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沖縄のジャパニーズラム「イエラムサンタマリアゴールド」

沖縄のジャパニーズラム「イエラムサンタマリアゴールド」

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円安と物価高により洋酒の値段が上がっています。2000円程度で買えていたものが5000円近い金額になっているお酒もあります。ちょっと高すぎて手が出せなくなりました。そんなわけで最近はもっぱらストロング何某を飲むようになりました。度数が9%と高く、香りも味もなんもないヤツ。味がないので飽きがこない!

ほぼアル中御用達の酒ですが、もうこれ飲んでれば幸せな気分になれるしいいですよね!

でも急に「やっぱりちゃんとした酒を飲みたい」と気持ちが落ちることもあります。

こちらはラム酒です。名前はサンタマリア。聖母マリアの名を冠する酒。
ヨーロッパのお酒に見えますが、こちらのラム酒、日本の酒なんです。

ここサンタマリアラムがつくられているのは沖縄です。
沖縄のお酒といえば泡盛です。
沖縄はサトウキビ生産全国ナンバーワンで60%以上のシェアなんだそう。このようにサトウキビの収穫量が多い沖縄のため泡盛の原料はサトウキビと勘違いしている人がいますが、泡盛は米が原料です。しかも使用しているのはタイ米で原料はタイから輸入しています。このように泡盛はタイ米で造られてます。では名産のサトウキビを使ったお酒もいっぱい種類があるんじゃなかと思いますが意外にも少ないのです。

そもそも沖縄のサトウキビのほとんどがグラニュー糖などの製品となり、糖廃蜜はバイオエタノールや飼料になるそうです。そちらの方が実入りがよいのでしょう。ただ、敢えてラム酒の生産に踏み切ったようです。

そもそも日本にはラム酒が少ないです。
サトウキビを使った蒸留酒に黒糖焼酎があります。米麹を使うなど多少の違いはあれど原料はほぼラム酒と同じです。ただ黒糖焼酎は鹿児島県の奄美大島でしか作れません。ラム酒と名乗らずに黒糖焼酎としているのは酒税法の関係から。黒糖焼酎は酒税が安いためラム酒をつくらずに黒糖焼酎として売っているのです。消費者も安く買えるのであればそちらの方がよいでしょう。

私がはじめて日本のラムを飲んだのは徳之島で造られているルリカケスでしょうか。

戦後に造られたラム酒は徳之島のルリカケスが国内第一号なんだそう。ちなみにルリカケスは2023年の酒税法改正を機に製造を終了したそうです。2500円が定価でしたが終売となり市場価格が高騰、現在倍近い値段になっています。
日本のラム酒はルリカケスくらいしかありませんでしたが最近は増えています。有名どころといえば沖縄県産のサトウキビを使ったヘリオスラム、南大東島のコルコル、そしてこのサンタマリア。グラニュー糖を作るよりも沖縄原産のラム酒として売った方が商品価値が上がるようになったみたいです。

サンタマリアがつくられているのは沖縄県伊江村です。
村があるのは伊江島という離島で人口は5000人以下。飼料作物、葉タバコ、切り花、そしてサトウキビが主な産業のようです。ここでラム酒が造られるようになったのは「そこに工場があったから」のようです。

2005年よりアサヒビールが伊江村で自動車向けバイオエタノール生産の実証実験を行っていたそうです。砂糖の生産量を変えずに廃糖蜜からバイオエタノールを作るため島内にエタノール精製工場を作り、5年間実験をしていました。
2010年に実験が終了。その際に工場を伊江村に譲渡したそうです。もとはエタノールを製造していた工場なので酒造りができるんです。伊江島の特産品はサトウキビ。それであればラム酒作ればいいんじゃね!?となったようでラム酒事業に着手したようです。総事業費は9500万円で7600万円は沖縄離島振興特別対策事業費という補助金を受け、ラム酒生産を始めました。そしてこのラム酒ができたのは2011年。

今回購入したのはイエラムサンタマリアゴールドです。
原料はサトウキビの搾り汁なのでアグリコール(農業ラム)に該当します。オーク樽で2~3年熟成させた原酒をブレンドし加水しているんだとか。

飲み方はストレートで。
淡い黄金色。そこまで濃い色ではありません。香りは樽熟成しているため樽のにおい、そしてハチミツっぽい甘い香りがします。結構辛めの口当たりです。度数は37%。これは酒税法の関係でこの度数にしてあるのでしょうか。
からいですがアルコールっぽさはそこまで感じません。ただ喉を通る刺激は強め。
後味は少し甘めで結構あっさりしてます。熟成が足りないのか若く深みはありません。個人的にはもう少し個性的な味を期待していました。もっと泥臭くて青臭くてえぐみのあるのを求めてました。でも丁寧に作られていからこのような味になるのでしょう。加水すると物足りなくなるのでストレートがおススメの飲み方です。

同梱されていたパンフレットにはサンタマリアを使用したカクテルが紹介されてあります。ハイボールやモヒート。沖縄ではパイナップルとココナッツが生産されているのでピニャコラーダもいいですね。これらの材料が全て国内で用意できる沖縄って日本じゃない感じがします。

スペインから独立をした際に叫ばれた「自由なキューバ」。その名を冠したキューバリブレ。こちらはキューバリブレではなくオキナワンリブレ。これは沖縄独立を目指しているって暗喩でしょうか。

イエラムサンタマリアゴールドは2700円でした。バカルディは1400円くらいで購入できますが、あちらは工業ラム。
やはり製造原料が違うと値段も高くなるのでしょう。

【タイのハードリカー】シャロンベイラム醸造所のホワイトラム
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先日までタイバンコクに行っていました。行きは直行便でしたが帰りはシンガポール経由で羽田空港に降りました。シンガポ

以前バンコクに行った際に買ったラム酒は当時の価格で5200円。それに比べるとかなり安いですよね。トロワリビールは3600円、クレマンは4700円。このようにアグリコールラムは値段が高めなんです。それに比べると国産のラム、比較的良心的な金額ではないでしょうか。

日本国内ではジンもあるしウォッカもあります。そしてラムもあります。
あとはテキーラ、ジャパニーズメスカルが造られれば四大スピリッツ制覇ですね。

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