山林生活

「弘前シードル工房kimori」のドライシードルとスイートシードル

「弘前シードル工房kimori」のドライシードルとスイートシードル

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日中にりんご公園に行きシードルを購入しました。シードルはリンゴを発酵させて醸造したお酒です。

お酒のつくり方は原料となる果実や穀物の糖分を酵母に食べさます。酵母は糖分を取る代わりにアルコールと二酸化炭素を排出します。
ブドウであればワイン。米の場合は日本酒に変わります。大麦であればビール。
米や麦などの炭水化物が主原料の場合、まずは糖化してから酵母に食べさせるなければなりません。米の場合は麹菌を使って糖化、その後酵母発酵でアルコールを抽出します。
フルーツなどの果糖が含まれる場合はそれを酵母をいれて適正な温度に放置しておけばアルコールが生成されます。ビールやシャンパンのように発砲するのはアルコールと一緒に二酸化炭素が出来るからなんです。シードルもリンゴ果汁を酵母で発行するためアルコールと二酸化炭素が排出されるため発砲するのです。

リンゴの糖分を食べさせてアルコールを発生させる。
酵母は食べるものがなくなれば活動が停止する、もしくはアルコール度数が一定の高さになると自分の排出したアルコールで死滅します。要はウンコまみれで死亡するってことでしょうか。うちらは排泄物をありがたく飲んでるってことです。

醸造で得られるアルコール度数は上限があるというわけです。たしか19%くらいが上限だったと思います。つまり19%に達すると食べる糖分が余っていたとしてもそれを消化できず死滅するわけです。そうなると甘みが残ったままの酒が出来上がります。反対に糖分をすべて使い切れば甘みは残らずドライな味わいになります。酵母の種類によって味も変わりますが、このように原材料の糖分量で味が大きく変化します。

今回はスイートとドライのシードルを購入しました、まずはドライから飲みたいと思います。
シードルは日本ではそこまでメジャーではありません。私はたまに買って飲むこともありますがかなり限定的。BARで飲むこともありますが少ないです。BARで飲む場合、ストロングボウというシードルでした。ちなみにストロングボウは世界一シェアのあるシードルなんだそう。甘みがあるので飲みやすく、リンゴジュースに炭酸入れた感じの味わいがあるのでお酒が苦手な人は飲みやすい部類だと思います。分類はスイートになるのでしょう。今回まず初めに飲むのはドライシードルです。果たしてどんな味なんでしょうか。

しかしここで問題が発生。シードルの瓶、栓抜きが必要なんです。
栓抜きは世界最小の栓抜きを持ち歩いていますが、これだとサイズが合わないんです。王冠のサイズが一般のものよりも大きくて引っかからないんです。仕方なくホテルから栓抜きを借りました(ホテルの栓抜きでも開けるのに苦労しました)。

まずはドライシードルから飲んでみたいと思います。アテはきんぴらごぼう~夕食のおにぎりを添えて~。これが本日の夕飯となります。

「きもり」というところのシードルを購入しました。
シードルは外国産のものしか飲んだことがありません。あと外国産のはろ過しているのですっきりしています。アップルタイザーに近い感じ。でも弘前のシードルはは発酵臭が少し強め。リンゴっぽさというよりは発酵した果物の風味が強いです。ちょっと癖があります。良くも悪くも素材の味があるというところでしょうか。
ドライシードルなのでもう少しあっさりしているのをイメージしていたのですが、素材の味がしっかりした重めのシードルでした。

こちらは五戸で購入した味噌南蛮。味噌南蛮は店によって味がだいぶ異なります。唐辛子が強めの方が好きなんですが、こちらは辛味が弱めです。でも美味しいです。ご飯のおかずにぴったりです。銀シャリ握りを買ってきたのでちょうどよい。

シードルのスイートはスイーツをアテに。スイーツは弘前の有名洋菓子店アンジェリックのケーキで。

弘前の洋菓子店なんで当然お勧め商品はリンゴを使ったスイーツなんだと思います。アップルパイ的なものもあったのですが和栗のモンブランをチョイスしました。しかも四万十栗。青森なんも関係ありません。

酒に合うのはしょっぱいものだけではありません。洋菓子、和菓子も合わせ方ではベストマッチするんです。ウイスキーやブランデーとチョコレートを合わせるのと同じ。
モンブランは甘さ控えめ。シードルは甘みがあります。スイートの方がリンゴっぽさが残っていますね。スイートもドライ同様に発酵臭は強めですが無濾過シードルだからこの味わいを感じれるんです。ドライよりこっちの方が好きです。

国産のシードルが買えるのは弘前くらいじゃないでしょうか。日本だとあまりシードルを飲む文化がないですね。リンゴの産地である弘前は日本産のシードル生産も多いのでしょう。国産シードルがはじめてできたのも、ここ弘前だったようです。シードルが日本人の舌に合わないということはありません。すっきりしたシードルもあるのでビールと同じように飲むことだってできるわけです。もしかしたら先々日本でシードルブームが来るかもしれません。

今回は醸造酒だけしか買いませんでしたがカルヴァドス(ブランデー)も売っていたのでそちらもよいですね。国産カルヴァドスは飲んだことがありませんが、このあたりはニッカが牛耳っているようなのでニッカブランデーを買うのもアリなのかもしれません。

リンゴに興味がありませんでしたが、どこに行ってもリンゴ推しなので少しばかりリンゴに興味を持つようになりました。リンゴの季節は秋ごろのようです。今年はリンゴを買ってみようと思います。

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