治安が悪い?100カ国以上の他民族が住む「多民族国家・行徳」
行徳駅です。ここは行徳ですが、現在は行徳という地名はありません。
もともと行徳は市川市の南側、現在の浦安市、江戸川辺りを指す地名でした。唯一残っているのが駅前の「行徳駅前」と「本行徳」ってところだけのようです。
車ではこの付近の幹線道路を通りますが、駅前に来るのは人生初めてです。行徳って漠然と治安の悪いイメージしかありません。なんとなく錦糸町とかそっちの治安の悪さの感じ。つまり外国人犯罪が多いようなところってイメージです。
行徳は外国人が多い街です。行徳駅近くに住む外国人は7000人以上おり、国籍も100カ国以上でここは多民族地域となっています。ちなみに市川市全体の外国人登録者数は15000人なので半数が行徳に住んでるってことになります。
駅前はごく普通の街並みですが、少し外れると外国人向けのお店があります。
日本語で書かれていますが中は全然日本じゃないです。アジアのスーパーの感じ。一応日本語は通じるっぽいですが、少し不安があります。こちらではクミンシードを購入しました。
前に西葛西のリトルインディアで買い物をしましたが、こういうところだと香辛料がかなり安く買えます。
行徳に外国人が集まる理由は西葛西にリトルインディアが出来た理由に近いところがあります。
外国人はなかなか部屋を借りるのが難しいです。外国人OKの物件だとしても不動産契約をするのってすごい大変でしょう。日本人の私ですら契約書類の作成はめんどくさいって思います。外国人も重説やら契約書やらの説明を日本語で受けるのでしょう。日本に住もうとしているので日本語は習っていたとしても、契約書を理解するのは難しいでしょう。
借りる部屋を探す以前に不動産屋を探すのも楽ではない状態ですが、行徳には以前からイラン人が住んでいて、外国人を受け入れる土壌が出来ていたようです。不動産屋も外国人客になれていたのでしょう。
都心に出やすい立地、でも家賃は少し低め。そして外国人を受け入れる土壌が出来ている。
これが理由となり、行徳は外国人が増えていったようです。
フィリピンパブがありますが、これは日本人向けでしょう。
なんか「悪徳ファイナンス」とかに通ずる商店街名「かもねぎ商店会」。
いくら外国人が多くて日本語読めないとしても、あからさまな名前を商店会の名称にしない方がよいのではないでしょうか。
こちらは行徳駅南口一番街商店会です。
インターナショナルバーとかネパール料理店とか、ちょっと外国要素がありますね。
タイ式マッサージ店がありますが、これは日本人向けでしょう。
行徳駅南東側。こちらにはイスラム系のお店があります。イラン人が多く住んでいたこともあり、ムスリムが年々増え、このようなハラール料理店も多くあるそうです。また行徳には「行徳モスク」があるそうで、ムスリムには住みやすい環境が出来つつあるようです。
イスラム料理も気になりますが、ちょっと行徳キッチンって店が気になりました。
こちらはちょっとおしゃれな定食屋っぽい雰囲気ですが「台湾ごはん」と書かれています。まだ行ったことが無い台湾(イスラム圏も未踏ですが)。ここはこちらで何か食べたいですね。
といってももう昼ご飯を食べていたのでお腹空いてないんです。
ってわけで飲み物だけ購入しました。買ったのはバナナスムージー(豆乳)。
ぜんぜん台湾関係ない。
コロナで海外旅行に行けず悶々としている人たちへ。行徳に来れば世界を味わえます。
鬼怒川にある東武ワールドスクエアは15カ国48所の世界遺産が回れますが、ここ行徳は100カ国以上回れるかもしれません(世界遺産は無い)。実際はフィリピン、チャイナ、韓流、タイ式が主ですが、ほかにもいろいろ探せばあるはずです。
多民族国家・行徳。行徳で世界旅行の旅をしてみてはいかがでしょうか。
行徳は傷害事件とか暴行事件とか強盗事件とか起きてますが、たぶんそこまで治安が悪いってわけではないのでしょう。夜の一人歩きとかをしなければ安全な街だと思います。