【アウトドア】一切作らないカレーの作り方
私の出身は神奈川です。多摩川沿いのため子供のころはキャンプなんかもしていました。
また中学生に入り行動範囲も広がり、夏に子供だけで奥多摩に行った思い出もあります。
しかも自転車で。片道100キロほど。自転車といっても体格に合っていないママチャリでした。
当時は体力だけは有り余っていましたので。今考えるとすごいことをしていたなぁ...と思います。
そんなキャンプの定番と言えばカレーです。
誰が作ってもおいしい。むしろ不味く作ることすら難しい料理です。
香辛料から作るのではなく、市販のカレールー。だって大企業が英知を集めて作ったルーです。
素人が香辛料からつくるよりもはるかに美味いのは約束されているものです。
カレールーにじゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、にんにく。そして肉。
これらの材料を炒めて煮込めば完成です。
誰でも簡単に作れるからキャンプでも重宝されるのでしょう。
ただこれはキャンプのお話。山林生活ではそれが難しいです。
まずカレーはみんなで食べるもの。鍋があれば大人数でも一度に作れるという利点があります。
量が多ければその分野菜の旨味も出るわけで、カレーは多く作った方がおいしいです。
しかし私は山の中に一人だけ。大量のカレーを作れば以後カレーを消費しなければなりません。
これは一人暮らしの人であれば経験があると思いますが、一度カレーを作るとそれがなくなるまでカレーの日々が続きます。
インド人ですら怒るレベルです。
カレーは嫌いではありません。しかし毎日となると話は別です。私インド人ではないのです。
アレンジで何とか...とかいってもここは山の中にある山小屋。調理器具もなく調味料も乏しいです。
カレーは大量に作れない。量が多くないと野菜の旨味が出ない。
だったらレトルトでよくね?ってなりますよね。レトルトだって大企業が英知を集めて作った代物です。
素人が考えて作るよりも遥かに美味いでしょう。
まぁカレーも食べたくなるだろうということですでに買ってきてあります。
冷蔵庫がペルチェ式のものしかありません。また容量も小さいです。
卵と納豆を入れただけでもう入りません。つまり肉とか買って置いとけないのです。
レトルトであれば常温保存ができます。しかも肉入り。
山林でのたんぱく源はこのレトルトか、その辺にいる獣、虫、カエルや蛇のどれかとなります。
当然その中だったら簡単に摂取できるレトルトでしょう。
しかも最近ではカレーの缶詰もあります。
タイカレーやグリーンカレーなどもありますが、今回はバターチキンカレー。
缶をあけてご飯の上へ。ちょっと冷たいがそれも缶詰の醍醐味ってところでしょうか。
タイカレーはまさかの原産国が本場のタイです。山林にいながらタイ料理が食べられるなんて嬉しい限りです。
せっかくなんで畑で育てたコリアンダーも入れちゃいましょう。
これだったら一人用なんで一食だけで済みます。
空き缶の処理が面倒ですが、アウトドアのキャンプの時とかには重宝しますよね。
ご飯炊けばこれで食べられるんですから。
キャンプのカレーは作ることに意義があるのかもしれません。
しかしそんなものは一時のものに過ぎません。連日そこに滞在すれば、
「カレー?缶詰でいいでしょ」
という思考になってしまうのです。
ダッチオーブンはいりません。飯盒もいりません。
楽して食事を作りたいという感情の方が優るのです。
結果、缶詰です。
いなばさん、マルハさん。今後ともお世話になります。