山林生活

台風15号の罹災証明を申請しようと思う

台風15号の罹災証明を申請しようと思う

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先日の台風で千葉県は甚大な被害がありました。大規模な停電だけでなく家屋の倒壊で被災した人も多くいたようです。私が所有する土地があるのは勝浦です。今回の台風被害は千葉県の内房がわの南房総や館山、鋸南町そして君津あたりの被害が大きかったのですが、勝浦も無傷というわけではありませんでした。

酷い被害に遭った地域に比べると小さなものですが、市内では停電にもなっていたようです。またホテル三日月では現地の被災した人向けにお風呂を無料で開放していたそうです。官民一体となって尽力し、この被害を乗り越えようと必死でした。あれから三週間が経とうとしております。まだ爪痕を残しつつも徐々にですが勝浦のあたりは日常へと戻ろうとしております。

あの災害によって千葉県知事に対するリコールなど行政への不満が増えてしまっております。想定外の台風のため被害に遭うのは仕方がないことです。ただその後の対応が問題視され、市民の不満の声が高まっているようです。現在行政では被災者の支援を出来るように調整しているようです。

そう、被災者の支援。

これ、支援対象じゃね!?
資材小屋の柱の倒壊。そして小屋の雨漏り。今回の台風の影響で私も甚大な被害を受けているのです。事前に対処していればこのような事にはならなかったのでしょう。もっと早く台風への対処ができていれば壊れなかったのです。前もって言ってくれていればよかったのに!これは“人災”です。つまり私は被災者なのです。人的被害は無いにせよ物的被害は甚大なのです。

そもそもこの小屋は前のオーナーが建てたもの。正直なところ倒れようが壊れようがどうでもよい存在でした。また世に認められるようなものではなかったので国の保護が受けられないとしてもそれは仕方がないものと考えておりました。しかし今年より税金が課せられ、小屋として認定され、さらには「オマエが所有者だ!」と役所から押し付けられてしまったわけです。余生を静かに過ごそうとしていた矢先、このように義務を課せられたわけです。

であれば権利を行使するのみ。

ということで役所に聞いてみました。

役所に電話したところ、税務課に回されました。
税務課とは現在固定資産税の件でバチバチやっているところで若干気まずいです。でも権利の行使です。税金を払っている(厳密にはまだ支払っていない)立場である以上、その権利があるわけです。
知人から言われました。

「それって税金請求された腹いせじゃない?」

違います。ただ単に日本国憲法に則り、平穏な社会生活を営む上での権利なんです。

まず、住家ではない小屋(人の住んでいない倉庫など)についての支援や補助に関しては現在県と話し合いの場を設けているとのこと。それが決まり次第アナウンスするというとのことのようです。ただ補助を受ける際は罹災証明が必要のようです。
罹災証明とは実際に今回の台風によって家屋が倒壊した、半壊したというのを証明する書類です。実際に壊れているかどうかが分からなければ支給対象かどうかの判断もできないわけですのでその証明書を作ってもらわなければなりません。

実際には立ち合いの上検査をするか、それが難しいようであれば被害状況を撮影して写真を撮って送るかです。

どちらにしても現地に行かなければなりません。ただ役所の人とのスケジュール調整をしなければならない。それと私の小屋よりもひっ迫している勝浦市民の人もいるわけなのでそちらを優先してもらいたい。そんなわけで郵送で手配してもらうことにしました。

しかしここでひとつ疑問が出ました。
確かに今回の台風で柱がズレ倒壊の危機に瀕しています。また母屋は雨漏りがしています。これが果たして「半壊」に該当するのだろうか?

内閣府の作成した資料によると「壁面の亀裂、外装材の若干の剥落」は一部損壊という形で罹災証明が発行されるようです。そして「屋根瓦、壁面モルタル等の大幅な剥落」は半壊になるようです。
さらに「柱、梁、壁の一部が破壊(内部空間の欠損無し)」の場合は状況によっては全壊、内部空間の欠損有りの場合は全壊になるそうです。

倉庫は柱の一部破壊です。ただ外の柱のため内部空間の欠損無しという扱いになります。この破壊レベルは全壊の場合と半壊の場合があるようです。

自治体の罹災証明基準では、屋根、柱、壁などを個別に診断(点数化)し、その合計から総合診断することによって全壊・半壊が判定される。

被害があったのは柱の部分です。そして建物の構造上そこまで重要なところでは無いので恐らくこの小屋は「半壊」と判断されるのでしょう。そもそも元が半壊レベルなので柱如き折れたところで大差ないんですが、ちょっと入り口の屋根柱なんで怖いんですよね。
あとは内部の雨漏りに関してですが、先日はざっと見ただけなのでどの辺が壊れているのか判断できませんでしたが、少なくとも今回の台風で雨漏りがしていたのは確かです。しかも雨漏りによって一度も使っておらず三年以上放置したままの室温計が濡れてしまい、たぶん使い物にならなくなってしまいました。

わざわざ小屋暮らしのために身を削って購入した室温計。まさか台風によってこのように使えなくなるとは思えませんでした。これじゃあ小屋暮らしなんて当分できそうにありません。どうしてくれるんだー!これじゃあ小屋に住めないじゃないかー!予定では温度を測って快適に暮らす予定だったのに!もう、訴えるしかない!

罹災証明の手続きの書類に関しては郵送してもらうように手配しました。あとは写真を撮り送るだけです。そもそも現状では小屋なので支援対象にはならなそうですが、一部損壊もしくは半壊という状態なので固定資産税の評価額に変化がみられるようになると思います。それなので罹災証明を貰うのは必要な作業となります。

母屋も現在小屋という扱いですが、将来的にはここに住み、骨をうずめる心持ちです。いってみればこれは「建築中の家屋」なわけです。将来に向かって住家になるわけです。雨漏りがしている場所、それって家の中じゃなく外に住んでいるのと一緒ですよね。住むのであればちゃんとしたところに住みたいわけです。そうなると修正も必要なわけです。

それらを踏まえた上で判断していただきたいものです。
支援はあまり期待しておりませんが、実際に壊れていて気分はマイナスなわけです。せめてその気分をプラスに変えられるくらいの酒代くらいを出していただけるとありがたいです。でも実際に困っている人も多いようなので、まずはそちらの方から対応してください。

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