山林生活

なぜか特殊なお風呂屋さんがある森鴎外らが愛した高尚な街「文教都市稲毛」

なぜか特殊なお風呂屋さんがある森鴎外らが愛した高尚な街「文教都市稲毛」

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本日は千葉県稲毛区に来ております。こちらは総武本線の稲毛駅です。
千葉駅にも出やすく都心にも通いやすい稲毛区。南側には京成線もあるし少し離れますがさらに南には京葉線もあるんです。
また稲毛区には千葉大学があります。ほかにも大学が複数ある地域で稲毛区は文教都市と呼ばれているそうです。
駅前に風俗店があるかな?って思ったけどどうやらキャバクラすら見当たりません。探せば多少はあるのでしょうが飲み屋街のようなところはなく至って真面目な街。
稲毛駅は真面目な街なんです。

夜遊びができない街なんて存在意義がないじゃん。
やっと自宅最寄り駅に帰ってきたって気持ちが落ち着いたのにご褒美が何もない。せめてマッサージ店くらいあってもいいじゃない。

学生だって抜きたいはずです。
学生だって息抜きしたいはずです。

稲毛区は初めてです。そりゃそうです。
住宅街がある地域だし縁もゆかりもない文教都市。私にとっては詰まんない街。でもせっかく来たんですからちょっと散策します。

稲毛って地名。
古代の官職名「稲置(いなぎ)」が由来みたいですが充てる字、間違ったんじゃないでしょうか。なんか毛が生えてる感じがする地名です。

ちなみに東京には稲城市があります。
稲城市の辺りはもともと稲毛氏の所領だったためそれにちなみ稲毛村の名称にする予定でしたが、その名で申請したところ却下されたんだとか。許可されなかったのは「毛」だったからでしょう。なんかちん毛みたいなかんじじゃないですか。

たぶん稲毛に住んでる人も思ってるはずです。私の住んでるところ「毛」なんだよなぁって。「毛」って字は普段使わないですよね。ちん毛っていうときに使うくらい(いやちん毛なんて普段滅多に使わない)。字面があまり良くないんですよね。

ほらこちらの店なんか毛のようそ無くしちゃってるし。ベトナム人にだって毛の要素を消されてる。

こっちのビールも毛の要素を消されてる。飲食店で毛がはいるとイメージが悪いですからね。どこも毛の要素は消したいのでしょう。

でも室町時代の頃から呼ばれていた稲毛。
変わることはないのでしょう。

こちらは稲毛せんげん通りです。
せんげんの名前の通りこの道を進むと浅間神社に行けます。ここは参道みたいなところでしょうか。

浅間神社の最寄りは京成線の京成稲毛駅ですが駅ができたのは大正時代。総武線の稲毛駅は明治の頃にできているため、かつてはこの道を歩いて行ったのでしょう。浅間神社までは1kmちょっとあります。少し長めの参道です。
かつては商店が軒を連ねていたのでしょう。今はだいぶ静かな街並みとなっています。とはいっても飲食店はあるし飲み屋もあります。

京成稲毛駅のところまで来ました。
浅間神社まではあと200mほどです。鉄道が開通したのは明治大正。それ以前は徒歩移動でこのせんげん通りは房総往還のルート上でした。
船橋から館山までをつなぐ房総往還。千葉は海上交通が盛んでしたが歩いても行けるんです。街道沿いのこの界隈は賑やかだったのでしょう。

今は商店がかなり少なくなっているようです。コンビニが一軒、スナックに床屋、時計店に花屋、寝具店に電器店。個人商店がいくつか残っていますが静かな街並み。

稲毛駅の北側にはイオンがあります。個人商店で買うよりもスーパーの方が便利。そんなわけで客はイオンに取られてるんでしょう。競合店があると個人商店は淘汰されてしまいます。この街も岡田家によってイオン化されています。

こちらが稲毛浅間神社です。
同社の創建は808年。富士山の浅間神社から勧請したのが始まりです。
現在は海まで遠くなっていますがかつては国道14号線の辺りが海岸線だったので東京湾の目の前にあった稲毛浅間神社。
富士山に向かうように本殿が建てられたんだとか。

こちらが浅間神社の社殿です。
現在の社殿は1966年に建てられたものです。

ご祭神は木花咲弥姫命。
女神様なのでご利益は安産祈願や恋愛成就など私には縁もゆかりもないご利益ですが意味なく手を合わせます。

かつて海のそばだった浅間神社。
松林の生えた公園があります。もともとは防風林だったのでしょうが今はキレイな松林となっています。
今は住宅街となっていますが明治初期は県内初の海水浴場ができ稲毛海岸はリゾート地だったそうです。海風が流れ込む稲毛は避暑地としても有名で島崎藤村や森鷗外など 多くの文人が滞在したんだとか。
東京から程よく離れた稲毛は滞在に適していたのでしょうね。
文教都市といわれるようになったのは文人たちが愛した稲毛だったから。稲毛は古くから高尚な街だったようです。
さすがは文教都市稲毛。
私のような低俗な人間が来る場所じゃなかった。でも本日この街に訪れたことで多少は俗っぽさが消えたかな。

かつては高尚な人が集まるところ。文人たちが稲毛海岸に集まっていたのでしょう。
文人たちが執筆に勤しんでいたんですね。

文人たちが好きそうな店。
なぜかこんなところにあるソープランド。
本日の目的地、ここでした。
やっぱり私は低俗な人間だった。

以前からすごい気になっていたんです。千葉の風俗街といえば千葉駅そばの栄町。栄町はソープ街となっています。

でも千葉ってポツポツ店があるんです。
五井、姉崎、船橋、松戸。
住宅街の一角にソープランドがあるんです。そして稲毛海岸のソレも住宅街の中にあります。
といっても街道沿いでここは参道です。かつては人通りも多かったのでしょう。

同店ができたのは1960年代でしょうか。戦後だし売春防止法施行後にできたお店です。でもここにこのような店ができたのは、かつてこの辺りがリゾート地だったからでしょう。リゾート地にそういった店がなければそこはリゾート地じゃないんです。

かつて熱海温泉が人気だったのはソープランドがあったからです。
社員旅行で熱海温泉に行くバブルのころはそういうのが恒例でした。

でも手前に箱根あるじゃない?
手前に湯河原があるじゃない?
それでも熱海に行く理由、秘宝館とストリップとソープがあるからでしょう。保養地やリゾート地にはエロがつきものなんです。

稲毛海岸も明治のころはその手の店が多かったのでしょう。
たぶんストリップ的な店もあったはず。
たぶん秘宝館的な店もあったはず。
たぶんあいまいなお店もあったはず。
そしてこのソープランドはその名残りなんです。

明治の文人は遊郭が好きなんです。ある意味私と同じ星に生まれた人たち。森鴎外も島崎藤村も遊郭に出入りしてたそうです。

稲毛海岸の景色を見て松林が素敵だね、海がきれいだねって言いながら一日を過ごす。
たぶんソレ、一日で飽きる。
ゆっくり休んだあとはたっぷり遊びたいじゃん。でも当時は鉄道もなく吉原までは遠い、栄町にもソープがなかった時代。そんな何もない場所に長期滞在はできません。でも鴎外や藤村が長期滞在できたのはそこに遊郭と似た店があったからなのでしょう。ここは鴎外や藤村が使ったかもしれない店と同じ。

つまり両名と同じ体験をこの店に立ち寄ることで私も文人になれるかもしれないんです。
形は違えど同じ文字を書くのを生業としている私。

やはりこれは聖地巡礼をするべきですよね!

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