山林生活

焼酎を科学する。東京農大卒の人が生んだ芋焼酎「富乃宝山」

焼酎を科学する。東京農大卒の人が生んだ芋焼酎「富乃宝山」

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最近家で飲まないようにしています。でも外でも酒類提供を自粛しているばかり。そのためホテルと山林では飲酒可としました。そのせいでホテル暮らしが頻繁になっています。

「川崎の銭湯は川崎区にあるからホテルに泊まらなきゃダナー」という理由付けをしているだけで、ただ酒を飲みたいから宿泊しているだけでした。でもこうやって制限を設けることで酒を飲む頻度は少なくなっております。

ホテル及び山林滞在時は連日ですが、自宅の時は一滴も飲んでいません。自宅で飲まなくなったのは4月から。あと少しで二カ月禁酒です。禁酒と言っても家限定。しかも家にはほぼ帰っていません。酒をやめられるようになるのはまだ先のようです。とはいっても最近はあまり量を飲めなくなってしまっています。

最初の一杯は美味しくても飲み続けていると酔っぱらってきて味の違いも判らなくなります。最終的にはアルコールが入っていればどんな酒でもよいというように。昔はこんな感じで最初だけ良いもんのんであとは適当な安酒を飲んでいました。財布に優しい飲み方です。さらに学生の頃は居酒屋で料理注文すると高いからまずは吉野家で特盛を食べてから居酒屋へ。こうすることで料理を多く頼まずに済ませてました。

しかし今では小食となり、酒もそこまで量が飲めなくなってしまったのです。牛丼食べたらお酒飲めないくらいになってしまいました。また一杯目だけ飲んで終了ってことも。年には勝てないものです。
そうなると選ぶのは少し高くて良いものを。ウイスキーでも焼酎でもちょっと高いと美味しいんです。
本日は焼酎を手に取りました。

富乃宝山です。
普通に売られていますがプレミア焼酎に分類されるのでしょうか。
少しだけ値段が高いです。高いといってもそこまで高額というわけではありません。

宝山は西酒造というメーカーが作っている芋焼酎で、西酒造は創業1845年の老舗酒造。古くからある酒蔵ですが、この富乃宝山自体は比較的新しい焼酎です。
一時期焼酎ブームというのがあったり、今では一般的なアルコールとなりましたが、昔はそうではなかったようです。その一般的では無かった焼酎を一般としたのが富乃宝山でした。

そのころの焼酎は匂いがきつく玄人向けのものか無味無臭のエチルアルコールのようなものばかりだったそうです。いわゆる安酒に分類されるもので高貴で品質管理が大変な日本酒を飲んで酔っ払った後に飲む酒という立ち位置だったのでしょう。そのイメージを変えたのが西酒造の現在の社長なんだそうです。
社長は東京農大出身でそこで知り得た知識を使い、フルーティーで飲みやすい焼酎を作ったんだそう。製造方法はこれまで無かった形だったそうで、東京農業大学醸造学科に行ってたから作れたのでしょう。

つまり富乃宝山は科学的芋焼酎ってわけですね。
焼酎の製造自体常圧だったり減圧だったりと圧力で味が変化します。麹や酵母によって味も変化します。昔の人は原理はわかっておらず、伝承や経験で知り得た情報だったのでしょう。原理を理解すればまた別のアプローチ方法で焼酎造りができます。富乃宝山は正にサイエンス芋焼酎なわけです。

というわけで飲みます。富乃宝山はロックで飲むのがおススメ。ビジネスホテルでも氷がありますが取りに行くのが面倒なのでストレートで飲みます。

富乃宝山は吟醸酒の味わいなどと言われることもありますが、フルーティな感じは吟醸酒っぽいですね。でも芋焼酎本来の芋っぽさも健在で、これは富乃宝山だからできることなんでしょう。いつもであれば900円で買えるお手頃の霧島ですが、ちょっと贅沢したいときは富乃宝山を買います。宝山は1400円くらいでしょうか。ビジネスホテルで一升瓶買っていくのはやり過ぎだと思いますので四合瓶にしました。

ストレートでちびちび飲むのも良いのですが飲み続けるのはちょっとしんどいのでちょい水で飲みます。ちょっと水を足すとちょうどよくなります。香りも加水した方が広がります。

昔は農大出身者が作った焼酎とか何とか言われていた時期があり、他と差別化されていましたが最近の芋焼酎は品質も高くなり、富乃宝山と同じようにフルーティに仕上げております。富乃宝山は美味しいですが他の芋焼酎もなんだかんだ品質が高くなってきております。

伝統を守るのも重要ですが、これのように伝統を守りつつも新しいものを取り入れていくっていうのはよいですね。それにより市場が活性化されました。富乃宝山はBARとかにも置いてあるし、酒屋やスーパーでも比較的取り扱っています。

「困った時の富乃宝山」
富乃宝山を買っておけば間違いないんです。ちょっと美味しい芋焼酎が飲みたいけど勝負はしたくないってとき、これがあると安心できます。

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