広州南を彷徨った夜に乾杯。
散々広州南駅で右往左往しながらホテルに来ることができました。ホテルといってもアパートメントホテルというもので、一つのマンションを様々な人が買い取り、部屋を貸しているという状態でした。そのため建物一階には複数のホテル業者が入っています。駅前の客引きはここの人のようでした。
何件もあるため探すのが大変でしたがやっと見つけました。店に入り「チェックインプリーズ」と伝えるも相手ははてな顔です。再度伝えるもやはり伝わらず。そして最終的にGoogle翻訳でチェックインを中国語で翻訳して伝えるとやっとわかってくれました。
これが中国4000年の歴史ってやつです。
私も英語はわかりません。それでも最低限の単語は理解しています。チェックインの発音が悪かったとは思いません。恐らくそれすらわからなかったのでしょう。そんなあなたはホテルマン失格です。
でも個人的にはこの人信頼が持てます。言葉は一切話せないんです。話すにもGoogle翻訳頼みです。こちらが翻訳を使うと、相手の人も翻訳機を使って答えてくれるのです。若干意思疎通できない部分があるもののやり取りはできるのです。すべてGoogle翻訳頼みでしたが無事チェックインできました。どうやら送迎バスがあるようです。ここまで必死に高速道路のような道を渡ってきましたが私のホテルまでの行き方は大きく間違っていたようです。
最後に一点質問しました。
今回ホテル探しで体力を消耗してしまいました。そのためゆっくりしたいです。しかしチェックアウトの時間が分かりませんでした。そのためそれをGoogle翻訳を介して質問したところ返ってきた回答が以下です。
「当ホテルはデポジット不要です」
全然伝わりませんでした。
でもいいんです。伝わらなくてもお互いが意思疎通をしようと努力している気概があります。一切日本語も中国語も話せなくても、会話をしようとする努力に感激しました。私もああいう人になりたいものです。
やっと休息の地を見つけたので中に入ってみましょう。建物の外見は古い感じがします。しかしGoogleの衛星地図ではこの場所は緑地でした。衛星地図がいつのものかはわかりませんが建物はそもまで古くないようです。
なんだったらまだ建設中なんじゃないかといううわさもチラホラ。
廊下は暗く床は養生が張ったままとなっています。店員さんは高評価でしたがこの雰囲気はマイナスですよね。
こちらホテルの室内です。かなり広いです。一人で利用するのはもったいない広さです。個人的にはこの広さはいらないのでもっと狭くして安くしてもらいたいものですがアパートメントホテルだとそれは難しいんでしょうね。恐らくこのホテルは現地の工事関係者や工場の人が使うようになっているんだと思います。ホテルより安価でキッチンもある。ウィークリーマンションのような感じでしょうかね。キッチンといってもたいそうなものはありませんが最低限の自炊はできます。ただ設備が整っているようにみえて実際は整っていないところも。
まずトイレの紙がありません。不浄の左手発動しなきゃならん地域に来たということでしょうかね。トイレの紙はインド対策のために持ってきていました。しかし中国ですでに多用しています。そうなるとタイあたりで再購入しなければなりません。ただこちらは紙がないというよりも紙をセットしていないというのがただしいのでしょう。
そしてエアコンですがつきません。ボタンを押しても反応しないのです。家庭用のエアコンはエアコン自体にボタンがついているものですがこちらにはそれがありません。つまりリモコンが動かせなければつかないのです。エアコンの電池切れは明らかにホテル側の不備です。全然使っていないからこのようになってしまうのでしょう。
実際にホテルにあった石鹸の製造年月日は8年前でした。つまりそのころからまともにつかわれていないのでしょう。
それでも広州市で路頭に迷うよりも全然いいです。
広州の夜に乾杯です。駅前は開発によりお店がほとんどありませんでした。唯一アパートメントホテルの一階に便利屋と呼ばれるコンビニチックの店舗があります。そちらでビールと本日の夜食を。
夜食といっても菓子パンです。散々歩き回り疲れてしまいカップラーメンすら作る気力もなくなってしまいました。なんのパンなのか不明で購入しましたが食べたところあんぱんでした。
基本的に海外の菓子パンは激甘のものばかりですが、中国は菓子パン一つとってもちゃんとおいしいです。
あしたは香港に向かいます。