山林生活

山林に井戸を掘ってみた

山林に井戸を掘ってみた

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一カ月以上更新をしていませんでした。
忘れていたわけでは無くめんどくさかったわけではありません。
仕事が少し忙しかったこともありますが、いろいろとあったため山林に行っていなかったのです。

山林までは都内から車で通っています。車がなければ行くことができません。
私山林購入と同時に移動手段としてサンバーを購入したのですが、車が壊れてしまいました。
色々ネットで調べたところ夏のサンバーは壊れるようです。しかも壊れたのがエアコン。
これに関しては別の記事で詳しくお話ししようと思います。

そんなわけで山林に行っていなかったわけですが、何もしていなかったわけではありません。

以前からお話ししていた通り山林で生活をする上で重要となるのは電気と水です。
電気に関してはとりあえず電力会社から借りることでまかなえました。
今後オフグリッドを目指すわけですがとりあえずはクリアです。

問題は水に関してです。

残念なことに水道管は私が所有する山林まで来ておりません。一応河川が山林に接しておりますが、崖の下なので水をひくこともできません。
そのため井戸を掘ることでそこをまかなう予定でした。

井戸を自分で掘れないか?ネットで検索するとDIYで井戸を掘っている人を見かけました。
何やらパイプに穴をあけてそれを地面に差し込んでいくといったやり方のようです。
自分でその機材を作らないといけないようで私にとってみるとかなりハードルが高いです。もっと簡単に井戸を掘れないか...。

とりあえずスコップで掘ってみました。

30度を超す真夏日。強い日差しが照り付ける中での土木作業は普段身体を動かしていない私にとってはしんどいです。
結果、1メートルちょっとくらい掘ったところで断念しました。テレビドラマなどで自分の埋められる穴を掘らせるシーンがありますが、あれはフィクションなんだと痛感しました。
浅井戸だと5メートルくらいで水脈に届くみたいですがそれすらも掘れませんでした。井戸を掘ったというよりはただの穴を作っただけで何の意味もありませんでした。

掘っていくと土の色が変わって...礫が出てきたり小石が出てきたり...。
ネットだとこんな感じで書いてありましたが1メートル程度だとただの土のままです。
何の感動もありません。泥だらけで筋肉痛になっただけです。

Amazonで以下のような井戸掘りグッズもあるようですが、これを購入して井戸水が出る保障はありません。
そもそも隣りの土地の所有者の話によると、業者に頼み70メートルほど掘ったということです。10メートルそこらであれば自分で掘れそうですが、70メートルとなると手掘りで何とかできる深さではなさそうです。
結局のところ業者に頼むしかなさそうです。

今回、自ら掘ろうと思ったのは井戸掘りの費用がけっこう高かったからです。

近くの井戸掘り業者の見積りを聞いたところ電動モーターなどすべて込みで70万円~ということでした。
モーターは10~15万。掘るのに50万円以上かかるようです。
しかも水が出なければ掘った分が無駄となります。また深く掘ればその分金額が高くなるのだとか。
井戸を作るだけで70万円というのは正直しんどいです。

それを聞いて相見積もりのため井戸掘り業者にいろいろと連絡を取りましたが結構いい値段がするんです。
高いところだと200万円と言われました。また掘ったとしても水が出るとは限らないとのこと。井戸掘りだけに水モノってことなんでしょう。
そのため自分で何とかならないかと頑張ってみたのですが、素人ではちょっと厳しそうです。

そのため業者に頼むしかなさそうですが井戸掘り業者の中には悪徳業者のようなところもあるようです。

ネットで井戸を自作している人のサイトとかも見ましたが大体の人が自分の庭とかなんですよね。
私は標高100メートル以上ある山林です。どうやら標高が高いと水脈も深いようなんです。
自分で50メートル、100メートル掘れそうにもないため業者探しを再開しました。

ちゃんとやってもらいたい。でも費用はおさえたい。

井戸掘りの金額は基本的にメーター単位のようです。
何メートル掘ったかで料金が変わります。水が出る出ないに関係なく深さで費用が決まるそうです。
そのため水は出ないけどお金がかかるなんてこともあるみたいです。
さらには掘った深さを偽装するところもあるようです。

私は井戸掘りの素人です。そのためどれくらい掘ったかどうかなんて見てわかるものではありません。
30メートルしか掘っていないのに60メートル掘ったといって料金を倍に請求する水増し請求がよくあるみたいですね。

井戸掘りだけに水増し請求とは...。とそんなわけで業者選びは苦戦しました。

そのような中で低料金且つ一律料金、さらに水が出なければ無料という業者を見つけました。
何メートル掘るかわからない状態で依頼をすると地面を掘るのに青天井ということです。水は出たがお金も出ていってしまったでは意味がありません。
そのため一律料金でお願いできるところに頼みました。

井戸掘り当日。作業員が三名でいらっしゃいました。
井戸のイメージは貞子がでてくるような丸井戸でしたが、そのような掘り方をするのは浅い井戸に限るそうです。
平地であればそれで水が出るかもしれませんが、山林となると10メートル以上掘らないと出てこないようです。
実際に山林の近くに住む方に聞いたところ、70メートルは掘らないと水が出ないかもということでした。

今回、山林の掘る井戸は抜き打ち井戸というもので、単管パイプを地面に刺していき、穴を掘るやり方です。
先端に刃をつけたパイプを原動機で回転させて穴をあけ、パイプをどんどん連結させて穴を掘っていくそうです。
2メートル掘るのに5分程度。30メートルくらいであれば2時間もかからないと言っていました。
井戸掘り業者の算段では20~30メートル当たりで水が出るのではないかと考えていたようです。
2時間程度で掘れるのであれば午前中に水が出て一日で仕上げることができるということです。

しかし、そんな簡単にはいきませんでした。

8メートルほど掘ったあたりでしょうか。それまでは茶色の土だったのですが、灰色の土が出てくるようになりました。
業者の人曰く泥岩というもので粘土と砂利が固まって岩になったもののようです。固い岩のため茶色の土のように作業は進みませんでした。
2メートル掘るのに1時間ほど。2時間で作業が終わるところが一日かけて掘ったのは20メートル程度になってしまいました。そのため作業も翌日に持ち越しとなりました。
翌日も全く作業が進まないままでした。水はというと一応出ました。
二日がかり、しかも日が暮れてまでの作業となりました。作業員の方には感謝です。

水が出たのは32メートルほどということです。そこまで深くないので環境に影響されそうです。
飲み水に適しているかは水質検査をしてみなければわかりませんがとりあえず電気と水の確保ができました。
でも井戸掘りの際に出た残土や作業をするために山林内はぐちゃぐちゃになりました。

当面はそれをなおす作業と水回りをちゃんとする必要がありますのでその作業に勤しむことになります。

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