山林生活

京都鴨川、四条大橋近くに生息する狩猟鳥獣「ヌートリア」

京都鴨川、四条大橋近くに生息する狩猟鳥獣「ヌートリア」

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私は鹿やイノシシなどのジビエと言われる獣肉は好きで、以前より頻繁に食べていました。とくに最近はジビエブームみたいなのがあり、野生の肉を扱うレストランも増え、ジビエを食べられるお店が増えたのはよいですね。しかし総じて値段が高いのがネックなんです。ジビエは野生動物なので収穫量も変化し供給が安定しません。このように不安定なため商品化するのが難しく、さらには猟師の高齢化および減少により流通が少ないってのが値段が高い理由です。

気軽に食べられるとよいのですが、流通していないため高価なんです。

私は7年ほど前に狩猟免許を取得しました。
売ってないなら自分で狩ればよい。そうすれば肉に困ることはないでしょう。

とはいったものの結局7年間狩猟に行っていません。猟をするためには銃が必要。つまり銃を買わなければなりません。銃を買ったら保管場所も用意しなければなりません。そして銃は所持許可も必要です。このように鉄砲を持つのはハードルが高いんです。さらに狩猟をするためには猟友会に加入しなければならず、各都道府県の狩猟許可も得なければならない。保険の加入も義務です。狩猟するのに数十万かかるわけです。安く済ませたとしても十数万は必要です。

【不殺のハンター】狩猟免許の更新をしてきました。
【不殺のハンター】狩猟免許の更新をしてきました。

不殺のハンターである私。すでに狩猟免許を取得して三年目。いまだに何も捕獲しておりません。それでも更新は必要なので

それなら肉、買えばよくね?

って結論に至りました。一応狩猟免許はあるので手続きさえ済ませれば猟にでることは可能です。資格さえあればいつか役立つ日が来るのかもしれません。しかしその狩猟免許も定期的に更新があり、そのたびにお金がかかります。昨年までは千葉に山林を所有しており頻繁に鳥獣を目にしていたため多少は狩猟に近い位置にいました。でも土地を売ってしまったため獣を見る機会はかなり減り、今ではカラスとすずめ、ハトくらいしか見なくなりました。そのような状態で狩猟免許の更新費用を払うべきか悩むところです。しかも更新には精神科の診断書が必要なのでそれに4000円くらい。罠と銃で各2900円かかるんで3年ごとに1万円払わなければなりません。これが年に一回くらい狩猟に行くならよいでしょうが7年間何もしていないんです。このまま30年くらい狩猟免許を持ち続けトータルで10万円払うのであれば、もう失効してもよいんじゃないかとも思っています。

何の役にも立ってない狩猟免許。
でも狩猟免許を取得したから色々とわかったことがあります。

京都にいます。
こちらは京都市内に流れる鴨川です。多摩川とは違い河川の幅も狭く流れも穏やかです。三途の川と言われていた鴨川は現在憩いの場所となっているようです。街の中心地にこのような川があるのはよいですね。多摩川はホームレス多いし、都内を流れる隅田川もホームレスが多い。それらに比べるとなんか居心地の良い場所です。

河川沿いには野鳥が多く生息します。こいつはアオサギでしょうか。
サギ類は非狩猟鳥獣になります。狩猟するには特別捕獲許可が必要です。基本的に白い色の鳥は狩猟できない鳥になります。これを知ったのは狩猟免許を取得したおかげです。

まさか鴨川でヌートリアに出会えるとは思いませんでした。
四条のすぐそば、河川敷は人通りも多いですが、全然警戒心はなさそうです。その辺の野良猫感覚でヌートリアがいます。おそらく餌付けされ人に警戒しなくなっているのでしょうね。
狩猟免許を持っていなければカピパラとしか思われない獣。1940年頃に軍服の材料として輸入・繁殖したのが始まりで終戦後に需要が減ったことで野生化。毛皮製造が主に西日本だったため、関西で繁殖したそうです。関東ではあまり見かけない野生生物です。

いわゆる特定外来生物で狩猟可能鳥獣になります。
肉は食べれるそうですが、ネズミなどと同様にげっ歯類なのでウイルスや病原菌など一定のリスクがあるようです。雑食なのであまりおいしい肉じゃなさそう。犬とか猫とかを食べる中国南西部のチワン族がいる広西チワン族自治区では「野味」と呼ばれ炒め物や揚げ物で食されているそうです。やはり中国はちょっと違いますね。

私は狩猟免許を持っていますが狩猟の許可は与えられていないため、これらの獣を見ても何もできないし、そもそも市街地なので放置するしかありません。害獣に該当するヌートリアですがなんかかわいらしいです。

おそらく一生狩猟することないけど教本でみたヌートリアを見れたのはよかったです。千葉の郊外に行けば、鹿やキョン、イノシシとか普通に見れますが、関東ではあまりお目にかかれない野生動物が見れたってのは興奮します。この感情を皆に伝えたいけど、全然理解できないんでしょう。鳥がいるのと何ら変わりないですからね。

このように京都は自然が結構あるんです。
ヌートリア、ちょっと食べてみたいですがネズミって聞くとちょっと躊躇しちゃいますよね。千葉のキョンもそうですがハクビシンなど外来生物が日本には生息し、それらによって本来日本固有の生物が絶滅の危機に追いやられているケースもあるそうです。ブラックバスやアメリカザリガニなんかもそうですよね。最近昆虫食が盛り上がっていますが、これらの特定外来生物を食べられるようにしていった方がよいと思うんですけどね。とくにザリガニは中国では高級食材なんだとか。日本も中国に倣い、ヌートリアを「野味」として食べるべきなのでしょう。

でも私はせっかく京都にいるので京都名物の王将を食べます。この餃子に使用される肉がいつの日かジビエになるかもしれませんね。

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