保健所の無料でできるHIV抗体検査を受ける
麦茶だと思って勢いよく飲んだら、それは麺つゆだった。
こんな冗談みたいな経験をしたことがありませんか?私はあります。
麦茶のつもりで飲んだらなんだか知らないけどしょっぱい飲み物だった。その瞬間吐き出してしまいました。毒を察知するためでしょうか。想像と遥かに違うモノは受け入れられないように人間はなっているようです。
これは麺つゆでなくても思っていたものと違えばびっくりします。
甘いと思ったら辛かったり、冷たいと思ったら熱かったり、ちんちんから違うモノが出たり。一瞬びっくりして慌てるでしょう。人は本来と違うモノがあった場合拒否反応を示すのです。
そう、ちんちんから本来出るべき色のものと違うものが出た時、それは衝撃的でした。
てめえらの血はなに色だーっ!
むかし、ピンク色のものが出た時期がありました。おそらく白いものに血が混じったのでピンクだったのでしょう。
オレはもう、この世の生物ではない。とあせって泌尿器科へ受診。あの時は死を覚悟しました。検査後、泌尿器科の先生から「悪いことばっかしちゃだめだよ」と釘を刺されたのは苦い思い出です。その“珍騒動”以降は悪いことをした後はアフターフォローをすることにしました。
若いころは血気盛んだったのでしょう。プロのいるところで一戦交えることもあればストリートファイトで来る者拒まずで対戦したことも。ちゃんとヘルメットは被るべきところでノーガードの打ち合いもしていたわけです。
ノーガードで打ち合えば傷つくこともあるでしょう。たとえかすり傷だとしてもそこから菌やウイルスが体内に入る恐れがあります。その結果膿が出たり血が出たり鼻がもげたりするわけです。それを避けるためには早期発見、早期解決が望ましいでしょう。
そうです。性病検査です。
昨今の感染症同様に早期発見が早期解決につながるわけです。ちんちん痛くなる前に対処するのが望ましいのです。
かといって毎度性病検査をすればお金がかかります。一般的な検査をするとなると1万円ほどかかります。とある店で60分15000円払ったものの、その後の検査に1万円払っては割が合いません。性病はデリケートゾーンが少し痛くなったりかゆくなったりするものから、命に係わるものまでさまざまですが、かゆい、痛い程度であれば痛くなってから治療しても治せるのです。だったらそこは我慢すればよいだけです。でも、発病してからでは遅い性病もあるんです。それはエイズです。
エイズかどうかはHIV抗体検査で調べます。HIVに感染しているかどうかを血液検査で確認するわけですが、この検査は自治体でやっていました。そのため若いころは年に一回ペースで受けていました。しかし大人になればそういったリスクのある行為は減っていくわけで、いつしか検査に行かなくなったわけです。もう10年ほど検査をしていません。この10年間に何かあったかもしれません。
エイズは性病のイメージが強いですが血液曝露によっても感染します。誰かの血を浴びたことはないですが、知らずに浴びてるかもしれません。感染を知ることは二次感染を防ぐことでもあります。そんなわけで久しぶりに検査を受けに行きました。
川崎ではHIVの抗体検査が無料で受けられます。おそらく川崎だけでなくすべての地域で無料で受けられるのでしょう。
そもそもHIV抗体検査は匿名で受診できるため市内在住かどうかの確認はありません。そのため誰でも受けられる状態です。
検査を受けるためには予約が必要です。非通知でも大丈夫なようです。電話で予約日を決めます。その際に予約番号を教えられるので当日その番号を受付でいえばよいだけです。以前はHIVの抗体検査だけでしたが現在はA型肝炎、B型肝炎の検査も同時に行っている模様。肝炎は去年末に検査を受けたのでHIV検査だけお願いしました。
検査日の二日前に電話をしましたが予約者は自分以外いない模様。このコロナの影響で危険な性交渉も減っているのでしょう。感染を疑うことが無ければ利用しないですからね。
予約通り当日現地に行き予約番号を知らせます。血液検査のリスクを聞いた後、医師と会いまずは問診から始まります。時間は10分程度。エイズを疑うような性行為があったのかどうかなどを聞かれますますが、匿名なので具体的な話にはなりません。そして検査に関して医師から簡単な説明が入ります。
検査の結果は1%の確率で陽性反応が出ることがあるそうです。その際は再検査をしなければなりません。また感染から三か月に満たない場合は抗体ができていないため陰性となるようです。感染から三カ月以上経っていれば陽性反応がでるとのこと。
つまりHIV抗体検査では擬陽性はあるが偽陰性はないんだそうです。
これってかなり重要です。検査が本当に信用に値するものなのかの判断は素人はできません。検査で陽性反応が出たけど実は陰性だったならばまだよいですが、陰性反応が出たけど実は陽性だったでは感染症を広げるだけです。医師からそれはあり得ないという言葉をいただきました。ちんちん痛くても医者が陰性と言えばそれは陰性ってことです。
検査のことと一緒にHIVの簡単な説明もしてくれます。
HIVに感染したらエイズとなり、そして免疫不全により死亡するわけです。エイズで死ぬのではなく免疫機能が働かなくなり風邪などで肺炎になって死亡する感じです。昔は感染したら死の病だったのですが治療法や薬の進歩により死の病ではなくなったそうです。HIVに感染しても適切な治療を続けていれば発症せず天寿を全うできるようになっているんだそう。そのためおそれる病気では今はなくなったようです。
検査説明は5分程度、採血も5分程度。検査結果が出るのは即日で1時間後に受付に行けば教えてもらえます。
今回は陰性だろうという気持ちがありますが、昔はこの待ち時間、生きた心地がしませんでした。
死の病ではなくなったものの不治の病はかわりません。HIVに感染して完治したのは世界で2人しかいません。感染すれば一生薬を飲み続けなければなりません。病院にも定期的に通うこととなります。感染のことを考えるとその後の行動も制限されるでしょう。
HIVの感染率はコンドームなしでの異性間の性交で0.08%とそこまで高くありません。避妊具を使えばさらに下がるでしょう。しかしエイズのイメージはいまだに悪いです。エイズは怖くないと言われても、やっぱり感染していない方がよいでしょう。この結果発表までの一時間は本当に嫌でした。
今回は陰性です。受けたのは12月。つまり2020年9月以前に感染していないようです。陰性だろうと思っていましたが、医師から口頭で伝えられると安心します。
HIVは感染しても発症までに数年かかります。今、身体になんも問題が無くても感染していることもあるわけです。ちんちん痛くなってからでは遅いんです。
とくに最近日本では梅毒が増えているんだとか。梅毒は今は抗生物質で治療できますが、梅毒患者はHIVに感染している率が高いんだそう。感染症は早期発見が感染拡大防止につながります。新型コロナウイルスでそれを学びました。そしてエイズも同じなんでしょう。悪いことした三カ月後にはエイズ検査をした方がよいでしょう。
HIVに感染していなかったのでちょっと野暮用で川崎の堀之内へ。