山林を維持するために必要な費用とは
先日は固定資産税の件についてお伝えしました。
固定資産税については「固定資産税は安いまたはかからない」が多く、私の所有する山林も固定資産税がかかっておりません。このように税金によるランニングコストはかからないと考えてもよいでしょう。そのため土地を買って放置していたとしても「心は痛むかもしれないが懐は痛まない」ということになります。
ただ無税だといっても、それ以外にお金がかかるところもあります。
山林は山であり林である。つまり木々が生い茂り、人がいなくてもそこに生命が宿っているわけです。
とくに奥深い山では鳥獣も多いでしょう。そして木も大きく育つわけです。
これら、放置していた場合どうなるでしょう。日が当たらないところに生えている木は根腐れし倒木となる。そしてそれが原因で土砂崩れに発展することも。
山林を所有している以上、土地所有者には善管注意義務が課せられています。つまり、管理しなければならないわけです。所有している隣には誰かが所有している土地があるわけですから周りに迷惑をかけないように注意しなければならないってことですね。実際私所有の土地に隣接しているところは6年間放置のままという土地があります。そのため雑草は生え、倒木も目立ちます。このように放置されたままだと獣の隠れ蓑となり、近隣の畑の被害を大きくしてしまいます。その旨伝えようとしたのですが、所有者の住まいが不明。現在探そうかと思っているのですが、なんだかんだで私も放置したままとなっていました。
所詮は山の中での出来事ですので目くじらを立てるような問題でもありません。冬になれば枯れ、時間とともに土になるのでしょう。
しかし、買ったからには少し気にして欲しいところです。そうなると定期的に管理をしなければなりません。つまり山林にかかるランニングコストはこの管理費になります。
管理といっても定期的に草刈りしたり、現地をしっかり見たりといったその程度の作業でよいのだと思います。年に数回行けばいいんじゃないでしょうか。
私は元々そこに小屋を建てて小屋暮らしをする予定、当然現在もその野望は消えてはおりませんが、休みの日に山に行って山遊びやアウトドアを満喫したいって人が山林が欲しいと考える人も多いみたいです。そうなると管理をするのは楽ではないでしょう。ただたまに行くのであればその時に対処すればよいだけです。必要なのは草刈り機と混合ガソリン。これだけあれば特に問題はないのではないでしょうか。
また案外、木って倒れないもんなんです。
そのため草刈りもとくにいらないといえばいらない作業なのかもしれません。
私の山林は崖のところにあるわけですが、崖の下は河川となっています。仮にがけ崩れが起きたとしても人災に発展することもありません。家屋がそばにあるようなところだとこのあたりも注意しなければなりませんよね。そのため購入の際はこの部分を考慮した方が良いのかもしれません。
私が山林を買おうと考えていた時は、
川が近くにある。
電波が入る。
平坦な土地がある。
でした。一応すべての条件を満たしておりますが、川は蛭がでるから望ましくないのでお勧めはできません。
また近くの川といっても私所有の山林に隣接している農業用水路ではちょっと違いますからね。
それよりも、人様に迷惑がかからないところ。
一番はこの部分だと思います。
キャンプをすれば火を焚くことになりますが、そのあたり近隣の住民が良しとするか。騒音や音問題はクリアなのか。
ちなみに私の山林では「火を焚いたり音を出してくれるとありがたい」と言われています。
理由は獣が人里に降りてこなくなるから。私が所有する山林は人里と山の境に位置しています。
つまり防衛の最前線。ここを獣に乗り越えられると人様に被害が及ぶわけで、私がそれを死守しなければならんのです。
人が騒げば獣も来ない、火が焚かれていれば獣も来ない。このような理由から歓迎されています。
話がずれてしまいましたが、要は山林を所有していたとしても何かお金がすごいかかるというわけではないです。
隣の土地の人のように買ってそのまま放置している人もいるわけです。放置している理由はコストがかからないから。売るコストを考えるのであれば、所持しておこうってことなんでしょう。恐らくこれが所有者不明の土地が増える元凶なのだと思います。
所有者が死亡すれば誰かがその土地を相続するわけですが、相続した人がその土地の存在を知らないまま代々受け継がれているなんてこともあり、誰が所有者なのか不明っていう状態なのでしょう。話によると不明の土地は九州の大きさくらいあるのだとか。そんな中途半端な土地があるんだったら少し分けてほしいです。
税金や維持費について、「そんな気にすることないよ」というのが結論です。