装備できなかった斧を装備してみた
うちの親が先日山林に来てこのように言ってきました。
ここ、傾斜だけど平地にすればカエデの木が日を遮って心地よいと思う。
削って平地にすればいいじゃない。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」的な感じで言われました。
たしかに整地をすれば過ごしやすいです。
現在は若干の傾斜があります。これではいづらいですよね。
人はまっすぐ生きるべきです。
そうなると傾斜地を整地するしかありません。土を掘り穴を埋め、平らにする。
単純なことです。
しかし整地よりも少々問題が。
整地についてはスコップで掘り下げていけばよいわけです。
しかし木材が転がっているのであればそれをどけなければなりません。
どけたいんですが、私一人の力ではびくともしませんでした。
そのためこの木材を切り分けて運び出します。
理想はチェーンソーで切り分ける形です。
しかし当山林にはチェーンソーなんて高貴な機材は置いてありません。
唯一あるのが切れない電動のこぎりです。しかしこれしかないので試してみます。
木材といっても朽ち果てた木です。周りは腐っているためもろいです。
中心だけ何とかすればよいのですが...。なんともなりません。
長時間かけ、何とか切り分けました。
と次の段階に進むも電池切れです。
のこぎりで手作業でやるも時間がかかる。
どうすればいいのか悩んだとき、思い出しました。
「そうびできないがいいかね?」
以前、武器屋の人に言われました。
私は勇者でもなく戦士でもなく、遊び人です。
装備できないのに購入した斧がありました。
まさかこんな時に使うようになるとは思いませんでした。
山林を購入し、意気揚々とホームセンターへ。最初に手に取ったのが「鉄の斧」です。
山林=斧で切り開くみたいなイメージがあったためついつい買ってしまいました。
しかし現実は斧よりも草刈り機なんですわ。一度試し切りをしただけでその後使うことなく倉庫に閉まったままでした。
木材を切る。それは原始時代から斧を使っていたんだと思います。
当時は石の斧だったのでしょう。現在は鉄の斧です。
使い方は振りかぶって落とすだけです。
使い慣れるまで大変かなーと思っていましたが、意外にも使えそうです。
しかもちゃんと木が切れています。最初のうちはブレがありましたが、慣れると的確に落とすべき場所に落とせます。
これではあの電動のこぎりの出番がないですよね。
でも、斧は筋力使います。斧の重みで落とせ!といっても重みを出すために持ち上げるのは私です。
持ち上げるのも筋力がいるわけですので楽じゃないですね。10分でギブアップです。
電動ノコギリよりも私のバッテリーの方が切れるのが早かったみたいです。
でも案外斧って利用価値がありそうな気がしました。有史よりある武器というだけあります。
今回柄の長い斧を使いました。恐らく柄が長い方が使いやすいのでしょう。
でも短いやつを持ち歩くっていうのも山林生活ではよいのかもしれませんね。
そういえば使いもしないのに鉈も買った気がします。
どちらにしても持ち歩いてたら不審者ですが...
本当であれば整地を終わらせたかったのですが、木材をどけるのに時間がかかりそうなのでこれはまた今度ということで。