【アリエルはいなかった】75%が埋立地の浦安で公衆浴場探し
新型コロナウイルス蔓延により東京に隣接する都道府県も現在蔓延防止措置という状態になっています。不要不急の外出および神奈川県も県境を越える移動は自粛するよう要請があります。それにより業務に支障をきたしています。
この自粛要請は飲食店だけでなく様々な業種に影響がありますが、ワクチン接種が進み年内にはコロナ前以上に回復するんだとか。
どうやらウチは日本経済の蚊帳の外だったようで。
ずっと停滞したままでこのまま消えてなくなりそうです。
飲食店は補助金などがありますが他の業種はかなりシビアな状況だと思います。例えば遊園地なんてまさにコロナ被害があったのではないでしょうか。
日本で大きな遊園地といえば西はユニバーサルスタジオジャパン、東は東京ディズニーランドです。規模が大きければそこで働くスタッフも多くいます。現在かなりしんどい状態なのでしょう。まぁディズニー好きの人は日本には多くいて、感染症が落ち着くのを待ちわびてるのでしょう。海外渡航が解除となれば外国からのお客さんも増え復活できるんだと思います。
そんなディズニーランドのある浦安に本日訪れました。数日間こちらに滞在し所用を済ませたいと思います。
けっしてディズニーに行くわけではありません。そもそもディズニーにそこまで興味がなく、最後に行ったのは高校生の頃でしょうか。まだディズニーシーが無かったころだったと思います。特に甘酸っぱい思い出もなく、そのときもあまりあの雰囲気に馴染めませんでした。結局それ以来ディズニーランドに行くことはなく、大人になってからは川崎駅そばにある違うランドで湯のなかでアリエルと愛を誓っていました。
それは人魚姫じゃなくて泡姫でした。
本日はディズニーには行きませんが宿泊するとなると舞浜のディズニーリゾートか新浦安のベイサイドホテルになります。新浦安の方は外国人観光客が減っているおかげか若干値段が安めになっているんです。ちょっとでもバカンス気分を味わうためにシーサイドが見える部屋をチョイス。青い海に青い空。この混沌とした世の中で、気分転換が出来ればと思いました。
があいにくの雨模様。
まぁ梅雨時期ですからね。熱海では大変なことになっていますし、今年の梅雨も荒れ模様です。
雨だと外に出るのも億劫です。この新浦安の海沿いにあるホテルの周りには何もありません。あるのはリゾートホテルとちょっと高級なマンションだけ。そもそもディズニーのためにあるような場所なのでディズニー以外での利用はあまり適していないのです。そのためちょっと外に出て観光ってわけにいきません。
ホテルには大浴場がありますが小さな子供を連れたお父さんが多くいます。子供がいるため騒がしくなるのは場所柄で受け入れられますが、湯温が低いんですわ。38℃とか温水プールに毛が生えたくらいの湯温なので逆に長く入ってられない。となればやっぱり外の湯を味わいたいですよね。そんなわけで街に飛び出しました。
浦安はもともと漁師町で現在もその雰囲気が街並みにあります。
現在の浦安のイメージはディズニーリゾートで舞浜にスポットが当てられていますが、むかしは県境である旧江戸川沿いあたりが栄えていたんだそう。そもそも舞浜のあたりや新浦安は埋立地で後から出来た場所です。
浦安市の75%は埋立地なんだそうです。ほぼほぼ干潟や海の中ってことですね。東日本大震災の際に液状化現象があったのも浦安の埋め立てられたところでした。
東西線の浦安駅付近の当代島、猫実、堀江が元々あった土地、埋立ではない25%の土地です。つまりこのあたりが旧江戸川沿いのところ。
川の向こう側は東京都になります。
川沿いには船宿が数軒あります。釣り船だけでなく屋形船も貸し出してるんだとか。今では普通の住宅街ですが漁村のため昔は治安がかなり悪かったのでしょう。血の気の多い人たちも多いし、ヤクザも多くいたのでしょう。
なんかフォントと色味が任侠映画のタイトルっぽい。
もう少し街を観てまわりたいですが天候がどうもよくないため銭湯に行きます。
前述のとおり浦安は1960年以降に土地面積が4倍に膨れ上がっています。75%が60年前にできたところ。そのため風呂無しアパート的なものが少ないのでしょう。ただ埋立地でない地域は漁師町だったので銭湯が多くあったそうです。でも現在銭湯は市内に二軒しか残っていないんだそう。
二軒のうちの一軒、米の湯へ。
やっていませんでしたー。ではなく閉業していました。調べたところ今年の4月に設備老朽化のため店じまいをしたそうです。
米の湯の近くに寿湯というところもあったそうですがそちらもすでに無くなっていました。
ということで残りの一軒の方へ。こちらは浦安駅からほど近いところにあります。
やっていませんでしたー。ではなくこちらは長期休業のようで今年の2月末から閉めているそうです。米の湯と同じように設備に問題があり閉めているんだとか。再開の目途はたっていないようです。
つまり浦安には公衆浴場がないようです。まるで浦安市の人は風呂入らない感じになってしまっています。まぁ銭湯が無いということは銭湯のいらない地域=公衆衛生を自前で確保できる環境にあるってことになるのでしょうが、東京都の隣、なんだったら“東京”を名乗ることが多く、人口もある程度いるところなのに銭湯が一軒もないというのはあまり良くないと思うんです。風呂が壊れたらどうするんだ!ってことです。
しかも特殊浴場的なものもないわけですからね。浦安にはアリエルもいないのです。
浦安の人が銭湯に入るためには川を越えなければならない、もしくはスパとかスーパー銭湯にしかいけないようです。
銭湯って公衆衛生を保つ部分でもありますが、教育の場でもあると思うんです。世の中にはいろんな人がいるってのを皆が裸でいる中で学べる場所なんです。スパやスーパー銭湯だと偏ってしまいます。公衆浴場だからいろいろ学べるのでしょう。しかし浦安市ではそれができない。そもそも千葉県には銭湯が41軒しかないんだそうです。
その内の一軒は勝浦にあり行っています。
ということは残り40軒回れば千葉県内の銭湯を制覇できるってことですよね。川崎市の銭湯35軒は数カ月で回りきれたので回れそうですね。とりあえず松戸か船橋あたりを今度攻めたいと思います。
銭湯に入れませんでした。結局ホテルに帰ってぬるめの湯に浸かることにしました。