんでしょう。
恋愛経験がゼロでもSM経験は有り。大須にはそんな魔法使いが多くいるようです。
まさかの大須商店街、SM系の風俗店があるんです。店舗型のSMクラブはかなり珍しいです。
同店はソフトからハードまで、はじめての人でも少しずつ慣らしていくようです。
慣らすスタート地点がだいぶ過激。
大須が発展したのはなんでも受け入れる街だから。
電気街も受け入れ、外国人も受け入れた寛容な街。そして風俗も当然のように受け入れる、その風俗がSMクラブなんです。
だいぶストライクゾーンが広め。
外郭高めでも余裕で受け入れるスタイル。
でも、オタクの街にあるべき店じゃないでしょうか。
ゲームやアニメって大衆文化、つまりメインカルチャーと呼ばれるようになりましたが、そこにはグラデーションがあって大衆には受け入れられないアニメもあるんです。
大須にあるアニメカルチャーの中にはあまり受け入れ難い性癖向けの人のアニメもあります。そんな偏った性癖の人であればSMクラブを利用するかもしれません。
異性に対しアプローチができない?
奥手で女性と接点がない?
安心してください!
SMクラブは基本、受け身です!
身を委ねるだけだから安心。プレイ内容が過激なだけ。

過激なSMクラブがありましたが普通のお店もあるようです。
普通の?
こちらはヘルス店です。
なんかさっきの店を見たあとだと普通の店だと思ってしまいます。
SM系の店と普通の店。このようにちゃんと色分けがされているようです。ちなみにこの二つのお店は同じ系列店なんだとか。
普通の店じゃなさそうな予感。いやそもそも普通の店じゃないですから!
大須には店舗型は二軒だけでしょうか。なんか準風俗店みたいなコンカフェもありそうですがコンカフェはあくまでもコンカフェ。性風俗店とはやはり違うのでしょう。

この二軒の風俗は普通の商店街にある異質な店舗。でもそもそも遊郭があった大須。そりゃ風俗の一軒や二軒あってもしかるべきです。これらは江戸時代のころから続く大須観音門前の歓楽街の名残り。歴史ある尾張を代表する店なんです。
風俗店を名古屋の代表にはしたくない!

錦や栄には歓楽街があり風俗街となっています。でもあえて普通の商店街にある異質の風俗を選ぶ。そういう特異な人が集まるところのようです。
ここは大須のオアシススポットなのでしょう(だいぶ過激だけど)。
本日は大須商店街を巡りました。シャッター街化していた町を電脳街に変え活性化。再度寂れるも外国人を受け入れ活性化。大須はこのようにして何度でも蘇ったようです。今回は人を避けて午前中に大須に訪れましたが楽しむのであればお昼頃がよさそう。大須観音でお参りした後エスニック料理を食べて電脳街を散策しマニアックな雰囲気を味わい、そしてコンセプトカフェを楽しむ。大須は丸一日遊べるスポットのようです。名古屋のお遊びスポットといえば栄や錦ですが大須も悪くなさそうです。







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