素人でもできる株式会社閉鎖3-清算終了登記・清算確定申告-
二カ月経ちました。
債務者もいないので当然のことながら何も起きません。官報に載せるって必要なんでしょうか。
同じようにネットで掲載で良いと思うんですが...。利権ってやつですかね。
解散公告を出してから二カ月。ここから清算完了の手続きに移ります。
公告を出した通り、二カ月の猶予を与えたんだからそろそろ潰しますってことです。
解散登記の次は清算完了登記。つまりまたもや法務局です。
【清算完了登記に必要な材料】
■株式会社清算結了登記申請書
■株主総会議事録
■決算報告書
■収入印紙
■株式会社清算結了登記申請書
法務局サイトにあります。
■株主総会議事録
ちゃんと株主総会を開いたんだよっていう書面です。
■決算報告書
解散から二カ月間は債務者に弁済をしたりなどをする期間です。そのためこの間お金が動くこともあります。
また株式会社は株があり株主がいるわけで、会社を清算するということは残りのお金を株主に分配しなければなりません。
そのため現在お金がどうなっているのかを明確にする必要があります。
どれもこれも一人会社なのであれば関係ないことなんですが、決まり事なんでそれに従うしかありません。
■収入印紙
2000円。最後の最後まで、ケツの毛までむしりとろうとしてきます。まぁ事務手数料と考えればこれくらいでいいのですが...。
これらの書類を提出し、不備がなければいつものように数日後に登記されます。
解散し清算も終わりました。これで晴れて会社がなくなりました!
と思ったら大間違い。会社はなくなりましたがまだあるんです。
また税務署です。二カ月前に申告したでしょ?もう終わりじゃんと思いますが、そうではないんです。
前回の申告は今期~解散までの申告。今度は解散から清算完了までの二か月分の申告。
金勘定が一番苦手です。これまでも決算でヒイヒイ言いながら書類を作成していました。
基本は個人と変わりませんが、揃えなければならない書類が多すぎます。
正直なところ、書類の意味が分かっていないものもありました。しかしここが最後やらなければなりません。
まず法務局に行き登記簿を取得。取得するのは閉鎖登記簿です。
閉鎖事項証明書というものでそれを取得したら毎度のようにコピーを取ります。
【税務署に持ってく材料】
■清算決了時の決算書
■確定申告書
■異動届
■給与支払事務所等の廃止の届出
■閉鎖事項証明書
閉鎖事項証明書はコピーで。確定申告、決算書はいつものやつ。
異動届は国税局のサイトにあります。給与支払いの書類もサイトに載ってます。
これらを持って税務署へ。法人登記や休眠はよくあるみたいですが、閉鎖は少ないようですね。
受付の人に書類を渡したのですが、これっであっているか受付の人もわからず、裏に持っていきました。
問題なければ書類を提出して終了です。
続いて都税事務所にも
■確定申告書
■異動届
■閉鎖事項証明書
同じように申告、異動届と閉鎖登記簿のコピーを持っていくだけです。
異動届は税務署に出したやつに「都」を足せばいいだけです。
ただ都税は均等割りがあり解散から精算までの二か月分を払わなければなりません。
そのため書類を出し、費用を払って終了です。
これで全ての作業が終了となります。
法人登記は数日で済みますが、会社登記はなんだかんだで三カ月くらい時間が必要でした。
また設立同様に解散・精算にもお金がかかるんですね。粗大ごみを捨てるときに費用が掛かるのと同じです。
まぁ起業、会社を作ろうとしている人は潰すつもりの人はいないでしょう。
どちらかというと潰すのはあまり良い状況ではないということです。
私も本来であれば法人成りを目指す予定でしたが、許認可の関係で色々とあり、結果的に移せなかったというのが実情です。
使えない会社があっても仕方ないということで閉鎖しました。山林同様に見切り発車が招いた惨事です。
法人登記も閉鎖も山林でもそうでなんだかんだでいろんな法律があってそこにぶち当たります。
私は法律家ではないので、何かをはじめようとするとこれまで知らなかった法律にぶち当たります。
その都度勉強し、理解し、そして忘れるということを繰り返しています。
ただ今回の設立から解散まで一連の作業をやったことで、もし今後再度会社を作りたいとなった時はスムーズにできます。
仮にそのような機会がなかったとしても今回の作業は良い経験だったと思います。
ぜひ、会社潰しませんか??