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京都ラーメンの祖、たかばしにある「新福菜館」に行ってみた

京都ラーメンの祖、たかばしにある「新福菜館」に行ってみた

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三度京都駅に来ております。

これだったら最初から京都駅界隈に宿泊していた方がよかったかもしれません。
いや、最初は京都駅近くで探していたんです。でも京都駅はビジネスマンが利用するからなのか値段がそこまで安くなかったんです。大阪にも出やすいし移動もしやすいところですからね。値段が高かったので別の場所となりました。
別の場所といってもそこまで離れていません。バスで10分程度。なんだったら京都駅まで歩ける距離のところに格安で泊まれています。これも今年限りでしょうね。

今回わざわざ京都駅まで来たのはラーメンを食べるためです。そういえば今回の旅でそこまでラーメン屋に行っていませんでした。一度朝からラーメンを食べ、翌日昼にラーメンを食べました(結構行ってる)がその程度。ちなみに冷やし中華はラーメンに分類しません。主に蕎麦が主でしたね。熱いスープに入っているラーメンよりもざるそばのような冷たいものを選んでしまいがちですが、今日はラーメンの気分となったわけです。

京都ラーメン。関東だとあまり印象が薄いです。関東で有名なところといえば全国チェーン展開している天下一品でしょうかね。天一は何度も行っています。あのコッテリが無性に食べたくなる時があるんです。

天下一品はコッテリ系のラーメンですが京都ラーメンはコッテリ系と色濃い系のラーメンがあるんだとか。そしてその色濃い系ラーメンが京都ラーメンのルーツなんだそう。これから行く店は京都ラーメンの祖にあたるお店なんだとか。

場所は京都駅の東側。つまり崇仁地区の方向にあります。目の前は工事中の崇仁地区。その手前に京都駅南口に行ける高架橋があります。高倉跨線橋という橋で通称「たかばし」と呼ばれているんだとか。

このたかばしの高倉塩小路側にラーメン店があります。

ラーメン屋が二軒並んでいます。左側は結構混んでいます。今日は混んでいる方ではなく空いている方に行きます。混んでいるところは第一旭といわれるこちらも京都ラーメンの一つです。京都では「アキラ系」と呼ばれる豚骨醤油の背脂チャッチャといった感じです。
背脂チャッチャといえば横浜ラーメンが思い浮かびますが、横浜ラーメンのようなガッツリというわけではなくなんだか上品な感じです。まさに“はんなり”といったところ。
同店には行ったことがないのですが、大阪に第一旭の流れを汲むといわれているお店に行ったことがあります。

ネギとの相性がよく、美味しくて連日通ってしまいました。

今日は京都ラーメンのルーツを探る旅。そんなわけで第一旭の隣の店舗に行きます。第一旭に行列が出来ているため空いているように思えますが、もう一つの店舗も結構混んでいます。

たまたま人がはけた時でした。これより行く店は新福菜館というところです。

新福菜館の創業は1938年。
日本で「拉麺」ではなく「ラーメン」ができたのが1910年。つまりラーメンが出来てから20年後くらいにオープンしたようです。ちなみに天下一品ができたのは1971年なんでそれと比べるとかなり古いお店のようです。そんな歴史を感じられるラーメンがここで食べられるということです。

お店に入るととりあえず注文を聞かれます。一応ネットでメニューは確認してきたもののいきなり注文を迫られると焦ってしまいます。こちらではラーメンとチャーハンが有名なんだとか。そのためラーメンとチャーハンを注文。あとビールも。

ここの名物は中華そばと焼き飯でした。

全くメニュー無視した注文をしちゃいましたがそれでもオーダーは通りました。とりあえずビールが届きます。

店が混雑しているため相席。でもコロナの関係で向かい合う形ではなくずらして座ります。向かいの人は中華そばも焼き飯も頼まずにチャーシューとおつまみセット的なものを頼みビールを飲んでいます。つまり手練れの人です。
町の中華でメンマやチャーシューをアテに昼からビールを飲むのって背徳感があっていいんですよね。
周りはサラリーマン。皆は仕事があるから飲みたいけど我慢している。そのような中でビールを飲むのが最高に美味しいです。
そして最後は〆に味の濃いラーメンを食べる。

これ、中華じゃなくて蕎麦屋でも同じことしています。アプローチはほぼ一緒で〆にそばを食べるという流れ。最高です。そういえば関西は蕎麦のつゆの色が薄いんだとか。

関西の人は関東の蕎麦やうどんを見て「こんな黒いもん食べはるんなんて、関東の方は味わかってはるんやろうか」なんて言ってくる人たちです。

関東のうどんつゆは黒くて人の食べもんじゃないなんて言う人もいるそうです。

うどんは出汁で食べるというのが京都。
澄んだ出汁、上品な味が京都の文化です。

これがまさに京都のはんなり文化ってやつです。

かなり黒いです。東京じゃお目にかかれない黒さ。関東の蕎麦を超えるレベルの黒さです。でも、こういうの求めてたんですよね。ストレートの中太麺に濃いめの醤油味。これが食べたかったんです。
似たようなのを秋田と仙台で食べたことがあります。

末廣ラーメンというところなんですが、どうやら末廣ラーメンは新福菜館で修業した人が秋田で始めた店だったようです。つまり以前からここのラーメンを食べていたんですね。

こちらではチャーハンも有名らしいんですがこちらも黒いチャーハンです。

注文をせがまれたので勢いで頼んだ結果、炭水化物&炭水化物になってしまいました。そして量が多いです。でもかなり美味しいです。

お店には昼時を避けて13時過ぎに行ったのですが混雑していました。でも京都ラーメンの起源にで会えてよかったです。市内には天下一品の本店もあるのですがバスで30分くらいの距離にあるそうです。行ければ行きたいですがちょっと遠いのでまた今度になりそうです。

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