【空高く飛び立て】中二心くすぐる名の天空橋に行ってみた
穴守稲荷に来ております。
海外旅行や地方に行くときは川崎から京急線で羽田に行きます。そんなわけで比較的利用する京急線。蒲田は何度も降りたことがあるのですが、それ以外の駅に下りたことがありませんでした。
とくに羽田手前にある天空橋駅。気になりつつも降りたことないしどんなところなのかわかりません。
この名称を付けた人ってゼッタイ中二病でしょ。羽田の手前にある橋が天空橋というのに感動してしまいます。そもそも羽田という地名も素晴らしい。この羽田という地名は空港ができる以前からついている名前なんです。羽のある田んぼに空港ができるってすごいことじゃないでしょうか。もうなるべくして空港ができたという感じです。やはり天空橋や羽田という名称ってすごいです。
穴守稲荷駅近くにある看板です。羽田クロノゲート。この看板を結構色々なところで目にします。羽田界隈にあることだけ知っていて、実際どういったところかわからなかったんです。この名称も中二心擽られますよね。
クロノゲート。つまり“時の入り口”でしょうか。時の扉というべきでしょうか。
スクウェアが出したクロノトリガーを彷彿とさせます。クロノトリガーは名作です。今でこそスクウェアエニックスですが、当時はスクウェアとエニックスは別の会社でした。スクウェアはファイナルファンタジー、エニックスはドラクエ。どちらも同じジャンルでライバル同士だったわけです。そのような環境の中、ドラクエの堀井雄二とキャラクターデザインの鳥山明を引き連れてスクウェアから出したのがクロノトリガーでした。もうこれより素晴らしいゲームは出ないのでしょう。懐古厨なのは認めます。でも素晴らしかったです。
クロノトリガーは日本語訳では“時の引き金”。主人公らが時空を超えて世界を救う壮大なストーリです。なんかクロノゲートもそんな壮大なストーリーがありそうですよね!
老人「ここはかつて“時空の扉”と呼ばれてたんじゃよ」
羽田空港最寄りにあるクロノゲート。時空を越え、世界に飛び立つための“ゲート”がここ羽田にあります。まぁ羽田そばにある施設に「時空の扉」とか名付けちゃう人って、もう中二病患っているんでしょう。でもそういう名のつけ方って素晴らしいです。こうやってクロノゲートってどんなところなんだろう?って青年...ではなく中年...ではなく初老の人が集まってくるわけですから。
クロノってクロネコの“黒の”なんかーい!
どうやらこちらはクロネコヤマトのヤマト運輸の物流施設なんだそう。全く知りませんでした。クロネコヤマトは色々とお世話になっています。安心の宅配業者です。見学ができるそうですが本日は辞退しました。落ち着いた頃に“時の扉”をあけたいと思います。
穴守稲荷です。現在工事中です。
元々羽田空港のところにありましたがこちらに移転しました。祟りで有名なところです。空港整備のため移設をしようとしたところけが人が出たり病人が出たりしたところです。その移設場所がこちらなんだそう。実際は普通のお稲荷さんです。
出来たのは200年前。このあたりは干拓地だったわけですが、開墾して田畑として利用したのが始まりなんだとか。羽田という名称は諸説あり、名前の由来はよくわかっていないようです。未来から転生してきた人が名付けしたとしか思えません。
干拓地のため堤防を作っていたのですが、度々決壊してしまうため、決壊しないように(穴を守るため)神社を建てたのが穴守稲荷神社なんだそう。ただ羽田はその後温泉が湧き、潮干狩りもできる、海水浴もできるということで旅館ができました。そして旅館ができれば置屋もできる。そんな感じで花街となったそうです。
「穴を守ってくれる神社」ということで遊女らが性病予防のために参拝するようになったんだとか。
ここんところ性病にかかるようなイベントが皆無ですが、せっかくなのでお参りしていきます。
他の神社の手洗い場とは違い斬新なスタイルです。柄杓がありません。どうやら新型コロナウイルスの影響なんだそう。柄杓を使いまわすのは衛生的によくないため現在は水を汲むスタイルではなく直接出ている水で手を洗うようになっています。
本殿です。鈴がついていませんがこちらもコロナウイルス対策のようです。結構徹底されていて好感が持てます。神頼みしたのに感染しちゃいましたじゃ元も子もないですからね。こうやってちゃんと対処しているのは素晴らしいです。しかしなんだかあっちこっち工事中のようです。ここもまた今度来るべきですね。
あとは天空橋です。
天空橋駅は空港につく手前の駅です。これから飛び立とうとしている人に勇気を与えるためにつけたのでしょう。天空に架かる橋。大空へ飛び立つための滑走路。素晴らしい名称ではないでしょうか。ぜったいこの名前を付けた人はドラクエ世代でしょう。
きらびやかで美しく、そして感動的です。大空へ飛び立とう!その天空橋がコチラです。
全然天空橋っぽくない。ただの鉄にしか見えない。
この色味の橋に天空橋という名をつけられるのが凄いです。
なんだったら隣りにある稲荷橋のほうが天空橋っぽい感じ。
橋ができて27年経つようです。
「ドラゴンクエストV天空の花嫁」が世に出た翌年にできた橋です。
名称は地元の公募で決まったそうですが、っぽいですよね。ドラクエからきてるっぽいですよね。
見た目はこんな感じですがこれが天空橋だから、駅も天空橋駅なんです。もっときらびやかな橋をイメージしていました。和の要素を取り入れて朱色の太鼓橋のような感じを想像していたのですがごく普通、というよりは若干寂れた、なんだったらまだ建設途中なんじゃないかといった感じの橋でした。
老人「この橋は、むかし天空橋と呼ばれていたのじゃよ」
と語りかけてくるような雰囲気の橋です。出来てから27年しか経っていませんが。それなのに見た目が全く現役感がない。
見た目とか気にしちゃダメなんです。ここは大空に旅経つための橋なんです。
いわゆる生活用の居住者が利用する橋です。現役の橋です。実際に利用者は結構多いです。おそらく空港関係者がこのあたりに住んでいるのでしょう。羽田五丁目から橋を渡れば駅ですからね。駅前っぽくない雰囲気ですが、ここは駅前なんです。自宅最寄り駅が天空橋駅ってなんだか聞こえが良いですね。
天空橋を渡り川沿いを下りていくと旧穴守稲荷神社の鳥居があります。祟りがあるといわれ放置されていた鳥居。羽田空港は敗戦後GHQの命令で整備されたそうですが、その際に鳥居を撤去しようとするもけが人が出たためGHQも呪いに恐れそのまま放置することにしたんだとか。これ、ずっと空港の駐車場にあったやつです。穴守稲荷神社移設から54年後の1999年に空港拡張のため鳥居を移設することに。撤去も考えたそうですが、ここに移設したそうです。
目の前は多摩川。川の反対側は川崎です。
子どもたちがサッカーボールで遊んでいます。子どもたちからみれば鳥居はただの枠にしか見えないのでしょう。サッカーのゴールの役割をしてくれています。羽田のあたりって何もないのかと思いきや結構いろんなものがあるんですね。そして帰り際に糀谷や雑色のあたりを車で通ったのですが、あの辺はまだ昭和の雰囲気が残っています。六郷土手のあたりも散策したいし、今度はその辺を巡ってみたいと思います。