山林生活

【使い捨てないカイロ】ハクキンカイロ使ってみた

【使い捨てないカイロ】ハクキンカイロ使ってみた

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2月も後半になれば少しずつ暖かくなるはず。今を堪えればいいだけです。とはいっても寒くて身動きが取れません。山の中だと夜はかなり冷え込むので震えながら寝ています。頼みの綱は電気毛布。ポータブルバッテリーを使ってフル稼働しています。そうすると夜の10時から使いだすと翌朝の7時にはバッテリーがほぼ無い状態。つまり10時間くらいが限度なんでしょう。それでも暖かくして寝れるから良いです。

毎年この時期になるとマミータイプの寝袋が欲しいと思ってしまいます。
マイナス温度でも快適に過ごせるのであればそれにしたい。10万円とか高い金額を出してでもポカポカで寝れる環境がそれで得れるのであればそっちの方が良いのです。そんな感じで冬はいつも悩むんですが結局買わずじまい。今でもホームセンターで買った2000円程度の封筒タイプの寝袋を使用しています。
ホームセンターで買った寝袋の適応温度15℃。今の気温だと日中でも適応しないレベルの寝袋で寝ているんです。電気毛布があるからこれでも大丈夫なんです。電気毛布を下に敷いて毛布を体ぐるぐる巻きにする。そして2000円の寝袋に入る。これで快適に過ごせるんです。
でもバッテリーがなくなればそれは死を意味します。小屋にコンセントがあるので毎日日中に充電できるのですが、車中泊は必ず充電できる環境にあるわけでもなく、また大容量のポータブル電源はフル充電するのに半日かかるんです。できれば一日で消費するのではなく二日とか三日間くらいバッテリーが持ってくれれば良いんです。

バッテリーの減りの原因は気温が低いから。低温だと単純に電気毛布の出力を高くする点もありますが、寒さがバッテリーの負担となり消費スピードが高くなるんです。バッテリーを温めておくのも重要でしょう。でもそれ以上に「バッテリーを極力使わない」形を取るべきなんでしょう。
極力使わないということは電気毛布の出力を半分にする。半分にすれば電池の消耗も半分、三分の一にすれば一日しか持たなかったのが三日間継続利用ができるようになるわけです。

電気毛布の使用を減らすためには暖かくすること。そのためダウンジャケットを着て寝る形にしました。これがかなり暖かいんです。ユニクロの安いダウンジャケットですがポカポカします。ただ足先はやはり寒いんです。足先を温めるためには使い捨てカイロを使うのが一番手っ取り早いでしょう。
カイロはコンビニでも手に入ります。寝袋の中に入れておけば足元は暖かくなります。使い捨てカイロの持続時間は10時間。ほぼ電気毛布の利用時間と同じくらいです。前面に使うためにはかなりの量が必要なのでほんの一部だけしか使えませんがこれが無いのとあるのとでは大違い。ホームセンターであれば安めの使い捨てカイロもあります。多少能力が劣りますがそれでも十分使えるんです。そんなわけで冬場の車には使い捨てカイロを常備しています。

値段は安いんですが“使い捨て”なのでゴミになるんです。
毎晩3つ4つ使って捨ててを繰りかえすのってゴミが増えるし経済的でもないです。でも背に腹は代えられない。
そんな中、先日卒業アルバムとかを整理していたところ変わったものを発見しました。

自分で買った記憶はありません。というよりデザインがかなり古そうです。
こちら使い捨てじゃないカイロでハクキンカイロというものです。調べたところこちらの商品は1970年~1997年までの間に販売された商品。そのため最終ロットでも24年前のカイロです。

燃料はベンジンを使用するそうです。絵では火をつけていますが火で温めるのではなく別の化学反応を使用して温めます。ハクキンカイロという名の通り使用しているのは白金、つまりプラチナです。科学のことはよくわかりませんがプラチナの触媒作用を利用して気化したベンジンを発熱させるんだそうです。ベンジンを燃やしたら数分で消費してしまいますがこれであれば24時間持つそうです。使用する際にスターターとして火を使いますが以後は火を消すので危なくない。一酸化炭素中毒にもならない。そしてゴミも出ずに経済的です。

寝るときは禁止とありますが多分低温火傷をする恐れがあるからなんだと思います。また電気毛布は禁止。「コタツ」ではなく「おコタ」と表現しているのがなんか愛くるしいです。

必要なのはベンジン。ホームセンターで売っているだろうと思い途中立ち寄ったのですが見つからず、見つけたのはドラッグストアでした。このベンジンの用途は汚れ落としのやつで、これが燃料として使えるのかどうか不明です。
あとで知ったのですが別にベンジンじゃなくても大丈夫なんだとか。ハクキンカイロで利用できるのはベンジンのほかはジッポーオイル、ホワイトガソリンです。ベンジンとは違うモノですが似たようなもので問題なく利用できるようです。それであれば100円ショップの安いライターオイルでいいってことですね。

本来であればベンジンを入れる漏斗が付属しているようですがありませんでした。そのため目分量でいれ、火口に火をつけ数秒待って蓋を閉めます。

暖かいを越して結構熱いです。素手で触ると火傷する温度ですね。付属の袋に入れればちょうどよい温度でした。少し温度が安定しませんがこれであれば使えそうです。だいぶ古いので消耗部品は交換しなきゃダメっぽいですね。

ベンジンを入れるのが面倒なのとスターターで火を使うっていうのが不安ですがこれも慣れなんでしょう。ジッポーのオイルであればコンビニでも取り扱っているので燃料探しも問題ないでしょう。使い捨てカイロは袋から取り出せばすぐに使えます。でも毎日だと出費もバカになりません。

ハクキンカイロであれば出費が抑えられるはずです。

12mlで12時間稼働。100円ショップのライターオイルの量は120ml。つまり一晩11円で利用可能です。ハクキンカイロのプラチナ触媒(750円)の換火口も消耗品で2シーズンに1回交換だとすると年間375円です。冬を120日で考えるとオイル代と合わせて1695円。

セールなどで値段が違うときがありますがこちらの商品は60個で1331円で売られているときがあります。2つで2662円。ハクキンカイロとの差967円。ハクキンカイロ本体の値段は5000円なのでペイできるのは5年かかる計算です。
この金額で考えたら使い捨てでも大して出費は変わりません。どうやらもっと安い使い捨てカイロもあるようです。

金銭面だけで考えると使い捨てカイロでよいのでしょう。でもこれはお金の問題とかじゃないんです。ロマンとかそういうやつです。
ベンジンを入れるときにこぼしてすごい臭くなる。それが生きている証なんです。
プラチナが触媒になっているらしいけどいまいち原理が分かっていない。それでもいいんです。
ポケットからハクキンカイロが出てきたら“出来る男っぽい”感じがするじゃないですか。

でも、まぁこれだったら使い捨てカイロだろうな。

雰囲気を味わいたいって方は一度使ってみるのも良いかと思います。

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