水あふれ風が吹く、現代の花街「祇園四条」
京都市内は街並みがキレイです。古い家屋、町屋が並んでいて風情があります。関東は空襲により古い建物はなくなってしまいました。京都では明治や大正時代に建てた建造物が多く残っています。
京都には景観条例というものがあり高い建物が建てられないように規制されているんだとか。また看板なども電飾や原色の色が禁止されたりしているようです。
そのためコンビニやマクドナルドといった店舗も他の地域とは違い色が抑えられています。いつも見ている看板ではないため結構気づきづらいです。でもこうやって規制することで京都を演出しているのでしょう。
キャバクラや風俗店も例外ではありません。夜の繁華街といえばギラギラしたネオン、電飾や原色をつかった看板で客を呼び込んでいますが京都ではそれができないわけです。
四条河原町というところに来ました。ここは京都一番繁華街なんだそう。高島屋や大丸といった大型デパートがあり、アーケード街は若者が集まる街なんだそう。橋を渡れば祇園があり大人たちの集まる街となっています。つまりここが京都の中心地というわけです。
坂本龍馬が暗殺された近江屋があった場所です。
歴史に疎く坂本龍馬が何をしたのかよくわかっていません。イメージでは脱藩して武器商人をしていた。表向きは青年実業家、でも裏の顔は反社。地方の金髪で肌の黒い中古車販売業社の社長、共産党員みたいな立ち位置でしょうか。
坂本龍馬は地方の中古車販売業者であっても歴史の教科書に載るような人物だったのでしょう。
現在はカッパ寿司となっています。石碑があるだけで何もありません。
このように街並みは日々変化していますが三条や四条は昔から繁華街だったのでしょう。
人が多く集まりお店も多くあったのでしょう。
人が集まるところ、水あふれ風が吹く。
水商売に風俗。これらは繁華街と切っても切れない関係です。二つ合わせて風水業ってところでしょうか。
人が集まれば風水業も増えます。それは現代でも同じです。
高瀬川に沿って木屋町通りという通りがあります。四条河原町付近にはスナックや風俗店が多くあるんだとか。
京都らしい雰囲気です。こういった細い小路にあるお店とか行ってみたいですね。
女将さんが一人で切り盛りしている小料理店。常連になればいろんなサービスをしてくれて融通が利きますからね。そのようななじみの店を一軒くらい持っておきたいです。
いろんなサービスを提供してくれる店でした。
一見すると何の店なのかわかりませんでした。この店のように景観をちゃんと守っているのは素晴らしいです。
こちらは木屋町通り沿いにある店舗。
店の外観こそ落ち着いているものの、名前はそこまで落ち着けない様子です。
見た目は京都に準じていますが名称に至ってはその辺の風俗街と何ら変わりありません。
こちらは路地裏にあるお店。外界からはわからないような形になっています。反対にこの路地に入る人はこの店を利用するのが容易にわかるような形になっています。見えないものを隠す感じ。まさに京都らしいんじゃないでしょうか。ほかにも店舗があるんですが、ギラついた看板を出しているわけではないので探すのが大変ですね。
そもそも京都や大阪は特殊浴場を排除した歴史があります。1970年にあった大阪万博。風紀の乱れを世界に発信したくないため京都と大阪は取り締まり一掃してしまいました。そのため特殊浴場は京都にないんです。川崎では「京都」の名がつくお店があるのですが、京都は全て消えました。
唯一の生き残りがこれらファッションヘルスといった業態の店です。
京都は今後も外国人観光客向けに観光産業を盛り上げていこうとしています。
先日立ち寄った五条楽園も解体。あのあたりは宿泊施設になるのでしょう。そして河原町にもいずれメスが入り、ここも壊滅するのでしょうね。「そないなお遊びは雄琴に行っておくれやす」という感じになるのでしょう。雄琴ソープ街ができたルーツは、ここ京都にあるわけです。
唯一京都で認められているのが祇園の飲み屋街なのでしょう。
四条大橋を渡った先は祇園となります。料亭やお茶屋といった飲み屋街にある低俗な店があるわけではなく紳士で大人の遊び場のイメージがあります。一応スナックやクラブ的な店もあるようです。いわゆる銀座のような立ち位置。
品の悪い店は無く景観は整っており、風情があります。
風情も何もありませんでした。一見するとスナックの看板ですが、書いてある内容が低俗な遊び場のソレです。紳士だとしてもこういうのは避けて通れないのでしょう。そのためここでも営業が続けられるわけです。でもちゃんと景観を害さないように看板の色が抑えられているのが素晴らしいです。
関西ってガチャガチャしているイメージがありますが、それは大阪のほんの一部の地域だけのようです。
店舗数はかなり少ないです。これらの店も既得権で続けられているだけ。いつかはなくなってしまうのでしょう。150年後に風俗店跡地として石碑が建つ日がくるのでしょうか。
お腹が空いたので近くでそばを食べようと思います。京都といえば「おうどん」のイメージですが、蕎麦もにしんそばってやつが有名です。以前伏見稲荷の近くで食べています。でもあれは寒い時に食べるからおいしいんです。やっぱり夏は冷たいそばに限ります。でもせっかく京都に来てるんです。
ニシン棒というニシンの甘露煮を注文。
ニシンは京都で取れるわけではなく元々北海道で獲れたものが流通したそうです。
京都は海に接していますが京都市内は海から離れています。そのため冷蔵技術がないころは海産物が手に入りません。鱧が名物の理由も海産物が傷んでしまうから。鱧は皮膚呼吸ができ生命力が強いから内陸の京都まで生きたまま運べたんだとか。
ニシンも乾燥させた身欠きニシンを甘露煮にして保存食として提供されたわけです。
とろろそば。京都っぽいものがこれで食べれました。
四条のあたりはいろんな飲食店があったり面白そうなスポットが多くあります。しかしこのあたりは結構混んでいるんです。外国人観光客は少ないですが、単純に現地に住んでいる人たちが普通に生活をしており、京都の中心である四条は混雑するんです。
通常時であれば混んでいようと中に入るのですが、今は自制しなければなりません。でも街を観てまわるだけというのは三密も避けられ野外活動のみとなります。コロナでも無理なく回れます。
京都市内には三大遊廓がありました。
現在は普通の街となっておりますが、何かあるかもしれません。そちらにもお邪魔してみたいと思います。