にんにく農家となった日
いつもであれば梅雨入りは6月になってからですが今年は例年よりも早いという情報をキャッチしました。梅雨入りをすると梅雨が明けるまではずっとジメジメしてるし雨の日も多くなります。山林に滞在したくても雨だと地面がぬかるんでドロドロになるんです。青空トイレも雨空の中しなきゃならないわけです。雨に濡れながらウンコするんです。地面は雨でドロドロ。なんだったらウンコなのかどうかすらわからない状態になっちゃうんです。
ユニセフの話では世界人口の26%にあたる約20億人が排泄物を衛生的に処理できる基本的なトイレを使用できていないそうです。そして野外で用を足す人は6億人以上いるんだそう。世界ではそんな生活を強いられている人もいるんだとか。恵まれない人たちは世界ではなくこの日本にもいるようです。
あなたがウォシュレットでお尻をきれいに洗っている今、千葉の房総では雨水がお尻にかかっているんです。
トイレ建設募金、よろしくお願いします。
できれば雨の日は避けたい。急な天候の変化であれば仕方ありませんが、事前に雨が降ると分かっているのであれば山には行きたくないのです。でも、行かなきゃダメなこともあります。
昨年秋にニンニクを山林の畑に植えました。ニンニクの収穫は春が過ぎて暖かくなってきたころ。ちょうど梅雨前に収穫するのがベストなんだそう。梅雨となり長雨が続くと根腐れをおこしたりするんだとか。そのため5月末か6月の中頃が収穫時期のようですが、今年は梅雨入りが早いんです。つまり今のうちに収穫をしておかないとこれまで丹精込めて育ててきたニンニクが生ごみとなってしまうおそれがあるわけです。
というわけで、雨なのに山林滞在です。今回の滞在目的はニンニク収穫と囲炉裏作成です。
もう遅かったんじゃないのか?荒れ果てた大地。すでに枯れだしています。
一部は育っていますが9割ほどが倒れてしまっています。ここ連日の雨によりもう生きる気力を無くしてしまっているようです。
雨だけでなく風で折れた感じでしょうかね。山の中ですが結構風の通りがよい場所です。強風が吹いて茎が折れてダメになっちゃったのかもしれません。
倒れたっていっても重要なのは土の中に埋まっている部分です。それさえ無傷なのであれば問題ありません。本来であれば連日晴れて土が乾いているときに収穫するんだそうです。理由は土が湿っていると引っ張った時に球根が土の中に残っちゃうからなんだとか。そもそも引っ張れる状態ではないので関係ありません。スコップを使いながら収穫していきます。
とはいっても若干雨降ったりやんだりの天気。すでに足元はドロドロです。軍手をしていますが水浸しになっています。
どうにかこうにか収穫をしました。
ニンニク大量収穫です。総数約300個。ただ収穫時期が早かったのか未熟なものが結構混ざっています。
ニンニクはこれで完成ではなくこれから干さなければなりません。まずはこの周りについた泥を乾燥させる作業から。本当であれば晴れた日に収穫して畑に数日放置しなければならないのですが、本日は雨です。これでは乾くどころか濡れる一方。明日は晴れるという予報なのでとりあえず本日は屋根の下に放置。
今日は晴れました。これであればニンニクを天日干しできます。
まずこれを干すために紐を結んでいきます。
こうやってニンニクをビニールひもで結ぶ。10個を一つの紐で結びます。あとはこれをどこかに引っかければ完成です。日中は外で干し、夜は室内で干す。それを繰りかえせば完成です。
滞在中であれば外干しと部屋干しができますが、いないときはずっと部屋干しのみとなります。そもそもこれから梅雨なので外で干すのは困難ですので今日一日だけそとで干して以後は部屋干しにします。
300個あるとかなりの数ですね。ニンニクカーテンのできあがりです。にんにく一年分。毎日食べられます。しかも一片ではなく一個です。さすがに消費するのは難しいかも。黒ニンニクとか作れるとよいのですが簡単には作れないっぽいですね。炊飯器であれば保温するだけで作れるようですが、炊飯器がニンニク臭くなっちゃうようです。要は温めて発酵させるってことのようなので温かい環境が作れれば良いってことですよね。何か良い方法を考えてみたいと思います。
ちなみにジャガイモはよい感じで育っています。雨だったの手入れはせず。次回来たときに追い肥をします。