山林生活

【山林を売る】最後の山林生活。でも山林生活はまだ続く。

【山林を売る】最後の山林生活。でも山林生活はまだ続く。

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私が山林に興味を持ったのは2015年の冬頃。なんとなく一人で自由にできる土地が欲しいと思ったのです。自給自足をして、自家発電、井戸を掘ってローコストな生活を目指す。そういうのに興味を持ちました。年が明け2016年の2月頃から具体的に土地を探し始めました。できれば東京ドーム何個分とかの土地が欲しかったのですが、都内近郊でその広さの土地を買うためには相応の予算が必要。私の限られた予算内で手に入れられるのは500坪程度の土地でした。

【山林購入】このたび山林を買いました
【山林購入】このたび山林を買いました

山林を買おうとしている人は好条件を期待しているでしょう。しかし、有史以来誰も住もうとも思わなかった場所なのです。

6月に土地を購入。資材を運ぶための軽自動車も買いました。
今から七年ほど前にこんなことをしていたのです。土地さえあれば生活に困窮してもローコストの生活が出来ると思い、開拓を始めたのです。

でも、それももう卒業となりました。

所有する山林、売ります。今年の抱負は山林販売
所有する山林、売ります。今年の抱負は山林販売

突然ですが今年の目標は所有する山林を売るで決定しました。 新年、あけましておめでとうございます。2023年

今年は所有する山林を販売すると心に決めたわけですが早速購入してくれる人が現れました。なかなか山林の土地は買い手がつきません。でも世の中には山林が欲しいって人は結構います。今回すぐに土地の買い手が見つかったのはブログやSNSで配信していたおかげなのでしょう。

購入時の倍の金額で売って、土地転がし気分を味わいたかったのですがそのようには行かず、購入時よりも安い金額で手放すこととなりました。でも7年の間充分遊べたし、それでペイできたと思ってます(言い聞かせてる)。

ってわけで最後の山林生活です。

結局山林生活というブログタイトルにもかかわらず生活せずに短期滞在をしただけでした。長くて2週間、ほとんどが5日程度で帰ってましたからね。長く滞在できない理由は制限されていたから。
トイレがないため穴掘って埋める、風呂がないため基本水浴び、食料は定期的に買い出しに行かなければならない、飲み水も外で調達しなければならない。このようにかなり制限された生活でした。非現実的な世界を味わえるって点ではよかったのでしょうが、制限が多くなればそれはストレスとなります。楽しくやっていた半面、辛く感じたこともありました。
そもそも私はインドア派でアウトドアがそこまで好きではないのでしょう。虫も嫌いだし、暑さ寒さも苦手。

小屋暮らしはやっぱりストーブ。囲炉裏終了のお知らせ
小屋暮らしはやっぱりストーブ。囲炉裏終了のお知らせ

たき火をしています。薪を作らなくても小さな枯れ枝はその辺に落ちています。それらを集めればたき火がすぐにで

枯れ木を集めて火をおこして暖をとると煙臭くなるので炭を買ってそれで暖をとりました。しかし炭もまた服に臭いが付くので石油ストーブを買いました。アウトドアが好きな人であれば火を起こすのも楽しみの一つなのでしょうが、そこに興味が持てませんでした。

以前は「インドア派が山で暮らすとこうなる」とサブタイトルを同サイトにつけていましたが、結果はコレです。

「インドア派は山で暮らすことすらできない」

虫嫌いが虫好きにはなかなかなれないし、小屋で四季を感じる生活よりも真冬に暖かい部屋で半袖姿でアイスクリームを食べる生活の方が性に合ってるんです。

でも本当は手放したくはなかったのです。小屋に行くと楽しいんです。なんとなく秘密基地気分が味わえるし自由に使える土地があるのはやはり素晴らしいです。今回手放した理由は平たく言えば社会情勢が悪かったのが原因でしょうか。要は私の懐事情ってことです。

手放すからには最後の作業をしなければなりません。

【山林清掃】山は意外にゴミだらけ。不法投棄ゴミの掃除から
【山林清掃】山は意外にゴミだらけ。不法投棄ゴミの掃除から

山林を購入したものの、そこは自然豊かな山ではなくゴミの山でした。山林生活が始まった直後にゴミ掃除。空き缶、鉄くず

最初にここに来た時も掃除から始まりましたが最後の山林生活も掃除です。

といっても基本的にそのまま次の所有者に渡します。
草刈り機や電気工具など山林開拓で購入したものが結構ありますがそれらもすべて次の人へ。山林を手放した私にはもう草刈り機はいらないですからね。なんとなくゴミを押し付ける形ですが、何もないところから始めるよりもすぐに開拓できる環境がある方がよいでしょう。最後の掃除は滞在時に飲んだ酒瓶などを持ち帰り、燃やせる不用品は燃やして荷物を片付けるだけです。

さよなら、ベス。
コイツとは山林購入前からの付き合いですが、次の所有者に渡します。

こちらは最初に山林の小屋で撮影した写真です。何もない殺風景な部屋でした。

こちらは現在の写真。少し色鮮やかになったのではないでしょうか。
画質の差もありますが七年間で人が住めそうな雰囲気にはなった気がします。実際小屋で寝泊まりしていましたしね。

小屋の色は塗りきれませんでした。
ちなみに次の所有者がもとに戻せるように緑色のペンキはストックしてあります。

バンクシーに乗っかり小屋の価値をあげようとしたのもよい思い出です。

こちらは「最後のトイレ」です。
山林を買って以降は当然のように野グソをしていました。最初の頃は少し抵抗がありましたが、案外慣れるもので今では普通にできるようになりました。「トイレは個室でなければならない」といった概念を覆してくれたのも山林を所有したから。見られなければどうってことないんです。
次のオーナーはちゃんとトイレをつくるそうです。私も購入した時は「トイレと風呂を作りたい」と目をキラキラさせていました。しかしこの七年間の間でやっていたことは「小屋の補修」と「穴掘り」だけでした。でも土いじりって大人になってなかなかできるものではありません。どろんこ遊びがこの年になって自由にできたのはよい思い出です。農業にも少しだけ詳しくなったし。あとちょっとだけ衛生観念が低くなりました。

こちらが山林を所有した時にはじめて撮影した写真(2016.07)。期待とともに撮影した小屋の写真です。

こちらが最後の写真です。あまり変わってません。外装が塗られただけですね。

小屋の左側の木が7年前は小屋より低かったのに、今は高くなっています。7年とはこのように違いがあるのです。でも私はこの7年間、成長しませんでした。わかったことは、奥深い山の中は私は苦手ってことくらい。それだけでも成長って言えるのでしょうか。

これで私は山林所有者ではなくなりました。以前までは「山林を所有している変わったおじさん」でしたが、今回手放したことで「変わったおじさん」となりました。でもこのサイトは「山林生活」のまま続け、私は今後も山林生活を目指し続けたいと思っています。土地は手放しましたが再度新たな土地を探すこともあるでしょう。

つまり私は山林生活なのです。

そして今後もこれまで通り「山林とは関係ない」ことを更新していきます。

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