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【吉田宿】形を変え現存する豊橋の遊廓跡「小池遊廓」の今

【吉田宿】形を変え現存する豊橋の遊廓跡「小池遊廓」の今

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藤沢でレンタサイクルを借り愛知県豊橋市の中心にある吉田宿まできました。

吉田宿は日本橋から数えて34番目の宿場町で吉田城の城下町として栄え、飯盛女が多かったそうです。今の豊橋の駅前はいかがわしい店は少なく、風俗街のようなところもありません。唯一豊橋駅の西口に少しピンク色の店があるだけ。かつての飯盛女がいた淫靡な宿場町の雰囲気はもうありません。

本日は豊橋駅前のホテルに宿泊しました。
ごく普通のビジネスホテルです。机もあって作業もしやすい。これが一番良いです。

せっかく豊橋まで自転車で来たので今日は散歩します。これより豊橋駅から3kmほど離れた所に行きます。
有楽町という地名の場所で、かつては遊郭。そしてその遊郭の流れを汲む歓楽街なんだそう。

こちらは豊橋駅から豊橋鉄道渥美線で二駅先にある小池駅です。地方の無人駅で利用者は一日当たり750人ほど、主に通学や通勤で利用されるんだとか。この駅から歩いて数分のところに遊郭があるそうなんですが、世界トップシェアを争うトヨタのお膝元でもある豊橋。やはり移動手段は主に車なんでしょうね。

こちらが遊郭の入り口あたりです。小池にある遊郭なので「小池遊郭」、また住所が有楽町なので有楽荘とも呼ばれています。

特に何の変哲もない住宅街です。子どもたちが街中で遊んでいる姿も見れますが、かつての遊郭はその後も生残り、別の形で現在も営業しているそうです。

街はキレイに区画整理されているのはその当時の名残りでしょうか。付近には新しい分譲住宅もありますが古い建物もあります。人が住んでいるのかは不明ですが、外観がキレイに保たれているため誰かが住んでいるのでしょう。

富久有という屋号が書いてあります。こちらも遊廓の残りなのでしょう。調べたところここはリノベーションして民宿のようになっているんだそうです。そのため現在は遊郭まがいの業務はしていないようです。

他にもそれっぽい建物があります。どれも古めかしい建物ですがキレイに保たれています。

愛知県旅館環境衛生同業組合員のステッカーが貼ってあります。つまりこちらは旅館だったところなのでしょうね。

割烹新々と書かれた暖簾が出ている店があります。寿司とも書いてあります。現在営業中なんです。でも本当に割烹なのかどうかの判断ができません。大阪に飛田新地と呼ばれる“料亭街”があります。あちらも料亭や割烹と呼ばれていますが出てくるのは飴玉だけです。見た目が割烹っぽいだけありたぶん飲食店なのでしょうが、ここに入るのはなかなか勇気が必要ですね。

わからないことが多いためネットで色々調べてみました。どうやらここは小池遊廓と呼ばれるところだったんだそう。
豊橋はかつて軍都と呼ばれてた時代がありました。

明治なり近代的な軍隊の整備がすすめられ、明治6年、名古屋に名古屋鎮台という陸軍部隊が編成されました。名古屋鎮台はのちに第三師団となり、吉田城址に兵舎を建設し豊橋に駐屯することになったそうです。

それから年数がたち新たに駐屯地建設の話が持ち上がりました。
日露戦争の際に大陸で編成された陸軍第十五師団が東海地方に駐屯地をつくるにあたり豊橋は誘致に名乗りをあげたそうです。その結果明治40年に現在の愛知大学豊橋キャンパスを中心とする約50万坪の敷地に軍事施設が作られたそうです。第一次世界大戦後に第十五師団は廃止されましたが、残された施設は士官候補生教育のための陸軍学校となったようです。

豊橋には明治初期に豊橋駅の北側、上伝馬町付近に遊郭が設置されました。市街地なので風紀の乱れにもつながり、また道路拡張のために移転は急務だったそうで、第十五師団駐屯地の誘致を機に遊郭を移転することになりました。

反対運動などが起こりましたが明治43年に豊橋の東側、現在の豊橋市吾妻町あたりに遊郭を移転しました。全面田んぼの中にできた遊郭で開業の頃は振るわなかったのでしょうが大正時代に遊郭そばに路面電車が開業して以降は人気があったのでしょう。東田(あずまだ)遊郭は昭和のはじめころまで存続します。東田遊郭が廃止されたのは昭和19年。太平洋戦争により宿舎として徴用されたそうです。

戦後、東田遊郭のあった吾妻町の隣の「東田仲の町」で東田園という名前で復活しました。戦後は公娼制度が廃止され、赤線営業という形でしたが売春防止法施行までの間、赤線営業が続いたそうです。

以上が豊橋の遊郭の歴史です。

全然小池遊郭の話が出てこない。

そうなんです、調べても小池遊郭の話は出てきませんでした。そもそもコチラ、遊廓でも何でもなくただの私娼窟だったところのようです。

前述の通り付近には帝国陸軍の官舎がありました。街の中心はここから3km離れた豊橋駅付近。遊郭はさらにそこから離れている。お国のために戦っているとしても所詮は男の子。ムラムラってきちゃうときがあるんです。その願いを小池遊郭は叶えてくれたのでしょう。わざわざ東田遊郭まで行かなくとも、徒歩数分の「有楽荘」。

ここは公娼ではないけど、陸軍兵士らが通っているため国に認められたのと考えて矛盾はありません。

つまり遊郭なんです。

一応ここが遊郭と呼ばれるようになったのは太平洋戦争末期に東田遊郭が閉鎖される際に移転先として有楽町のあたりが選ばれたそうなので一応戦前からある遊郭的なところなのでしょう。

かつては陸軍御用達の歓楽街。それは今でも風俗過疎地の豊橋のオアシス的スポットなんです。

戦前は私娼窟、戦後は赤線街となりました。そして売春防止法後は若干グレーのいわゆるちょんの間スタイルで営業しているそうです。戦後70年以上経ちましたが未だに営業しているようです。

「現存する遊廓」と言うと体良く聞こえますが、要は飛田新地にあるようなちょんの間と呼ばれる形式のちょっと怪しげな小料理屋もしくは旅館です。しかし飛田新地のように呼び込みがいるわけではなく、そのほかのちょんの間のように手配してくれる人もいないようです。どこが営業しているのかどうか、そもそもどこが店なのかの判断もできません。

でもこんな感じで営業しているところは玄関がちょっとだけ開いてるんだとか。

お店のドア、少し開いてる、ヤっているサイン。

きっと何年たってもこうしてかわらぬ営業スタイルなのでしょう。

ドアが開いているので入って大丈夫ですって意味らしいですが、どれがその店なのかの判断ができないのが悩みどころです。いわゆる性風俗街ではなくここは一見すると普通の住宅街です。仮に玄関のドアが少し開いていたとしましょう。ソレ、もしかして普通の住居の可能性があるわけですよね。間違って誰かの家に入ってしまうかもしれないんです。

ここは誰かの紹介じゃなければ店には行けなさそうです。

まだ夕方なので営業している店は少なかったです。でも閉まっている店も室外機が動いていたり、家の中から女性の声が漏れ聞こえたので遅くなれば営業するのかもしれません。
一応旅館や料亭という体で営業していますが、さすがにここに住んでいる人たちはどのような店なのかは理解しているのでしょう。大きな問題になっていないので共存できているのでしょうね。

こういうのは今後も残してほしいですが、かなり厳しそうですね。
ただでさえ性風俗営業は風当たりが強い業種なのに、法律スレスレ、若干アウトな営業形態です。客が来なければ店が成り立たず、かといって大々的に広告を出せるわけでもない。このままではいつか消えてなくなっちゃうのでしょう。文化財を守るのも重要ですが、こういった文化も残してほしいです。
建物も大分古いですからね。ただ豊橋は士官学校などの軍事施設があったため空襲の被害は甚大だったそうで小池遊郭も大半が被災し、焼け残ったのは数軒だけだったそうです。戦後再建し、遊廓を存続させたそうですが、今残っている建物は戦後のものがほとんどなのかもしれませんね。

住宅街ですが近くには外国人が接客する飲み屋さんもありました。
静かな街ですが、まだ昔の歓楽街のポテンシャルはあるようです。遊廓の文化はこのように別の形となり栄えるかもしれませんね。

これまで通りお遊びはせずに引き上げます。

豊橋駅にある駅ビルの中にスーパーがあります。それに併設されているフルーツジューススタンドに立ち寄りました。このように暑いと加糖飲料よりも果物しぼりたてジュースが飲みたくなります。

今回は桃のジュースを選びました。ちょっと値段が高いけどしぼりたての桃ジュースです。サイコーです。
ついでにこちらのスーパーで夕飯を買って帰ります。

本日は昼に結構食べたので駅前のスーパーで買った牛丼を夕食としました。
そして桃ジュースが美味しかったのでスイカは安かったのでつい買ってしまいました。ビールは地ビールとかあったけど気にせず一番好きなハートランドをチョイス。
スイカとビールは組み合わせがよくないんだとか言われていますがそういうの気にしません。

明日は自転車で岡崎まで行きます。今日90km走ったので残り30kmとなりました。
予定では浜松に泊まって岡崎で泊まる予定でしたが、残り30kmしかないと岡崎につくのは午前中となります。そこからは徒歩移動です。岡崎の次の宿場町は知立、その次は鳴海というところです。どちらもそこまで大きくありません。そうなるとその先の熱田宿まで行くべきなのでしょうが岡崎からは30kmほどあります。自転車であれば余裕ですが徒歩で30kmは経験がありません。

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