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【京都】日本最初の牛肉店で牛鍋を食べる【すき焼き】

【京都】日本最初の牛肉店で牛鍋を食べる【すき焼き】

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京都も最終日となりました。明日帰宅します。帰りは徒歩ではなく新幹線です。新幹線で横浜まで2時間ちょっとで帰れるんです。楽な時代になったもんです。

明日帰るとなると最後に何か美味しいものを食べたいと思ってしまいます。
東海道を移動している道中、食べたいと思ったものがありました。それはすっぽん料理です。

宿場町に行くとウナギと一緒にすっぽんを取り扱う店をよく見かけました。道中ウナギは食べたんですがすっぽん料理は食べなかったんです。

これまですっぽん料理を食べたことがありませんでした。毛嫌いをしていたわけではなくそのような機会にあたらなかっただけです。すっぽんラーメンとかすっぽんエキスの入った何かは摂取したことがあるのですが、いわゆる丸鍋ってやつを食べたことがなかったんです。なんとなく京都ってすっぽんのイメージがあります。それであれば京都で食べてみようかと思いました。

せっかくだから老舗っぽいところで食べたいと思って探したところ、良さげな店を見つけました。
そしてなぜ京都はすっぽんなのかというのが分かったのです。

どうやら「美味しんぼ」で京都の丸鍋を扱っていて、それの記憶があったわけです。内容はあまり覚えていませんが、使い古した鍋だと出汁が出るからおいしいみたいな話だったと思います。美味しんぼで取り上げられた店が京都にあるようでそれが今回見つけた老舗でした。

しかし値段が結構するんです。○鍋のコースだけしかないのですが一食が24500円。最後くらい贅沢にいきたいところですが、なかなか一歩が踏み出せない。そして一歩を踏み出せずに諦めてしまいました。

すっぽんって要は亀やろ(亀食べたことないけど)。

安く提供している店もあったんですが老舗のヤツを見た後にそちらに行くというのがどうも気が乗らなくて。鍋という季節でもなく、すっぽんであれば関東でも食べられるわけです。
今回は見送り。戻ったら探そうと思います。

そんなわけで街を歩きながら考えたいと飛び出しました。飲食店は色々あります。でも言ってしまえば京都の繁華街は都内の繁華街と大差ありません。沖縄料理店や九州料理、ホルモンや焼肉。京都の人だって毎日京料理を食べたいわけではありません。そのため都内にあるような飲食店が多くあります。

こちら、京極スタンドというところで定食も出しつつお酒も飲める大衆食堂。昭和二年創業なんだとか。一番肌に合いそうな店。でも店内は混雑しています。席は空いてるんですが、長居するのは憚られるため今回は辞退しました。

ホルモン千葉というホルモン屋さん。京都では有名なお店なんだとか。こちらも混んでいました。

近くのホルモン屋も混雑。
肉ばっか見てるとやっぱり肉が食べたくなってきます。京都といえば肉なんです。

軍鶏鍋という選択肢もあったのですが、鍋という季節でもないし、そもそも軍鶏鍋は土佐の名物。坂本龍馬とかがいたからそれに乗っかっただけなんだと思います。そうではなく肉、つまり牛肉なんです。

近江牛。日本三大和牛の一つです。三大和牛は松阪牛、神戸牛、米沢牛、そして近江牛の4つあるんだとか。三大〇〇は誰かが決めたわけでもなく勝手に名乗っているだけ。まぁ松阪牛は一大ブランドとして考えてよいでしょう。次いで近江牛といったところでしょうか。それだけ有名ブランドなんです。

近江は滋賀県。正直なところ京都一切関係ないんですがお隣ということです。名産品と考えてよいのではないでしょうか。

牛肉を食べるとしても食べ方は色々あります。先のホルモンのような臓物を主体とした料理、焼肉っていうのもいいですね。京都だと牛カツというのも人気のようです。でも京都でそれっぽいのを食べたいとなった場合、やっぱり牛鍋、つまりすき焼きなんじゃないでしょうか。

鍋という季節じゃないって言ってたのに!

鴨川沿いにも店舗があり、そちらは川床で食事ができるようでしたが混雑すると思ったので全個室の四条大宮のほうに来ました。モリタ屋は明治二年創業、日本最初の牛肉屋なんだとか。そんで鴨川沿いの店は混んでるから四条大宮のほうの店にしようと行ったんですが、こちらが本店だったようです。

京都産和牛ということで当初の近江牛とは違いますが、間違いない味です。

関西風のすき焼きを食べるのは初めて。市内には安く提供しているすき焼き屋もあったのですが、調理は全て客まかせです。

牛脂置いて肉焼いてその上にザラメ乗っけて最後に醤油かける。
なんとなく作り方は知っているものの作っているところをちゃんと見たことがありませんでした。給仕さんが手ほどきしながらある程度作ってくれるというのでこちらを選びました。

すき焼きって一人だと食べないのですがたまにはこういうのもいいですね。牛すき丼とかありますが、やっぱり違うんですよね。
醤油とザラメ、酒だけなのにこんなにおいしくなるんですからね。外国人が「スキヤキ」を好きな理由がよくわかります。これだけで完成された料理なんです。
肉の質もそうですが、最初の牛肉屋という日本の牛肉のルーツというべき店で食べたのも美味しくなったポイントの一つでしょう。そして牛鍋といえば京都っぽいじゃないですか。ご当地グルメを満喫。これは京都に行かなきゃできないことです。

ちなみに牛鍋の発祥は横浜です。明日、横浜に帰ります。

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