リバーサイドシティにあるブルーハウス多摩川という建物
多摩川の河川敷に来ております。
本当であれば川崎駅の方まで行こうと思っていたのですが、夏の日差しは私のやる気と元気を奪っていってしまいます。しかも川崎の河川敷に行くのはレベルがまだ足りていないと思います。思わぬモンスターに一撃を食らう恐れも。そのため少しでも安全な河川敷に行くことにしました。
河川敷は別に危険ではありません。普通に家族連れやカップル、野球少年らがワイワイしているわけですが、それは表の顔。一般的には公共の場所なので遊ぶところですが、一般ではない部分は、住宅街なのです。
広大に広がる大地、川の清らかなせせらぎ。誰しもが憧れる自然豊かな立地。
建売ではないフルオーダーメイド!誰にも邪魔をされないひと時を。
これぞホームレスのサンクチュアリ!
リバーサイドシティ・ブルーハウス多摩川。
川沿いにはよくある建物ですね。
私も幼少のころから見てきてましたので別に普通の光景です。
誰がどのように建てたのだろう。そしてなぜそこに住んでいるのだろう。
そこに住んでいる人に直接聞くのが早いのではないか?と思い、コンビニで飲み物の差し入れを購入し、いざ潜入。
不在です。
まぁこんな暑い時期に日差しの強いところにいるわけがないですよね。
人の家なんで撮影は少し考えてしまいましたが、河川敷は公共の場なので...。中には入らないし中の撮影もしません。あくまでも外観だけです。
見たところ隙間だらけ。雨はしのげるが風はしのげないといった造りです。
でも個人的にはこの建物を評価しております。
恐らく私が「山林生活をしてみたい」と考えるようになったのはこのブルーハウスが起因だったんだと思います。子供のころから河川敷に行けば身なりの汚いおっさんがたむろしていました。その人たちは河川敷に小屋を建てて住んでいたわけですが、その住まいが意外にもしっかりしているわけです。
子供の時といえば友達と秘密基地を作って、その辺に落ちている雨ざらしとなりカピカピになったエロ本を拾っては秘密基地で読んでいました。しかし秘密基地を作っても雨が降ればぐしゃぐしゃに。ちょっと触れば崩れるという苦い思い出がありました。当然段ボールやらその辺の木々を使って作られたものです。建築技術があるわけでもなく、作っては雨風で壊れというのを繰り返していたわけです。
しかし彼らは同じような材料でしっかりと建物を作っています。
同じようにその辺で拾った材料でしっかりとしたものを造っている彼らを尊敬していたのかもしれません。時は経ち大人になり、偶然ブルーハウスを訪れる機会がありました。彼らは電気をどこからか引いており(違法)、家電も粗大ごみ置き場から拾ってきており(違法)、そこに小屋を建てていました(違法)。違法ではあるがこんな自由な生活があるんだ。テレビもあるしプレステまで置いてある。コミュニティが形成され、そして少ないながらも収入がある。こういう暮らしもよいのかもしれないなー、と。
アフィリエイトよりも空き缶集めの方が収益高いのかも...。
しかしながら私は不法占拠や窃盗などをしたくはありません。そうなると土地を買って同じような暮らしをするのが一番ではないか?となったわけです。しかし、自らホームレスになる勇気はなく、なんとなーく買った土地で遊んでいるだけののんきな生活スタイルになってしまっているのですが。
いつかは山林生活の起源となった約束の地、六郷土手や川崎の河川敷に足を運びたいと思います。