牛乳で割ると美味しい!種子島酒造の芋焼酎「久耀」
以前までは乙類焼酎、いわゆる本格焼酎と呼ばれるものを飲んでいましたが最近はもっぱら甲類焼酎を飲んでいます。
味のない焼酎に梅干しとかレモンとか入れて飲むのがマイブームになっているんです。要はアルコールを添加して飲むスタイルってやつでしょうか。それなら香りや味の強い本格焼酎よりも無味無臭のホワイトリカー的なヤツの方が適してるんです。塩気の強い昔ながらの梅干しで作る梅割り、これが今のお気に入りです。でもたまには本格的な焼酎を飲みたくなるものです。
今日は芋焼酎を飲みます。酒屋で買ってきました。
こちらは種子島酒造が出している久耀です。種子島酒造の名の通り、同酒造は種子島にあります。
種子島は鹿児島県の南部にある島。鉄砲伝来を日本史で習わない限り、その島の存在は知らないでしょう。しかし義務教育を受けていれば必ず習う島です。ある意味日本人に一番知られている島でしょうか。でも鉄砲くらいしか知られていないですよね。
近年だとロケットが有名です。
種子島には「種子島宇宙センター」というロケット発射場があります。ここにロケットの発射場があるのは赤道に近い方が南極や北極に比べて重力が少ないためロケットが上昇しやすいんだとか。
赤道に近い方がよいってことは種子島よりも南にある沖縄の方が打ち上げには適しているそうです。ただ日本の宇宙開発機関が設置されたのは1969年。その当時沖縄はアメリカの統治下でした。種子島よりも赤道寄りの小笠原がありますが、機材輸送のコストの関係から種子島となったのでしょう。
2年前に宮崎に立ち寄った際、ロケット発射のタイミングでした。事前に宮崎に行くことが決まっていれば種子島まで行ったのですが、宮崎行きが当日決まったもんだったので見には行けませんでした。でもホテルからロケット雲を見ることができました。
このように過去は鉄砲、現在はロケットが有名な種子島ですが、特産品はサツマイモなんだそう。そしてサツマイモを原料とした芋焼酎も特産品です。
鹿児島なのでこの近辺には多くの蔵元があり芋焼酎を作っていますが、種子島で有名な蔵元は久曜を出している種子島酒造でしょう。ちなみに種子島の隣にある屋久島では三岳があります。三岳ほど有名ではないけど久曜は都内でも比較的手に入りやすい焼酎です。今回私はディスカウント酒屋で購入しました。
芋焼酎って味わいの酒です。
貯蔵熟成した原酒をブレンドしているためアルコール特有の臭さはなく味がまろやかで角が立ってないです。でも芋焼酎らしい芋臭さは残っており、芋焼酎好きでも十分満足できる味です。甘みがあるため牛乳や生クリームとも相性が良いかもしれません。牛乳割りってあまり一般的ではないですが、これが結構おいしいんです。スイートポテトに牛乳が合うのと一緒です。甲類焼酎を牛乳で割ったらアルコール入りの牛乳にしかなりませんが、芋焼酎ならちょっと特殊なカクテルが作れちゃうんです。でも私はいつも通りストレートで。
久曜は若いころ行きつけの飲み屋に置いてあり、芋焼酎を頼むとコレが出てきたんです。居酒屋に置いてある芋焼酎は主に黒霧島ですが「違う芋焼酎を飲んでるオレ、カッコいい」がその店ではできました。正直なところ味の差が分かるのは最初の一口だけでそれ以後はどっち出されてもわからない状態になるんですけどね。久曜はそんな想い出がある酒なんです。
3年~5年貯蔵した原酒を新酒にブレンドすることで味に深みを出しているようですが、どの程度ブレンドされているのかは不明です。手間がかかっている割には値段もそこまで高くありません。黒霧島の小売価格よりかほんの少し高い。でもその値段の差は味が保証してくれます。おススメの飲み方は水割りです。
焼酎は比較的安く手に入るからよいですよね。そして焼酎ごとに個性があって好みも分かれます。
高級なシングルモルトもよいけれど、安くて手頃な焼酎は日本の酔っぱらいの味方です。ただ今後、世界的に人気が出るかもしれません。近年は日本酒ブームが世界で起きていますが、それが落ち着いたころに今度は焼酎ブームが到来するのでしょう。そして中国人の買い占めが起き、いずれ値段が高騰するのでしょうね。そう考えるとこの値段で美味しい焼酎が飲めるのは今だけなのでしょう。