墨田区の韓国スミダ!かつて私娼窟だったコリアタウン「錦糸町花壇街」
天丼です。こちらは錦糸町駅南口側にある天丼屋さん。店主が神保町にある老舗天丼屋で修行をしていたんだとか。こちらの店で老舗の味を再現しているそうです。甘みが弱いタレのためご飯が進みます。こちらのお店は錦糸町ハイタウンというマンションの一階にあります。
錦糸町ハイタウンは1978年に建てられた14階建てのマンション。築45年を経過していますが、そこまで古さは感じません。錦糸町駅もめちゃくちゃ近いし便利そうな場所です。ただ普通のマンションと違って一階には飲食店が多くあります。そして花壇街と書かれた看板があります。かつてこのあたりは花壇街と呼ばれた飲み屋街があったそうです。
花壇街の名前の由来は諸説あるそうですが、戦後に花壇が設置されていたって説が有力なんだそう。その時につけられた名称を残しているのはなんかいいですね。花壇街にあったのは現代でいう低俗な飲み屋や風俗店があるエリアでした。まさに花が飾られている街。それはかつてのお話で現在は普通の街となっています。
いや、普通の街ではない。
未だに飲み屋街として花壇街は生き続けているようです。錦糸町ハイタウンのあたりも飲み屋街だったところでマンションができた後も一階に飲み屋が入居しています。
このあたりは韓国系の店が多くあります。墨田区は様々な国籍の外国人がいる多国籍タウンで、とくに錦糸町のあたりは外国人がかなり住んでいるようです。その多くが中国籍の人のようですが二番目に多いのが韓国籍の人たち。いわゆる在日朝鮮韓国人と呼ばれる特別永住者や仕事で韓国から移住してくる人が住んでいるようです。そのため錦糸町にも韓国人のコミュニティができているようでここは錦糸町コリアタウンとなっています。
そもそも錦糸町には韓国に関係する施設があります。こちらにはロッテシティーホテルがあります。チョコレートはロッテ、お口の恋人ロッテのあのロッテが運営するホテルです。
ロッテが日本の企業なのか韓国の企業なのかは難しいところがありますが、創業は1945年日本の杉並区荻窪で在日韓国人の重光武雄氏が石鹸などの日用品の製造販売をしたのが始まり。その後進駐軍が持ってきたチューインガムの人気に目を付け製造販売したところ大ヒット。1950年には新宿の百人町に工場を新設していますが、新大久保がコリアンタウンになったのもロッテの工場が関係しているのでしょう。
韓国出身の人が創業者なので韓国の企業ともいえるロッテ。正確には韓国系日本企業になるのでしょうか。
ロッテシティーホテルがあった場所にはもともと1970年にできたロッテ会館ってのがありました。総武線で大久保まで一本で行ける錦糸町はよい場所だったんでしょうね。
花壇街に韓国系の店が多くあるのも頷けます。こちらは花壇街そばにあるピンサロです。
これはお口の恋人。
コリアタウンは関係ない!とは言い切れないですがこの手の店があります。怪しい飲み屋街だったころの名残りなのでしょう。さすがコリアタウン。
こちらはハイタウンの近くにあるスーパー、ビッグ5です。
看板の通り韓国食材を扱う店。店前にはタウン誌が置いてありますがハングルでした。大久保のコリアタウンのような観光地ではなく韓国人のための街なのでしょう。
また飲み屋街ってことで韓国スナックもある模様。
かつては韓国人のコミュニティスポットだったのでしょう。
そう、かつては。
現在も韓国関連の店はありますがそこまで多くありません。どちらかというとこの街にはフィリピン要素が強め。
以前までは「フィリピン国旗は赤と青と白」ってイメージしていましたが、最近この国旗を頻繁に見ているせいか、太陽と三つの星を正確に描けるようになっています。
このように様々な国旗を掲げる店が増えてしまいもう花壇街は韓国人だけのものではなくなったようです。まぁそもそもがそこまで韓国要素があったわけではなく少し韓国人が多めだっただけなのでしょう。一時は韓国料理屋が多かったのでしょうが大久保や大阪の鶴橋のようにはならず在日と呼ばれた人たちは徐々に減ったのでしょう。空き店舗には別の国籍の店が増え始め今のような状態になったのではないでしょうか。一応韓国系の店はあるもののコリアタウンって言われてもわからないです。ここにあったのは外国人パブとピンサロでした。
こちらは花壇街近くにある錦糸堀公園です。大通りから一本路地を入ったところにある比較的静かな公園です。
こちらには河童の像があります。
墨田区の本所には江戸時代から伝承される「本所七不思議」という奇談があります。学校の七不思議と同じように江戸の頃からその手の怪談話はあるもので、ここでは七不思議の一つ「置行堀」って奇談があったところ。「おいてけぼり」って慣用句の語源となったのもこの奇談が由来なんだとか。
錦糸町のこのあたりは水路が多く、魚が釣れたそうです。錦糸町にある錦糸掘で町人が魚を釣って帰ろうとしたところ「置いていけ」と声がしたので逃げて帰った。なぜか魚籠の中には釣った魚は一匹もいなくなっていたって話。その声の主が河童なんだとか。河童の正体は間引きされた子供って説や渡来人って説もあります。
この公園、どうやら私娼が現れるんだとか。
これは現代の七不思議。
遊具もあるので児童公園かと思いきや大人の楽園でもある錦糸堀公園。やはり周りが飲み屋街だから集まるのでしょうね。ここ立つ人の多くが外国人。中華系が主のようですが、南米やロシア人などの渡来人も多いんだとか。これはもう河童に違いない。
そもそも錦糸町には風俗店が少ないです。特殊浴場はなくピンサロが二軒あるだけ。あとは怪しいエステかデリバリー専門のところ。デリバリーが主だからなのか、首都高速7号小松川線沿いにはラブホテルが点在しています。
オトナのホテル。これは新しい言い回しじゃないでしょうか。ラブホテルって言葉が不適当とされファッションホテルやカップルズホテルなんて呼び方になっていますが、それらの言葉が定着すると言葉狩りに遭うのでしょう。オトナのオモチャに通ずるオトナのホテル。どんなホテルなのか容易に想像できます。このように首都高沿いに複数ある大人ホテル。錦糸掘公園も首都高から離れておらず公園から歩いてすぐのところに大人ホテルがあります。公園目の前に大人ホテルがある好立地。ここは錦糸町の大久保公園のようなところなのでしょう。
でもぜんぜんこねーし。
これがホントの「おいてけぼり」。
そりゃそうです。昼からそんな人が立っているはずもなくそれを利用する客も少ないのでしょう。夜になればそういった人が公園に来るのかもしれません。でも錦糸堀公園に立ちんぼいたのは少し前までだったようです。恐らくコロナによって外国人私娼は減ってしまったのでしょう。また浄化作戦によって街娼が居づらい環境にもなっているのでしょう。かつては不良外国人が多く治安が悪いと言われていた錦糸町もだいぶ変化したようで、住みやすい環境になりつつあるようです。錦糸町って東京の端っこみたいな印象ですが実際は江戸川区がこの先にあるので全然端っこじゃないんです。そして交通の便もよく駅前には商業施設があるので使い勝手がよい。立ちんぼはいなくなったけど良い街ではないでしょうか!
錦糸町駅の北側、錦糸公園はロシア人立ちんぼのメッカなんだとか!これは急いでいくしかない!