加藤清正が愛した熊本流 特殊浴場街「熊本中央街」
熊本の遊郭は熊本駅そばの二本木にありました。しかしそちらは売春防止法により解体となりました。性風俗街は元遊郭のあった場所にできるもんですが熊本は遊郭跡地にできず、少し離れた場所に出来ました。
こちらは元々青線街だったようです。
住所は下通りもしくは中央街。このあたりはシモの世話をしてくれるところです。
格式高い遊郭よりも気軽に遊べる私娼窟。これに関しては日本全国どこも同じで手軽な風俗が好まれたのでしょう。手軽な風俗があったのは高田原(こうだばる)。江戸の頃は武家屋敷が広がっていたそうですが西南戦争で焼け野原になってからは商業地となり、空襲により再度焼け野原となった後は青線街になったのでしょう。こちらが風俗街となったのは単純に利便性がよく人気スポットだったからでしょうね。
戦後青線街を経て売春防止工施行後に風俗街へ。このあたりにソープランドが30軒あるそうです。九州では福岡が一番店舗数が多いですが二番目に多いのがここ熊本。このあたり一帯が肥後もっこすの下半身を肥後もっこりさせているのでしょう。
熊本と言えばくまモンです。駅前や商店街にはくまモンを見かけます。くまモンがここまで人気となったのはキャラクターの利用規約が緩かったから。熊本をPRするためのくまモン。PRするためには色々な人に見てもらわなければなりません。そのため熊本市は許可を取れば誰でも無料で利用できるようにしたのです。一般的なキャラクターは著作権があり使用するためには著作権料を支払う必要がありますがくまモンはそれを必要としませんでした。個人利用であれば帰属表示だけで問題ないし、商用利用も基準を満たせば無料で使えます。そんなわけで熊本に関係する企業はくまモンを多く採用したのでしょう。企業はクオリティーの高いキャラクターが無料で使える、熊本は無料で熊本をPRできる。このようにウィンウィンの関係ができているのです。
でもこの店、熊本のお店にもかかわらずくまモンを使用していません。しかし熊っぽいキャラクターがいます。
くまモンの利用規約を見てみると第10条の6項に風営法に第二条に規定する営業または広告に利用する場合は利用できないと書いてあります。
キャバクラなどの飲食営業、低照度のバー、麻雀店、性風俗営業、テレクラなどなど。要は公序良俗に反しないけど社会的に見て不適切な業種には利用できないようです。無料案内所は言い換えればボランティア業。法的には風俗あっせん業にあたるのでしょうか。風俗あっせん業は風営法の条項を見た感じだと規制対象にはなっていません。そのためくまモンを使えそうな感じがしますが、配慮なんでしょうね。
配慮の結果がこれなのでしょう。名前はくま子。このあたりに大量にいるようです。
というよりこの看板の感じ、どこかで見たことがあります。最近色々な風俗街で見るアレと一緒です。
関東だけだと思ったら全国各地に広がってるんですね。もしかしたらこのくま子。熊本だけじゃないのかもしれない。
特殊浴場街は業種柄秘匿性が高く町全体が静かな空気感があったのですが、近年はそれではやっていけないのでしょう。集客をするためには大々的に広告をうたなければダメなようです。特に地方都市であればなおさらです。でも熊本は他の地方都市にある風俗街とは違うようです。そのため県外から客が来るんだとか。
熊本には熊本流という一子相伝の流派が存在しているようです。
一般的な性風俗店はコトを致す前に身を清めます。基本的にお互い赤の他人同士。衛生面を考えればまずは手洗いうがいをすべきでしょう。そのため身体を洗うのです。そして行為をする場合はコンドームを使います。避妊の理由もありますが一番は性感染症の予防です。不特定多数と行為をするのであれば当然の措置です。このように性風俗店は最低限の衛生を保っています。
しかし熊本は江戸の頃から代々受け継がれる熊本流を取り入れています。
熊本流は一般的な手段で行わない流派のようで、身を清めずにコトを致すプレイスタイル。そしてノーガードで打ち合う即即NSなんだとか。
そりゃ感染症が蔓延するはず。
性風俗街のそばにはシャワー通りという道がありますが、熊本流はシャワーすら浴びない我が道を行ってるのです。これは今に始まったことではなく古くから続く熊本の習わしのようです。熊本では江戸時代、梅毒感染率が全国で一番高かったんだとか。衛生観念の低い熊本流。当然梅毒が広がるわけです。ちなみに熊本城を築城した加藤清正の死因は梅毒でした。
清正、NS店行ってそう。
江戸時代、なんだったら戦国時代からある熊本流。そしてそれは現在でも変わらず受け継がれており、その結果熊本県では梅毒感染者が多くいるようで、2023年には過去最多の梅毒感染者数となったようです。
男性に割合が多いようですが、感染者の4割が性風俗を利用したんだとか。若年層に関しては女性の梅毒感染者が多く性風俗に従事している人もいるようです。梅毒は無症候性のものもあり「いきなり梅毒」になることもあるようです。梅毒はコンドームをしても口淫でも感染するため対策の難しい感染症ですが、少なからず熊本流が原因なのは確かです。また熊本流だとHIVのリスクもあります。近年日本でのHIV感染者及びエイズ患者の数は全国的に減少していますが、熊本に関しては増加傾向にあります。同性間の性接触が一番多くはありますが異性間での感染も報告されています。また熊本では「いきなりエイズ」の患者も多いんだとか。エイズはいきなりかかるものではありませんが、要は検査をずっとしておらず気付いたらエイズになっていたというものです。エイズに対して関心が低いのが原因で、これも江戸の頃から続く熊本流が原因と考えてよいでしょう。
熊本の名物はいきなり団子といきなりエイズといきなり梅毒。
ただ近年は熊本流から抜ける脱藩風俗店も増えているようです。感染リスクの高い熊本流なので成り手、つまりキャストがいないんです。若いキャストが来なければ成り立たない業種です。そのためNS店を名乗るところが減っているようです。時代は変わろうとしています。
加藤清正の愛した熊本流はなくなりつつあるようです。
ブルーシャトウ。和訳すると青い邸宅。
青線街だったからこの名がついたのでしょうか。こちらは日本三大ソープの一軒です。残り二つは吉原のピカソ、雄琴のフォーナイン。こちらの店は誰かは言えませんがメジャーリーグでも活躍したプロ野球選手御用達の店なんだとか。一見さんお断りで当初は誰かの紹介がなければ行くことができなかったそうです。以前は一見さんお断りでしたが現在は紹介じゃなくても利用ができるようになりました。でも予約は必須。
こちらの店はキャストがトップレベルなんです。
同店はこの界隈にお店が何店舗かありますが、ブルーシャトーで働くためには系列店のトップにならなければならないそうです。
二位じゃダメなんでしょうか?なんて言っていた議員がいますが二位じゃダメなんです。トップでなければならない。MVPを取ったイチローくらいの打率でなければならないんです。ここで働いているキャストはそれだけすごい人なんだとか。でもトップに上り詰めてしまうと気のゆるみが出てしまいます。全てのキャストがそうではないのでしょうが燃え尽き症候群で手を抜く人もいるのでしょう。そのため熊本で遊ぶのであればブルーシャトーの系列店がよいと言われました(言われました)。系列店で働く人はトップを目指しています。凄い頑張ってるんだとか。上を目指すために皆努力をしているのです。
イチローも言ってました。
「やれることは全てやった、手を抜いたことはない」
こちらの店は手を抜かない店。努力をしている人がいっぱいいるんです。そんな人たちに手を指し述べるべきではないでしょうか。