山林生活

出雲大社と菅谷たたらを観光そして鳥取へ-車中泊の旅弐拾壱日目-

出雲大社と菅谷たたらを観光そして鳥取へ-車中泊の旅弐拾壱日目-

[更新日]
[著作者]

毛布があるためそこまで寒くありませんでした。
それでも半ズボンだと少し寒いですね。

今日この道の駅に宿泊した理由は出雲大社前に立ち寄りたいところがあったからです。
立ち寄りたいところは「菅谷たたら」です。

たたらとは日本古来の製鉄技術です。刀や鉄器、これらの原料は砂鉄で、それを溶解し、精製して製品を作り上げます。砂鉄を溶かすために使うのは木炭。熱量の低い木材を使って製鉄していたというのはすごいことです。

「菅谷たたら」とは昔の製鉄所です。
形として残っているのはここだけのようです。
どうやらもののけ姫の題材にも使われていたそうで、せっかくなので立ち寄ろうと思っていました。

道の駅でカーナビ(カーナビではなくiPad)をセット。ここから10キロということで近いです。

到着すると入口に警備員がいます。
どうやら流行っているようです。オープンは10時からということで待つ形です。

お客さんも多いです。
子供連れの比較的若い人が多いです。

小さい子供に日本の技術を学ばさせるというのは素晴らしいことです。日本刀というのはこのタタラが無ければ成り立たなかったのです。今の製鉄の方法では日本刀は作れず、作るために昔ながらの製鉄技術で玉鋼を作っているんだそうです。

日本の文明文化を後世に残したい。

お父さんお母さんの気持ち、よくわかります。その子らが大人となり、古くから伝わる日本の伝統を継承する。このように人は代々に渡り、残していくわけです。継承するためには見聞きをしなければなりません。これもいい経験になるでしょう。

でも、なんだかお母さんがだいぶケバい感じがするんです。そして子供も心なしか後ろ髪がながい感じです。

てっきり静かな農村の中にたたら施設があり、この手の施設にはある程度の年齢しか立ち寄らないと思っていましたが、山奥だけど切り開かれているし、来ているのは子連れのお母さん、ちょっとガタイのいいお父さん。そして長髪で毛先が茶色の子供。

何かがおかしい。

見た目で人を判断するべきではないが、絶対に違う!!

ということでネットで調べると着いた先は「たたら村」でした。
たたら村とはエグザイルの誰かが映画で「たたら侍」を撮った場所らしいです。
撮影場所を有料の1000円で見学できるらしくたまたま行った日が公開の最終日だったようです。

おなじタタラでもタタラ違いでした。そんな映画があったことも知らず、立ち寄ってしまいました。

文化の継承ではなくエグザイル見に来たんかーい!

オープン前に退散です。
本来行きたい菅谷タタラは9時オープンということなのですぐに移動します。

予想通り田舎です。未だに村社会があるようなところです。
見学料は300円。施設の説明もしてくれました。またお茶やお茶菓子も出してくれるという好待遇です。
言ってしまえば鉄工所後ではありますが、近くに来たのであれば見ても良いと思います。

このあたりの川では砂鉄が取れるそうです。そして山には木が生えています。そのため材料は揃っていたそうです。

木は伐採し、その場で炭焼き窯を作り木炭に変えるそうです。このようにして木炭を集めていきます。一回伐採するとその山は丸裸となりますが、植林をして何年後かにまた伐採できるようにしていたんだとか。その当時の人も木は有限ではないと理解していたため植林をしていたわけです。

そして砂鉄を集め、たたら製鉄で玉鋼を作ったそうです。ちなみに「たたら」とは富登多々良伊須々岐比売命(ホトタタライススキヒメノミコト)、媛蹈鞴五十鈴姫命(ヒメタタライスズヒメノミコト)の名前が由来になっているようです。それだけ鉄づくりは神事だったのでしょうね。

私も製鉄とかしてみたい!

なんか聞いているうちにできそうな気がしてきたんですよねー。
玉鋼を自作するっていうのもロマンがありますよね。

その後は出雲大社へ。参拝をして、おみくじを引き、御朱印をもらいます。
週末のため結構混んでいます。

大きな神社に行くと周るところも多くなるため時間の経過が早いです。
なんだかこの旅って宗教施設ばっかり周っている気がします。

新道、仏教、キリスト教。文化財のほとんどが宗教がらみということなんでしょうね。

お賽銭の回数も多いです。
大きな神社だといろんなところに神様がいるんで。。。さすがにスルーするのは罰当たりだし...。
毎度毎度二礼二拍手一礼。二礼四拍手...とかやっていると結構時間がかかります。

流石は出雲大社ですね。
人も多く、そして混雑しています。縁結びのご利益があるということです。中には切実な思いで神頼みをしている人もいるんだと思います。個人的にはお金と縁があると嬉しいんですが、その辺叶えてくれるのでしょうかね。

出雲大社を出て鳥取まで移動しました。
米子についた時は16時でした。今日はホテル宿泊にします。

本当は昨晩ホテルに泊まろうと思ったのですが、休日前は混雑しており安い宿が開いていません。
そのため今日泊まる形になりました。

初めての鳥取入りです。人生初。下手したら人生最後かもしれません。満喫したいと思います。
鳥取は砂丘のイメージしかないですが、比較的観光に力を入れているようなので見れるところも多いのだと思います。たぶん大丈夫なんでしょう。

水木しげるストリートを見て「神話の里白うさぎ」で車中泊
水木しげるストリートを見て「神話の里白うさぎ」で車中泊

鳥取に入りました。私これで沖縄を除くすべての県を訪れた形となります。 鳥取は仕事とかで行かない限り行く機会はな

関連記事

大分から宮崎へ。道の駅「清和文楽館」に車中泊
大分から宮崎へ。道の駅「清和文楽館」に車中泊

別府温泉に行きましたがとくに外を出歩くことなく、ホテルの温泉に入ったあとは室内に籠っていました。 私が車中泊で使用して...

 
車中泊を快適に。USB換気扇を車に取り付ける
車中泊を快適に。USB換気扇を車に取り付ける

車中泊の旅までもう少し。道中車の中で生活をするわけです。 そのために車中泊を快適に過ごせるようにサンバーに色々と工夫してい...

 
【高知滞在】台風が来た時の対処法-車中泊の旅漆日目-
【高知滞在】台風が来た時の対処法-車中泊の旅漆日目-

台風が来ているということなので高知で足止めです。 今回とりあえず西へ向かうことが決まっています。夏や秋口は必ず...

 
車中泊ポイントを探る「道の駅いぶすき」と「道の駅山川港活お海道」
車中泊ポイントを探る「道の駅いぶすき」と「道の駅山川港活お海道」

鹿児島から帰る日となりました。 普段であればチェックアウトをした後そのまま空港に向かいます。 しかし本日は少し勝手が違い...

 
車中泊でまたもや職務質問-車中泊の旅壱拾弐日目-
車中泊でまたもや職務質問-車中泊の旅壱拾弐日目-

昨晩、予期せぬ訪問者がありました。 警察です。 今回の旅で二回目の職務質問です。車中泊は五回目。つまり40%の確...

 

Profile

Author:

山林生活

山林生活を目指す。
でも都市型生活、旅行を中心にブログを書いてます。⇒プロフィール

お気に入りRSS