山蛭に噛まれたときはヨモギを探せ
「この時期は山蛭がいるでねぇ、まぁ気をつけな」
「この辺は山蛭がでるから気を付けたほうがよいでよ」
「山蛭噛まれてないか?大丈夫か?」
誰かと会うたびにこの話題を振られます。
何かの暗号なのでしょうか。
山ヒル自体は知っております。要はヒルが山にいるやつでしょ。
噛まれても気が付かず、毒はないが血が止まらない。
子供のころは恐怖の対象でしたが、血が止まらないといっても一定期間。
出血多量で死ぬこともありません。
それよりも蜂のほうが怖いわ!!
しかしながらこのあたりの人たちは山ヒルをずっと警戒しています。
不動産屋にも言われ農家の人にも言われ、猟師の人にも言われました。
「山ヒルいるから」
しかも一度ではなく、会うたびにこの話題です。
他に話題がないのはわかりますが、それでも山ヒルは引っ張る話題ではないでしょ。
今日も暑かったので上半身裸のまま作業していたところ、たまたま農家の人が来て、
「大丈夫か?山ヒルか?」
上半身裸だと「大丈夫か?」になるのでしょうか。
街中で上半身裸であれば大丈夫ではないです。山中で上半身裸、何か問題でしょうか?
まぁでもなりますよね。外ですから。しかもオープンな環境ですし。
しかしながらそのあとのワードが山ヒルっていうのが本当に謎です。
なんか村の人たちは山蛭に先祖食べられた、祟りがある的な奴なのでしょうか。
「山ヒルに噛まれたらね。ヨモギを揉んで貼るとよいよ」
でましたー。民間療法ー。
何の科学的証拠もなく、さらには山蛭に怯える村民から聞いた話です。
しかもヨモギとかその辺に生えてる雑草。それっぽい感じ出して全く効かないヤツー。
私はどうすればよいのでしょうか。
山蛭に噛まれたら「祟りじゃ!」と言って村を駆け回ればよいのでしょうか。
山の神に呪われたーと叫べばよいのでしょうか。
たかだかヒルです。それよりもスズメバチの対処を教えてほしいです。
スズメバチに刺されたらやっぱりそれもヨモギでしょうか?
揉んで貼ればいいんですかね。ヨモギがあれば安心。がん治療にも役立っちゃいます。
これだから田舎は困ります。
とっとと車に戻ってゆっくりしましょう。
車内は土足厳禁です。運転席助手席は土足OK。
後ろは寝室なので靴を脱ぎます。そして汚い靴下も脱いじゃいます。
山にいると土が長靴に入ったりするので靴下が結構汚れちゃうんですよね。
これを何とかするためにはいい長靴を買うしかないですよね。毎回泥だら...
血が出てるんですけど!!
しかも二か所。さらには後部座席のシートに血がいっぱいついてる。
なんだか謎の動く物体。
間違いない、山蛭だ。
まさかの山蛭です。こんな小さなナメクジみたいなやつが恐れられているなんて思いませんでした。
もっと大きくて血をすべて吸い取るような容姿をしていると思いましたがそうではないんですね。
これをナメクジと言われればそのまま信じてしまいます。
撮影後は潰しますよね。
んで問題の噛まれた箇所ですが。
まぁ知ってます。
痛みはない代わりに止血できない液みたいなの入れられちゃうやつですよね。
でも洗って毒素を抜き出せば止まるとかんとか。
手順通りに行います。
しかし噛まれたのが足の裏です。そのため歩くのも大変です。
とっとと治って欲しいものです。調べたとおりに毒素を抜いて洗います。
全然血が止まらないんですけど。むしろ洗ってからの方が出血がひどい。
あーこのまま私は死期を迎えるわけか。
まだ辞世の句を詠んでいないのに!
だ、だれかー!!
これは救急案件ですかね?
電話すべきかなーどうするかなーと思っていた時、
「ヨモギを揉んで貼るとよいよ」
思いだしました。もう、それしかありません。神頼みです。
ヨモギ!ヨモギ!!
ヨモギはその辺に生えています。あとは揉んで貼るだけ。
まさかの一瞬で出血が止まりました。
理由は不明です。こすりつけた瞬間に血が止まったのです。
この青汁CM的な流れで信用できないかもしれませんが、即効性ありです。
ヨモギが止血に最適というのは全く信用できませんが、少なくとも山蛭に噛まれたときはヨモギを揉んで貼るのがよさそうです。私は貼るではなく焦っていて傷口の擦りこんでましたが。民間療法ってあまり信じていませんでしたが効果があるみたいですね。
プラシーボ効果っていってもそもそも私は信じていないわけです。
そのため一定の効果の期待が持てるのでしょう。いろいろありましたが今回は勉強になりました。
調べたところヨモギは「血止草」とも呼ばれているようです。
総括して言うことがあるとすれば、
「千葉の山林には山蛭がいるから気を付けた方が良いぞ」