コイーバの葉巻、入手できない問題
以前私はいわゆるヘビースモーカーで、酷い時は一日で4箱タバコを吸っていました。
タバコの火をタバコでつけるぐらいのチェーンスモーカーだったんです。吸い過ぎで気持ち悪くなることも。
でも2019年の春にタバコをやめました。
紙タバコから加熱式タバコへ。そして電子タバコに切り替え気づけば辞められました。まぁ辞めたといってもまだ禁煙して丸4年しか経っていません。無性に紙タバコを吸いたくなる時がありますが、吸ってしまうとあの頃のように喫煙所を探したりタバコが吸えなくてイライラする日々に逆戻りをするってことを考えると今から吸うのは危険行為でしょう。そんなわけで禁煙が続いています。
ただ葉巻は別腹です。タバコのように気軽に吸えるものではなく、吸うのにも時間がかかる。心とお金に余裕がなければ葉巻は吸えないため、ごくたまに葉巻を吸っていました。でも最後に吸ったのは2021年の1月です。それ以降葉巻を吸っていません。その理由は手に入らないから。
私が好きな葉巻はキューバ産のコイーバです。あの泥臭い香りが好きなんです。しかし日本国内のたばこ屋はどこも売り切れ状態です。どうやらこれは日本国内だけの話ではなく、全世界で起きている現象なんだとか。
先日旅行に行った際、羽田空港、マニラのニノイ・アキノ国際空港、シンガポールのチャンギ空港で葉巻を探しましたが、唯一あったのが羽田空港でした。しかし扱っていたのはダビドフの一銘柄だけ。ダビドフは元々キューバで製造していましたが1990年以降ドミニカ共和国で製造しています。嫌いじゃないんですが泥臭さがなく上品な味なんです。
でもベトナムでは葉巻がおいてありました。そしてコイーバもあります。
しかしこのコイーバ、リトルシガーなんです。もともとシグロ1と3が置いてあった棚のようですが、全てリトルシガーでした。一応店員に聞いたところ、コイーバは現在これしか扱ってないとのこと。
キューバ産の葉巻は現在不足しているようです。このようになっているのはコロナの影響、アメリカの経済制裁など様々な理由があります。
キューバ革命以降アメリカは1962年にキューバからの輸出入を前面禁止にしました。経済制裁は現在も続いていますが、今日に至るまで規制緩和や引き締めが繰り返されてきました。オバマ大統領の時は個人消費でのラム酒や葉巻の購入は制限なく出来るようになりそれにより一時的にキューバ旅行が人気となったそうです。しかしドナルド・トランプ大統領のときに一転。アメリカ人がキューバの葉巻を買うことを禁止しました。これは第三国で買う場合も適用され、つまりベトナムでこのリトルシガーを買ってアメリカには入国できないようです。
バイデン大統領になり再度規制緩和の動きになっているようですが、このようにアメリカに振り回され、深刻な経済危機に直面しているようです。
そしてコロナの影響もあります。コロナにより燃料や物資が思うように手に入らずキューバ国内では頻繁に停電が続いているそうです。そのため製造工場が停止するなどの影響があり生産量が減っているのそうです。
またこのコロナ禍で葉巻の需要が増えているんだとか。世界的にタバコの喫煙者は減少傾向なんだそうですが、コロナにより在宅時間が増え、葉巻を吸う人が増えたんだとか。ちなみにキューバ産葉巻の輸出国第一位は現在中国なんだそう。
中国人が出てくると大体品薄になる。
ウイスキーのモルト不足の時もそうです。未だにサントリーの山崎が市場に出回らない、出回ってもプレミア価格なのは中国でウイスキーブームがあったから。
葉巻もウイスキーと同じように中国人により消費されているようです。
これまで葉巻なんて吸ってこなかったのでしょうが、ある日突然7億人くらい喫煙人口が増えるんです。そりゃ市場から葉巻がなくなりますよね。葉巻は熟成期間が必要で、長期熟成することで味に深みが出るそうですが7億人が吸いだしたら熟成する暇もないでしょう。
いろいろなサイトを見ても日本には入ってこないようです。
個人輸入もできない状態。マジでどこにあるのかわかりません。このように超品薄状態なので市場価格はどんどん高くなっているんだそう。
日本で売られるタバコはたばこ税が課せられており、値段が決められているのですが、コイーバの値段は昨年値上がりしたそうです。
需要過多、供給不足、インフレさらには円安という状態なのでコイーバの値段は1.5倍~2倍くらいの値段になっています。コイーバのシグロ1のテュボスは2650円だったのが4000円になるそうです。結構ヘビーな値上がり方です。でも葉巻ってこれくらい高い方がよいのかもしれませんよね。
値上がりで強制的に禁煙となりそうです。