テルミット反応で伝説の剣を作る(序章)
この寒い時期、小屋で飲む酒は日本酒が多いです。理由は熱燗で飲めるから。
ワインを温めて飲むってのもいいのでしょうが、やはりホットドリンクは日本酒が一番でしょう。
でも夏場は冷たいのを飲みます。ビールを買って井戸水で冷やす。井戸水で冷やすってなんかいい感じじゃないですか!所有する山林の井戸は飲み水にはなりませんが、水温は低いのでこういう使い方は出来るのです。水温は16℃くらいでしょうか。冷蔵庫で冷やしたようにはいきませんが、それでも冷たいビールが飲めるんです。
問題はこの缶です。
燃やせるゴミは燃料と出来るのですが、こいつらは燃やせません。捨てるためには持ち帰らないとダメですが、持ち帰らないためどんどんたまっていってしまいます。アルミの融点は660℃だからとかして使えばいいじゃない!ってことも考えましたが、それが結構面倒です。でも、こんなことを聞きました。
テルミット反応。
学校で習っているそうですが、私は習っていませんでした。
別に学生時代に不登校ユーチューバーをしていたわけではなく、授業も受けていたのですが全く聞き覚えがありません。
詳しいことはわかりませんが、アルミの粉末と酸化鉄を一緒に入れて燃やすことで酸化鉄の酸素とアルミが結合する過程で熱が発生するんだとか。多分こんな感じでしょうか。
その温度は2000℃くらいになるそうです。
つまりこれがあれば小屋にあるアルミや瓶を加工できるってわけです。2000℃あれば鉄の加工もできるってわけですよね。
そういえば出雲に行ったときにタタラを見に行きました。その際に「玉鋼作りたい。オレなら作れそう」的な発言をしていました。でも結局作りませんでした。
今回、新たな技術を習得(習得はしてない)。これがあれば伝説の剣も作れるはずです。
やるべき作業はアルミの粉と酸化鉄を集めることです。アルミはアルミ缶から取り出してきます。
結構細かく削んないとダメなんだそう。やすりで地道に削っていきます。
ぜんぜん削れない。これ、アルミの粉買った方が早そう。
缶の中から茶色の物体が出てきました。多分ビールのカスでしょう。これも燃料になるはずです。
ネオジム磁石があります。これで酸化鉄を集めます。
酸化鉄と錆びた鉄は若干違うようですが、若干違うだけで酸化した鉄なのでしょう。結構集まります。
鉄は簡単に集められますがアルミがすげー大変。しかも集めたやつを一度こぼしてしまいました。
酸化鉄とアルミの割合は8:3らしいのですが、ぜんぜんアルミが足りません。本当にテルミット反応が出来るかわからない中でやすりで削り続けるのはしんどいです。
ってことで、確かめるためアルミホイルを細切りにしたヤツ入れてみました。どうやらこれでもどうにかなるんだそう。
計量器がないため測らずに混ぜてみました。酸化鉄、アルミホイルを添えて。
全然火がつきません。
ネットの情報だと花火とかで着火するらしいですが、手元にないのでその辺にあった枯れ枝を突っ込んでいきます。
冬場の枯れ木はよく燃えます。
これ、送り火じゃねーか。
お盆でもないのに送り火気分。
一瞬バチバチっとすごい音がなりましたが、それだけでした。
テルミット反応ではなく枯れ枝が燃えただけっぽいですが。
ご先祖様は無事あの世に帰れたのでしょうか。
アルミ缶。燃料や建材として使用できると期待しましたが、コレ、ごみですね。
たぶん明らかにやり方間違っているのでしょう。だからといって訂正して再度行う気はさらさらありません。
テルミット反応で伝説の剣を作る、終了しました。
アルミ缶はリサイクルに出すのが一番のようです。