【歌舞伎町】大久保公園付近の私娼の現在【立ちんぼ】
歌舞伎町二丁目に来ました。
歌舞伎町は一丁目と二丁目しかない小さな街です。もともとこのあたりは池が広がっていたそうです。大久保という地名もその場所が窪地の湿地帯だったから。そもそも人が住めるような場所ではなかったんだそう。そんな人の住めるような場所ではないわけですが、そこに住んでいた人もいたのでしょう。
第二次世界大戦後、この地に歌舞伎の演芸場を作るという復興事業が決まり、現在の名前である歌舞伎町に。しかし財政面などからその構想はとん挫。現在は別の意味で歌舞いてしまった街になったようです。
歌舞伎町は記した通り一丁目と二丁目があります。一丁目はどちらかというとアミューズメント性が高いところ。映画館や飲食店などが多くあります。
ちなみに先日記事にしたビデオ村は歌舞伎町一丁目にあります。
歌舞伎町二丁目はちょっとばかり閑散としています。
こちらに行く人は行く場所が決まっているといった感じです。主な店舗はホテルやホストクラブです。
今回はその二丁目にあるとある一角を紹介したいと思います。
長閑な公園です。
こちらは大久保公園というところで、現在はバスケットボールコートやフットサルコートが併設され、憩いの場となっております。また週末にはつけ麺博やら激辛グルメ祭りといったグルメイベントなどをやっています。
こんな長閑な公園ですが、以前は大分怪しい空気が漂っていました。
同公園は夜間は閉鎖されます。閉鎖の理由はホームレスが寝泊まりするから。その日の寝床すら奪ってしまうなんて世知辛い世の中です。
ホームレスが寝泊まりしないため、多少は危険度が下がっているのでしょう。しかし歌舞伎町でも少し外れた場所。目の前には大久保病院がありますが、当然夜なので閉まっています。夜遅くなれば閑散とするかと思いきや、この付近にはとある目的を持って訪れる人が複数いるのです。
「お兄さん、遊び?」
こんな感じで声をかけてくる人がたまにいました。
そうです。立ちんぼ、つまりは私娼です。
このあたりは新宿随一の立ちんぼエリアでした。ハイジアの正面あたり、そして大久保公園の界隈には昼夜関係なく、暇そうにガードレールに腰掛け、客を待っています。声をかけてくる人は限られています。別に声をかけなくたって客から声をかけてくるわけです。そのため誰が私娼で誰が一般人なのかわからないというところもあります。
大人の階段を登るためには乗り越えなければならない壁がある!
春を売る目的の人なのか、はたまたただの人なのか、そんなのは表向きからではわかりません。このあたりは人を待つような場所ではないため大半はその手の方なのでしょう。しかしもし違っていた場合、その人に迷惑をかけるばかりでなく、白い目で見られることとなるわけです。そんな試練のある場所なんです。
一時は浄化作戦により歌舞伎町のその手の店は衰退した時もありました。浄化作戦により、管理者がいなくなり、私娼としてここにたどり着いた人もいるようです。お店で働けない人、お店では客が取れない人であぶれているみたいです。またビザの関係でお店では働けない外国人も多いのだとか。近年では出会い系サイトや出会いカフェ的な店もあり、わざわざ寒空で待つ必要もないのですが、ネットなどの煩わしい作業が不要という点でまだまだ需要と供給はあるような感じがします。
とはいうもののこの業界自体が下火の日本。その不況の波はこのあたりにも押し寄せているようで。日中にここに立っている人は少なくなりました。また夜もこれまでとはかなり様子が違うようです。
会ってすぐにホテルに行けるという立地なんですが、それ自体がリスクですからね。壁があるからこそ楽しいと考える人も中に入るのでしょうが、罰則はないとはいえ犯罪は犯罪ですからね。
べっ別に利用したことも、声をかけたことなんか一度もないんだからね!
当然、何が行われるかなんて全く知りません。
ボク、ナニモシラナイ。ヨクワカラナイ。
年々歌舞伎町は浄化されているとはいえ、このような暗部も抱えているわけです。アジア最大級と言われている歌舞伎町です。当然探せばこんなところがあるわけです。またこのような私娼以外にも二丁目には「連れだしパブ」やら「連れだしキャバクラ」なんかも営業しているところがあります。当然店舗型となれば警察に目をつけられ定期的に摘発に遭っていますが、それもイタチごっこで出来ては潰れの繰り返しみたいです。
潰れてもまた営業が再開されるのは理由は需要があるからなんでしょう。
この手の店は当然一般的な客引きはできませんので、キャッチなどを介して紹介してもらうしか術はありません。キャッチは200%詐欺!というアナウンスが歌舞伎町には流れていますが、そのリスクを乗り越えなければ何も得られない。
まさに虎穴に入らずんば「女子」を得ずです。
ただのリスクですよね。私のような小心者にはハードルが高すぎます。
そういえば歌舞伎町二丁目にあるこちらの店が今年で閉店するようです。昭和も終わり、平成も終わる。そしてこの手の店も需要がなくなっていくわけです。この店はどんなところか存じませんが、川崎にあるロック座は女性客も多くいました。芸術性が強いですからね。ダンスショーを観る、たまたま踊り子の人が裸だっただけって考えれば確かにそれは芸術なのかもしれません。まだ行ったことがないという人は潰れる前に見た方がよいでしょう。女性の方も楽しめると思います。
閉店するのであれば一度くらいは行かないと、後悔しそうなので今度行ってみたいと思います。